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仕立専門・貸し切りで楽しむチャーター船情報【3】

隔週刊つり情報編集部

気の合う釣り仲間や職場のグループ、ファミリーといった少人数でも貸し切りで楽しめるのが仕立専門船宿の魅力。

今回は東京湾奥~三浦半島のおすすめ船宿をクローズアップします。

東京湾奥立会川『釣り船小林』

東京湾奥立会川から出船する釣り船・小林は、味自慢の天ぷら船が人気を集める船宿。

乗船場まで京急立会川駅より徒歩5分とアクセスも至便だ。

釣り船の写真

立会川の乗船場より出船。10名より受付、15名までが釣りやすいと芳正船長。

40年以上続く老舗の天ぷら船

小林正雄大船長が仕立専門の船宿として当地に「釣り船・小林」の看板を掲げたのは40年以上前のこと。

それまでは、先代が投網で捕った魚をその場で天ぷらにしてお客に提供する船を生業にしていたというから、同船の天ぷら船はまさに筋金入り。

現在は息子の小林芳正船長とともに親子船でお客を楽しませている。

天ぷら船の釣り物はシロギスとハゼ、イシモチから選べ、エサはもちろん仕掛け、貸し竿も人数分用意される。

これからの時期はシロギスがおすすめですね。

今年はスタートからよく釣れていて、盤洲~木更津沖でピンギスから20cm級の数釣りが楽しめます」と芳正船長。

同船では和竿を無料でレンタルしているので、シロギス釣りを和竿で楽しむのも風情があっていいだろう。

お昼時に出される天ぷらは揚げたてのエビやアナゴ、イカなどが食べ切れないほどのボリュームで、アサリの味噌汁やご飯も付いてお腹いっぱいになること間違いなし。

ちなみに当日釣った魚はすべてお土産となる。

私も乗船し何度かいただいたことがあるが、ゴマ油が香る江戸前天ぷらはまさに絶品。

さすがはプロの仕事といった感じである。

天ぷら船以外の仕立船ではライトアジやカサゴが人気。

芳正船長にこの時期のおすすめを伺うと、「水温が上がってアジの食いもよくなるのでライトアジがおすすめです。

これから秋にかけてアジに脂がしっかりと乗るので食べても抜群においしいですよ」とのこと。

ライトアジの釣り場は中ノ瀬~横浜沖の水深30m前後。

アジのサイズは20~25cm級中心に日によっては30cm級も交じるという。

両船長は優しく穏やかな人柄で、実にサービス精神旺盛。

釣り方などもていねいに教えてくれるからビギナーや子供を連れた釣行も安心だ。

京急立会川駅より徒歩5分の立地だから電車釣行で天ぷら船に乗船し、沖で絶品の天ぷらを味わいながら、冷え冷えの缶ビールをプシュッとやるのもオツだろう。

行楽釣行にぜひおすすめしたい船宿だ。

釣り船の写真

(左)船上で味わう揚げたての天ぷらはまさに絶品!(右)釣りとグルメを一度に楽しめる天ぷら船はレジャーにピッタリ!

釣り船小林に乗船してみたい方はこちら!

三浦半島金田湾『金信丸』

三浦半島の金田漁港から出船する金信丸は、マダイ五目を筆頭に相模湾の様ざまな人気ターゲットを案内する船宿。

休日も5名からと少人数で仕立てられるのもうれしい。

釣り船の写真

常時2隻体制で出船。最大で12名、8名までが釣りやすいと健二船長。

金田湾を中心に 多彩な釣り物が楽しめる船宿

それまで漁を生業としていた金信丸が仕立船を本格的にスタートしたのは20年以上前のこと。

現在は漁師でもある岡本健二船長と、伯父の岡本強船長が舵を握り2隻体制で出船。

金田湾を中心に三浦半島の様ざまな釣り物を楽しませている。

岡本健二船長にこの時期のおすすめをたずねると、

「やっぱりウチの看板でもある金田~剣崎沖のマダイ五目ですね。マダイは0.8~3kg級が上がっていて、先日は9kgの大ダイも上がりました。マダイをやってからアジ狙いに行くんですが、20~40cm級がサバ交じりで好調に上がっていますね。海のことなので分かりませんが、今後もこんな感じでいくと思います」とのこと。

五目釣りならではの多彩な釣果。

大きめのクーラーを用意してぜひともチャレンジしたい。

夏場はワラサやイナダ主体に狙う青物五目も面白く、ショゴ(小型のカンパチ)やマダイ、アジ、サバ、イシダイなども顔を見せ、青物ならではの元気いっぱいの引きと多彩な釣果を楽しめるという。

「梅雨のころは金田~剣崎沖のカサゴもおすすめですね。サバの切り身エサを使って水深30mくらいの根周りを探るんですが、20~25cm級の数釣りが楽しめますよ」と船長。

カサゴは難しい釣りではないからビギナーが多いときや家族連れの釣行にもいいだろう。

そのほか夏場は8月からコマセ釣りで狙うカツオ、キハダも受け付ける。

秋からはカワハギへも出船。

釣り場は剣崎沖や城ケ島沖の水深20~50m。

剣崎沖では25cm級の良型がそろい、城ケ島沖では小~中型の数釣りを楽しめる。

秋~冬にかけてはアマダイも人気を集める。

釣り場は金田湾~城ケ島沖の水深60~100mで、25~30cm級主体に日によっては40cmオーバーの良型が上がることもあるそうだ。

オニカサゴは周年受け付け、城ケ島沖や沖ノ瀬の水深100m前後を探る。

サイズは0.6~1kg級が主体で冬場はとくに人気が高いという。

春は金田湾内のイワシメバルも面白い。

当エリアの名物で釣り場は湾内の水深6~30m。

ほとんど見釣り状態で釣れる浅場のポイントも多く、これを楽しみに毎年訪れるリピーターも少なくないそうだ。

同船ではリレー釣りも可能でワラサとタイ五目やアマダイとオニカサゴなどが人気とのこと。

「とくに平日は大募集中です!」とは両船長。

岡本健二船長、強船長は優しく明るい人柄なので、釣行日とメンバーが決まったら気軽に電話してみてほしい。

釣行の写真

(左)大物が食ってくることもある。引きが強いときは慎重に巻き上げよう。(右)金信丸の一番人気はマダイ五目。

【三浦半島(神奈川県)マダイ船】人気ランキング

三浦半島長井新宿港『孝漁丸』

三浦半島にある長井新宿港の孝漁丸は、漁業も行う船長が相模湾の色々な魚を釣る楽しさを提供する船宿。

少人数の団体でも5名から受け入れてもらえるので、週末や祝日に訪れるのが理想的だ。

釣り船の写真

最大で12名までだが8人までが釣りやすいと船長。

大物から小物まで多彩な釣り物を網羅

長井新宿港の孝漁丸が漁との兼業で仕立船を始めたのは今から約30年以上前のこと。

現在は先代の跡を継いだ浦島憲船長が舵を握り、漁で培った経験と勘を頼りに相模湾の多彩な釣り物を楽しませる。

6~7月のおすすめターゲットを伺うと、

「ムギ・スルメは日によってムラはあると思いますが、十分に期待できると思います。お子さんを連れての釣行だったら、シロギスがおすすめですね。20~25cm級の数釣りが楽しめます。釣れたシロギスを泳がせてハモノを狙うのもいいですね」と船長。

ムギ・スルメの釣り場は長井~城ケ島沖の水深100~120m。

シロギスは港前の水深20m前後で手軽に楽しめるそうで、ハモノ狙いでは50~60cmのマゴチやヒラメが上がるという。

そのほか長井沖のマダコも狙い目だそうで、

「長井沖はタコのすごくいい漁場で6~7月にかけてが一番よい時期です。今もお客さんがない日はタコ漁に出ていて1kg前後が多いですね。僕は夏場になると素潜り漁でサザエを取ったりするんですが、そこらじゅうにタコが見えますよ。ここのタコはアワビやサザエ、カニなんかをいつも食べているから、味が濃くて本当にうまいですよ!」と笑う。

釣り方については餌木、テンヤのいずれでもOK。

以前、私も同船に乗船し長井沖のマダコ釣りを取材したことがあるが、釣り場の根はさほど荒くなく、お客さんたちは実にイージーに楽しんでいたのを思い出す。

タコ漁を行っている船長が釣り場を案内するのだから期待度は◎。

ぜひトライしておいしいマダコを味わってみてはいかがだろう。

また、穴狙いでは城ケ島~洲ノ崎沖のオニカサゴもおすすめとのこと。

この時期は1kg前後主体にアタリも多いそうだ。

7月からはルアーで狙うカツオ、キハダ、8月からはコマセ釣りのカツオ、キハダも受け付ける。

中深場も得意とする同船。

沖ノ瀬のキンメは周年狙え、30~40cm級主体によい日はクーラーが満タンになるという。

1kg級のクロムツも交じるというから、グルメ派にはうれしいかぎりだ。

また今後は剣崎沖のワラサが始まればもちろん出船し、秋からは長井沖のアマダイやカワハギなども面白い。

浦島憲船長は明るく優しい人柄で実に親切。

土日祝日も5名から受け付けてくれるので、この夏の釣行プランに加えてみてはいかがだろうか。

釣果の写真

(左上)これから夏に向けスルメイカの期待が高まる。(左下)周年のオニカサゴも同船の人気ターゲット。(右)長井沖のマダコは6~7月がベストシーズン。

孝漁丸に乗船してみたい方はこちら!

釣り船データ

東京湾奥立会川『釣り船小林』

船長の写真

(左)小林 正雄大船長。(右)小林 芳正船長。

釣行の写真

(左上)船長が釣り方をレクチャーしてくれるからビギナーも安心。(左下)船の後方で天ぷらを揚げる小林芳正船長。(右上)揚げたてのエビ天から始まりアナゴやイカなどが次つぎに運ばれてくる。(右下)和竿のレンタルもある。

【京急立会川駅から乗船場までの道順】

①京急立会川駅下車
②出口を出たら左に進む
③「オリジン弁当」がある交差点に出たら左折
④最初のT字路を右折して直進
⑤突き当たりを左折
⑥土手を上がると乗船場に出る

三浦半島金田湾『金信丸』

船長の写真

(左)岡本 健二船長。(右)岡本 強船長。(左下)マダイ五目、青物五目などのコマセカゴはLサイズ、 オモリ80号を使用。(右下)金田~剣崎沖のカサゴは6~7月が狙い。目

【港入口から駐車場までの道順】

マップ内A
金田漁港入り口の交差点を左折
マップ内B
金田漁港に入ったらすぐに右折して直進
マップ内C
突き当たりを左折する
マップ内D
直進すると駐車スペース&乗船場に出る

三浦半島長井新宿港『孝漁丸』

船長の写真

(左上)浦島 憲船長。(左下)釣り座に海水循環ホースを完備。(右)イカヅノ投入器は無料貸し出し。

【駐車場と船宿】

船宿の写真

(左)乗船場のすぐ隣が駐車場。(右)孝漁丸の船宿。

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