アナゴテンヤの作り方
今回は前回の応用編。 ステン棒とスリーブを使った小型片テンビンの作り方を応用して、オリジナルのアナゴテンヤを作る方法を取り上げた。 主に投げ小づき用の仕掛けとして考えたもので…
隔週刊つり情報編集部PR
120回、5年にわたりお届けしてきた本連載は今回が最終回。
その前の連載「仕掛けの理」65回を含めると、仕掛け作りの連載は約8年に及んだ。
昨年、連載で取り上げた結びや魚種別の仕掛けを『沖釣り仕掛け全集』として一冊にまとめたが、収録していない結びや仕掛けがまだまだあることを思うと、沖釣りの歴史の長さと狙える魚種の数、釣法の多彩さに改めて気付かされた。
仕掛け作りで用いられるハリの結びだけに絞ってもその種類は多く、一つ一つマスターするにも時間がかかる。
サルカンや枝スの結びも同様で、一朝一夕で覚えられる数ではない。
では、これから仕掛け作りを覚えようとするならば、何から始めればよいか、覚えるにあたって効率的な方法はあるのか、最終回はもう一度初心に帰って考えてみたい。
自分で仕掛けを作り始めると、同じ結び方をしても仕上がりに差が出ることに気が付く。
ハリの結びならば締まり方にバラツキがあったり、端糸の出る方向がまちまちだったりする。
これは同じ結び方でありながら、安定した強度が得られていないことを意味する。
初めのうちは、自作の仕掛けに信頼がおけない理由の一つだ。
なぜそんなことが起きるのか。
それは素材(ライン)に起因する。
仕掛け作りで使われるラインは、道糸のPEラインやピンク糸など補助糸を除くと、フロロカーボンやナイロンなどモノフィラメントラインになる。
モノフィラメントラインは、撚り糸や組糸に比べ曲げやねじれに対する反発力が強く、戻ろうとする力が働く。
ラインの質感に通じるが、ラインを曲げる、ループにする、巻き止めるといった手順では、必ずラインに生じる反発力を抑える、あるいは利用して作業を進めることになる。
つまり素材を扱い慣れないうちは、どうしても仕上がりに差が生じてしまう。
ハリやサルカンの結びは、数多くの種類を覚えるのではなく、一つだけ確実な方法を身に付けることが重要とされる。
同じ結びを何度も繰り返すうちに、強度を左右するバラツキが小さくなり、結び方に自信が付くためだ。
ハリの結びならば外掛け結び、サルカンの結びならば深海結びなど、手順が覚えやすい結びをしっかりとマスターすれば、使用に耐える自作の仕掛けが作れるようになる。
自作した仕掛けで魚が釣れたときの喜びは、釣りの楽しみの一面であり、その後の仕掛け作りのモチベーションになる。
とともに確実に結べる結びを増やしていく面白さにも気が付く。
結果はともかく、仕掛け作り自体が面白いと感じるようになるのは、一つ一つの手順をうまくこなせたときに得られる、小さな満足感の連続で結びが完成するためではないか。
オリジナルの仕掛けを作ることは確かに楽しい。
しかし仕掛け作りのモチベーションを支えるのは、完成させるまでの手順の中にあると私は思う。
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①ハリの軸にハリスを添わせて持つ
②端糸を折り返し軸の上に重ねてループを作る。このときループに指を入れると作業がやりやすい
③端糸で軸とハリスを巻き止める。巻く方向はチモト側から見て時計回り
④ハリスが軸の上に回り込まないように注意しながら巻き止める
⑤ハリの大きさやハリスの太さにもよるが5回前後巻き止め、巻き止めた部分が解けないように指の腹で押さえる
⑥ハリを持ち替え、端糸を持ちループの向こう側から通す
⑦ハリス本線を引いてループを絞る。端糸がループから抜けないように注意する
⑧端糸、本線の順でしっかりと引いて結びを締め、余分な端糸をカットして完成
①ラインをサルカンに通す
②端糸を本線に上から重ねループを作る
③端糸を折り返しループに下から通す
④ループを手前から向こう側へ1回ひねる
⑤サルカン側のループの下から端糸を通す
⑥通した端糸を左手でつまむ
⑦端糸をつまんだまま本線を右手で引いて結びを締める
⑧しっかり結びを締めるとつまんだ長さの端糸が残る
隔週刊つり情報(2020年4月15日号)※無断複製・転載禁止
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