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潮が濁って盛況! オキアミコマセで狙う相模湾のメダイ・クロムツ

隔週刊つり情報編集部

相模湾のメダイ・クロムツ五目が盛況だ。

取材した平塚港の庄三郎丸では4月4日からメダイ・クロムツ船をスタート。

釣り場は航程20分ほどの二宮沖で開幕当初は潮が澄み水深250~300mの深場がメインだったが、潮が濁り始めた4月下旬からは水深80~240mで楽しめるようになった。

同船はリレーではなく同じポイントでメダイとクロムツを同時に狙っており、ほかにキンメ、クロシビカマス、シロムツ、サバなどが交じってくる。

何が釣れるか分からないのも魅力の一つとなっている。

仕掛けはオキアミコマセを使ったテンビン式でオモリ120号、ハリス6号3mの1本バリが標準。

付けエサはサバの切り身を使う。

タナの取り方は根掛かりしやすい場所は海面から、それ以外は底からが基本で船長が指示してくれる。

当地のメダイ・クロムツ五目は濁り潮が釣りやすいので、夏の澄み潮に変わる7月ごろまで楽しめそうだ。

釣行の写真

クセのない上品な白身もおいしい

釣り人的梅雨対策

現在関東地方はすがすがしい五月晴れだろう。

けれどあと半月もすれば梅雨入り。

雨と湿気がうっとうしい季節だが、梅雨に盛期を迎えるターゲットも多く、船釣りファンには雨だからといって釣行しない選択肢はない。

だからこそ梅雨の船釣りを快適に楽しむためのレインウエアが欠かせない。

そこでこのあと「釣り人的梅雨対策」と題してメダイ・クロムツ五目の釣り方とともに用途別の選び方やメンテナンスなどレインウエアについて紹介する。

メダイは側扁した体型と発達した尾ビレが生み出す強烈な引きが魅力のターゲット。

日本全国に分布するが、専門に狙う釣り場は意外と限られていて日本海の新潟上越市直江津出船や南伊豆下田須崎港出船くらい。

今回取材した相模湾平塚港の庄三郎丸でも過去には専門船で出船していたが、今シーズンはクロムツが好調なため「メダイ・クロムツ五目」の二枚看板としている。

同船は例年潮が濁り始める春から乗合を始め、潮が澄み始める7月くらいまでがシーズン。

今年は4月4日にスタートした。

釣り場は航程20分ほどの二宮沖で、開幕当初は水深250~300m前後を狙っていたが、潮が濁り出した4月中旬から水深80~240m前後と浅いポイントでも釣れるようになっている。

釣果は1~3kg級のメダイがトップ2尾前後、30~40cmチのクロムツがトップ10尾前後。

ほかにキンメやスミヤキ(クロシビカマス)、シロムツなどが交じりクーラーは賑やかだ。

なおメダイ・クロムツ五目船は2魚種のリレー船ではなく、ポイントや仕掛け、同じエサでメダイとクロムツの両方が食ってくる。

釣行の写真

クロムツのアベレージは30~40cm

釣り人的梅雨対策① 天気予報が曇りのち雨なら透湿防水、 雨のときはPVC&PUがおすすめ

釣り用のレインウエアに使われている素材は大きく分けてゴム系のPVC(ポリ塩化ビニル)&PU(ポリウレタン)素材と透湿防水素材になる。

PVC&PU素材のレインウエアは完全防水なので大雨の日や、波しぶきをかぶりビショ濡れになっても安心だが、ウエア内部の汗は外へ発散されないので蒸れやすい。

透湿防水素材はウエア内部の汗などの水蒸気を外に発散しドライに保つ「透湿性」と、雨などの浸入による濡れを防ぐ「防水性」を備えた素材で、軽くて動きやすい。

「ゴアテックス」を始め、ダイワ「レインマックス」、シマノ「ドライシールド」など釣具メーカーオリジナルもある。

天気予報を見て当日着ていくレインウエアに迷ったときは、上記の特徴を目安にして例えば曇りのち雨のような雨が降るかもしれない予報では透湿素材、降水確率が高く一日中雨が降る予報ならPVC&PU、というように選んでみてはいかがだろう。

なお、透湿素材のレインウエアしか持っていないときはPVC素材のレンタルウエアを用意している船宿もあるので、買う前のお試し感覚で一度利用してみてもよいかもしれない。

道糸は400mあればOK  仕掛けはハリス6号3m

タックルについては、竿は全長2m前後でオモリ120号に対応する中深海竿のほかビシアジ竿などでも流用できる。

リールはPE3~4号の道糸を400m以上巻ける中小型電動でダイワなら300~500番、シマノなら1000~3000番クラスとなる。

道糸のマーカーで正確にタナを取るため道糸の先端は10mごとの色変わりに合わせておく。 

巻き上げ中の急な突っ込みなどによるハリス切れを防ぐためドラグを調節しておくことを忘れずに。

ドラグが緩いとメダイに走られてオマツリするので、道糸を両手で強く引いて少し出るくらいに締め込んでおく。

仕掛けは片テンビンの1本バリ。

テンビンは腕長40~50cmで、片テンビンに付けるコマセカゴのサイズはL、オモリの号数は120号。

テンビンの先にはクッションゴムを付けずにハリス6号全長3mの1本バリをセットする。

ハリはムツ16~17号。

クロムツは鋭い歯を持ちハリス切れも多い。

このため、予備のハリや交換用の仕掛けを用意しておくと素早く交換できる。

支給される付けエサは幅2cm長さ9cmにカットされたサバの切り身で海中で皮目が輝き魚に強烈にアピールする。

サバは身がしっかりしているのでエサ持ちもいい。

付け方は海中で回転しないよう端の中心にハリを刺すチョン掛けでいい。

取材当日はホタルイカを持参している方もいて、サバエサにホタルイカを追加してボリュームアップさせて釣っていた。

ホタルイカの付け方は、ワタ(肝)を付けたまま頭部を抜き取り、両目の間にハリ先を刺し抜く。

釣り人的梅雨対策② 釣り物別おすすめウエア素材

天気予報とは別に釣り物にマッチする素材を選んでみると、コマセ釣りや沖イカ釣りなど汚れやすい釣り物はPVC&PU素材。

虫エサを使うシロギス、エビエサを使う一つテンヤなど汚れにくい釣りやはロッド操作を頻繁に行うマルイカやカワハギ、ある程度体を動かすルアー釣りには、透湿防水素材のウエアが向くといえるだろう。

これらを踏まえて梅雨の釣り物25種をピックアップし、素材をチョイスしたのが下表。

ウエア選びの参考にしていただきたい。

タナ取りは海面と海底から  道糸のマーカーで正確に

タナ取りは海面からと海底からの2通りがある。

取材した庄三郎丸は根掛かりしやすい場所では海面から、それ以外は底から取るが、投入前に船長から指示がある。

●海面からのタナ取り

海面からタナを取る場合、たとえば「上から150mです」とアナウンスされたら海面から150mが指示ダナとなる。

釣り方は仕掛けを投入し、指示ダナ+ハリス全長分(3m)の153mまで仕掛けを下ろし、数回に分けてコマセを振り出しながら150mに合わせて1~2分待つ。

このとき注意することが二つ。

一つはリールの水深カウンターよりも道糸のマーカーで数えて、コマセカゴを着底させることなく船長が指示する水深に正確に合わせること。

もう一つは水深が深く、抵抗の大きい切り身エサを使うため手前マツリしやすいので、指示ダナから仕掛け全長分まで下ろしたら絡まないよう10秒ほど潮になじむのを待つこと。

主なポイントはカケ上がり。

水深が浅くなってくると、船長から5m巻き上げるよう指示ダナの変更が告げられる。

指示が出たらコマセを数回に分けて振りつつ5m上の指示ダナに合わせる。

●海底からのタナ取り

海底からタナを取る場合の船長の指示は、6~8mの幅を持たせることがほとんど。

この場合は指示ダナの範囲を広く探っていく。

たとえば「水深190mです。下から7~13mまでやってみて!」とアナウンスされたら、仕掛けを着底させてなるべく道糸が真っすぐになるように底ダチを正確に取り、7m巻き上げる(指示ダナの下限)。

ここからコマセを1回振り30 秒アタリを待ち、アタらなければ竿を下げながら1m巻く。

これを繰り返して底上13m(指示ダナの上限)まで探ってアタらなければ再着底させ、同じように指示ダナの範囲を探る。

仕掛けの入れ直しは自分のタイミングで構わないが、狙う水深が深いため頻繁に行ってもタイムロスになる。

アタリがないときは船長から仕掛けを上げる指示が出るまで釣りを続けたほうがいい。

アタリがきても即合わせは禁物。

モゾモゾとしたアタリの後、竿先が下に持っていかれたタイミングで巻き上げを開始する。

竿が曲がった時点でほぼ向こう合わせでハリ掛かりしているから、竿をあおって合わせなくても大丈夫。

巻き上げは中速(目安は毎秒1m)で行う。

あとはメダイかクロムツのどちらが掛かっているのか楽しみにしながら巻き上げよう。

釣行の写真

クロムツは全員釣れた

釣行の写真

キンメも釣れた

釣行の写真

クロシビカマスが交じった

釣り人的梅雨対策③ レインカフスで袖口からの浸水を軽減

レインカフスはウエアの袖口にかぶせて着用し、袖口からの浸水を軽減するアイテム。

雨の強い日や腕の上げ下ろしを頻繁に行うイカ釣り、ルアー釣りなどにおすすめだ。

釣り人的梅雨対策④ レインウエアの手入れ

■PVCとPU素材

釣りから帰ったら早めにぬるま湯のシャワーなどで塩や汚れを洗い流す。

汚れが取れない所は中性洗剤を使って落とし、ハンガーにかけて陰干しする。

■透湿防水素材

透湿防水素材のウエアには撥水加工が施されているが、海水の塩分や魚のヌメリなどの汚れが付着すると撥水性が低下して生地の表面が水で覆われ、透湿性が十分に機能しなくなって、汗などの水蒸気がこもってしまう。

撥水性とは水を弾く性能のことで、表地に撥水加工を施すと水分が水玉になり生地表面を転がり落ちる。

撥水性を回復させること(撥水剤コート)が手入れのポイント。

ぬるま湯のシャワーで汚れを洗い流したらハンガーにかけて陰干しで乾燥させ、防水スプレーをまんべんなく吹き付けて再び陰干し。

乾いたら低温でアイロンをかける。

INFORMATION

相模湾・平塚港 庄三郎丸

0463・21・1012

備考=土日祝は予約乗合、6時半出船。ヒラメ五目、ライト五目へも出船

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