［宮沢幸則の令和も釣りは楽しく真剣に！2（第10回）］仕掛けの動かし過ぎはNG！？置き竿釣法でアタリ倍増！東京湾のマゴチ攻略（ミナミ釣船／東京湾奥南六郷）

楽しく真剣に釣りをする宮澤幸則さんの連載「令和も釣りは楽しく真剣に！2」。

今回のターゲットは宮澤さんが苦手と言う東京湾のマゴチ。
　
エサ釣りのマゴチは定期的にタナ取りを繰り返してアタリがくるのを待つ、どちらかといえば受け身の釣り。

マルイカやカワハギなど、積極的に仕掛けを動かしてアタリを出させる攻めの釣りを得意とする宮澤さんにとっては、対極に位置するターゲットだからかもしれない。
　
そんな苦手意識を持つマゴチを宮澤さんがどう攻略していくか興味深いところ。

3月上旬、東京湾奥南六郷のミナミ釣船へと乗り込んだ。

1966年大阪生まれ、三重大学水産学部卒。

釣り全般を愛好するが、陸っぱりのエギング、船のカワハギ、マルイカのエキスパートとして雑誌、新聞、テレビ、Web で最先端の情報を発信する。

グローブライド・ダイワ社員。

乗船者10名で7時半に出船し、1時間ほど走った富津沖の水深12ｍ前後でスタート。
　
潮は0.3ktほどでトロトロ流れているがアタリが遠い。

船長は水深10～15ｍ付近で流し変えを繰り返して探るものの、なかなかマゴチが食ってこない。
　
最初のチャンスが訪れたのは10時ごろ。

船内40～50cm級のマゴチがバタバタッと取り込まれ、1.5kg級のヒラメも登場。

しかし、どうしたものか宮澤さんにはアタリが訪れない。
　
この日の宮澤さんはハリス長1.5ｍの仕掛けを使い、オモリを底から1ｍ持ち上げてタナを取っている。

タナを取り直すペースは早いときは7秒に1回、待っても15秒ほど。

通常は30～60秒に1回といわれているペースより早めだ。

「周りを見ていると、マゴチを釣った人の大半が置き竿で2本竿を出して、タナを取り直したあと、長めに待ってますね。僕は仕掛けを動かし過ぎなのかな・・・」と宮澤さん。
　
同船は周囲とオマツリしなければ、どの釣り座でも2本竿を出してよく、宮澤さんは〝釣れている人のまねをする〟のが釣れるための近道と2本の竿をロッドキーパーに掛け、タナの取り直しを60秒に1回ほどと長めにして待つ。
　
するとほどなくアタリ到来。

よし！っと大きく持ち上げて合わせた竿が弧を描く。

船長がタモ取りしたのは45cm級のレギュラーサイズ。
　
続けて、もう1本の竿にもアタリがきて同級をゲット。

置き竿作戦が当たってマゴチを立て続けに釣り上げた。
　
アタリが遠のくと小移動、うまく魚が固まっている場所に入ると40～50cm級がバタバタれ上がり、宮澤さんは3本目を追加。
　
波に乗った宮澤さんであったが、好事魔多し。

次のヒットはタモ取り直前に海面で魚が暴れてよもやのバラシ。

その次はリールシートの締め込みが甘かったのか、巻き上げ中にリールが外れるハプニングに見舞われ、ラインがたるんだ拍子にハリが外れてしまった。

「タックルのセッティングミスはプロとしてあるまじき行為・・・1本竿で集中します」と宮澤さんは反省しきり。
　
その後も置き竿作戦を続行し、60秒に1回くらいのペースでタナを取り直し、沖揚がり直前に52cmを釣り上げ有終の美を飾ったのであった。
　
14時半に沖揚がり。

釣果は40～53cmを船中30本。

トップ6本、2番手5本、3番手は4本が4名。

4本を釣り上げた宮澤さんだが、果たして苦手意識は払拭できたのだろうか。

マゴチには専用竿のほかライトゲームロッドなどでもOK。

当日宮澤さんが用意したタックルは、竿がマゴチX210-Rとアナリスターライトゲーム73H-235の2本。

リールは小型両軸のバサラ200とフネX100H、道糸はともにPE2号を使用。

03・3738・2639

釣り物、出船時間、料金はホームページで確認。
　
マゴチ、シロギス、タチウオ、アマダイ、アジ、夜カサゴなどリクエスト受付