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[熱血!照英の釣りバカ紀行(第6回)]引き出しが一個しかない俺でもこんなに楽しめる!それが、SLJの魅力

隔週刊つり情報編集部

「皆様、本日はご乗船ありがとうございます。最初は近場のですね、浅い、水深10mぐらいの砂地から探っていきたいと思います。分からないこと、困ったことがあれば、船長、乗組員にお声がけください。それでは、安全第一でよろしくお願いします」
 
いかつい風貌と、ていねいなアナウンスのギャップに、思わず操舵室を凝視する照英。
 
スーパーライトジギング、略して「SLJ」。
 
ザックリ言って30~80gのメタルジグを使い、基本自由の気楽な釣り。
 
とはいえ、自由にやっていい、と言われると意外に迷う。

それだけに、秋葉庄之助船長のアナウンスはありがたい。

「それではどうぞ。今、反応が宙層に出ています。まずは広く探ってみるといいと思います」
 
ちょい投げでジグを引いてくる照英、と、1投目からサバが掛かる。

次も、その次も掛かってくる。

サイズは逃してもいい小サバだが・・・

照英 Profile

6歳のとき祖父から手ほどきを受け近所の川や釣り堀で釣りに親しむ。

中学以降は部活に没頭するが芸能界に入ると仕事を通して再び釣りに接し2017年より「照英・玲子の最強!釣りバカ対決 !!」にて約4年間ほぼ全ての船釣りを経験し完全にハマり釣りバカ道を歩む。

2021年よりダイワ専属アングラー。

外房勝浦沖ってどこ?

千葉県・房総半島の太平洋側の中ほどに東西に延びる海岸線がある一帯で、海蝕崖の入り組んだ海岸線が特徴。

西~北風に強く、冬場も安定して出船できるエリアだ。

照英も田渕師匠も大喜びである。

軽いジグとしなやかなタックルで掛けると小さな魚でも楽しい。

のっけから、SLJらしさ全開だ。
 
庄之助丸のアドバイザリースタッフとしてポイント・ターゲット開拓やお客さんのサポートをしている高橋蒼一郎が、サバに交じってカマスが泳いでいることを釣って見せる。
 
カマスが気になる照英の横で、田渕師匠が竿をブチ曲げ、ショゴ(小型のカンパチ)を上げる。
 
興津から鵜原の海蝕崖を眼前に眺めつつ浅場で釣ること1時間、ウォーミングアップを終え、次は水深30m台へ。
 
ここで庄之助船長の息子、乗組員セイジローこと誠二郎さんがSLJの人気魚、イサキを釣り上げ、その横で常連の大曽根さんがこちらも根周りの定番、アカハタを釣り上げる。

「ナブラ、ウエルカム!」
 
眼前に現れては消える小さなナブラに夢中になる照英のTGベイトが突然ひったくられた。
 
竿がひん曲がり、ドラグが勢いよく滑りラインが出される。

右舷からミヨシ、ミヨシから左舷へ回ってかわし浮かせたビッグファイトの相手は、ワラサだった。

「忘れられない引きでした。ワラサで、こんなになるんだ!」
 
3kg弱、外房ではサンパクとも呼ぶサイズだが、

釣り人の写真

いきなりサバの入れ食いにテンションが上がる

釣り人の写真

蒼一郎にジグを選んでもらう。「親子でゴー」の愛読者でもある照英は大喜び

釣り人の写真

照英と庄之助船長はともに元ハーレー乗りでプロレス好きの体育会出身(陸上部と柔道部)

釣り人の写真

常連・大曽根さんはワラサ、アカハタ、マハタを連発

釣行の写真

青物か、マダイか、ヒラメか、それもともサメか・・・ドキドキのファイト

6月に大ダイを釣ったとき、8月にカツオを釣ったときと変わらないか、それ以上の興奮ぶりである。

SLJマジックとも呼ぶべき興奮が収まりかけたころ、船は水深38mへ移動。

ここでは乗組員ヨシエ、おかみの良江さんがマダイを釣り上げる。

「こうなると、ハタとか釣りたくなりますね!」
 
照英の、釣り人的欲望を察しているかのように、船長はここからやや深み、マハタの実績が高い水深50m以深へと船を進めていく。

「ここは右前と左後ろに根があります。船は右前へ流れていきますので、右前の方は徐々に浅
くなっていきます。根掛かりにご注意ください」 

庄之助丸名物、3Dアナウンス。

そして大曽根さんが2kgほどのマハタを釣り上げた。

「心を揺さぶってくれるなあ、船長!」
 
だが、このとき、照英以上に心を揺さぶられていたのが田渕師匠。
 
いわゆるオニカサゴ類を連発した後、再び竿をブチ曲げて、オレンジメタリックの、大きなチカメキントキを釣り上げた。

「これ、将軍の兜にあったらいいですよね!」
 
戦闘機のようなフォルムに感激していた照英にもキントキタイムが訪れる。
 
そして興奮が止まらない照英と田渕師匠を横目に、乗組員ヨシエがマハタをポンッと釣り上げたりする。

「もちろんテクニックで大きな差が出るのだろうけど、意外性もあって、何が釣れても面白い。つまり、引き出しが一個しかない俺でもこんなに楽しめる、それが、SLJの魅力なんですね」
 
釣れた魚が本命。
 
感動の大きさに魚の大きさ、釣りのうまい下手は関係ない。
 
これがSLJであり、庄之助丸のスタイルだ。

釣行の写真

底が取りやすい浅場から深めへ、根掛かりのない砂地から根周りへ、釣り人の技量に合わせ「釣りやすさと安全」を最優先して、釣果が得られるようサポートするのが庄之助丸のスタイル

釣り人の写真

チカメキントキ

釣り人の写真

アヤメカサゴ

釣り人の写真

ヤマトカマス

釣り人の写真

実は田渕師匠、SLJが大好きなのだ

釣行の写真

ワラサにカサゴにキントキに、上げてびっくりの釣りだ

釣り人の写真

釣れた魚が本命です

ジグの写真

照英と田渕師匠が使ったジグたち。緑/金が好きな2人だった

照英のSLJタックル

ジグの写真

(左)メタルジグ:SLJやマダイ狙いのベストセラーがTGベイト。これを用意すれば、まず間違いない(右)フック:実はフックが大切。バケ(擬餌バリ)感覚で交換してみるといい

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照英の熱血!タックルインプレ

ロッド

「キャタリナBJ AP 64MLSーメタル」は軽くて敏感で、メタルトップということで破損を気にせず使えるのが頼りになります。

リール

「ルビアス エアリティ LT2500ーXH」は軽くて滑らかで、コンパクトなのに巻き上げでまったくブレません。

SLJの面白さを存分に感じさせてくれるセットでした。

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隔週刊つり情報(2021年10月15日号)※無断複製・転載禁止

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