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外房イサキ開幕 良型主体のスタート

隔週刊つり情報編集部

外房太東~大原はそろそろヒラメからイサキに主役が切り替わる季節。

取材した太東港の勘栄丸では4月14日が初出船。

各ポイントをリサーチしながらの釣りとなったため数はのびなかったが20~35cmと良型がそろって今後への手応えを得た。

シーズン初期は誘いや仕掛けによって釣果に差がつくこともあり、ややテクニカルになることもあるが、それはそれで面白い。

釣行の写真

外房太東~大原のイサキもいよいよ本格シーズンがスタート

勘栄丸の付けエサはヒラメの皮

勘栄丸のイサキ釣りのエサはヒラメの皮(腹側の白い皮)で、個人的には初めて使うエサだった。

エサ持ちは抜群にいいし、イサキの食いも上々。

そしてヒラメ釣りの盛んな外房らしいエサだと感心した。

エサにする大きさは米粒1粒か2粒くらいの大きさでいいが、小さくしてからだとハリに刺すのが大変。

細長い状態でハリに刺し、ハサミで切って使うのが正解だ。

4月も中旬となり一気に春めくと各地からイサキの釣果が聞かれ出した。

そんな折4月14日に外房太東港の勘栄丸がイサキで初出船するとの情報を得て釣行を決めた。

釣行の写真

抱卵前のこの時期は食味もいい

いきなりバリバリモード

当日は干満の差が大きい春の大潮直後の中潮日。

港出入り口付近が浅い太東港では、船底をこする可能性があるとのことで、大原港への集合出船となった。

集合時間は4時。

この日の乗船客10人全員が集まると、くじ引きでの座席決め。

私は3番くじを引き当て右舷のミヨシに座らせていただいた。

4時半少し前に渡邉秀明船長の操船で「今期初めてだから大原沖から様子を見ていきましょう」と港を離れた。

釣り場には30分ほどで到着。

「開始まで後10分くらいあるけど、準備はしておいてよ」のアナウンス後しばしの反応探し。

5時を少し過ぎて、「はい、いいよ。タナは20~23m」で釣り開始となった。

ところがここでは不発。

周りの反応を探しても芳しくないようで「少し走りますよ」と早くも釣り場移動。

そして着いた所は太東沖で「25~30」で釣り再開となる。

太東沖では1投目から食った。

しかもダブル、トリプルで釣る人続出で、いきなりの全開バリバリモードだ。

ここでは1時間少々でいい人は15尾以上釣ったと思われる。

まだ釣れそうな気配ではあったが、イサキ初日とあって色いろな場所探索の狙いもあるのだろう「ちょっと沖のほうへ行ってみましょう。

うまくすれば大きいのが釣れますから」と移動が告げられた。

この場所でもウリンボサイズは皆無で25~28cm級の中型ぞろいだったのだが、沖のポイントは30cmオーバー、35cm、時には40cm級も釣れるとの話だ。

沖のポイントでも「28~32」とほぼ同じようなタナからスタート。

ここからは私も竿を出すことにした。

先ほどのポイントのような勢いはないが、ここでもコマセが効き始めるとポツポツとアタリが出だす。

そして確かに釣れるイサキは一回り大きい感じで、時には30cm級も釣れ上がるようになる。

勘栄丸では息子の真澄若船長も仲乗りとして乗り込み、大柄な体でギャグを飛ばして「ガハハハ」と大きな笑い声でムードーメーカー役を務める。

ビギナーには手取り足取り釣りを教え、コマセ配りやオマツリほどきも手伝ってくれるが、感心したのはイサキ釣りの知識の豊富さ。

プロだから当たり前といえば当たり前だが、突っ込んで聞くとハリメーカーまでこだわる手作り仕掛けの話や追い食いテクニックなどは、身体つきや普段の言動からは想像できない(失礼!)レベルのマニアックで奥深いもの。

乗船時には声をかけて色いろ教えてもらうといいだろう。

若船長の写真

勘栄丸では若船長が仲乗りとして常時乗船、 分からないことはどんどん聞いてみよう

知っ得! 絶品のタコ飯弁当

勘栄丸では揚がった後にお弁当がもらえる。

これがおかみさんの手作りでとてもおいしい。

なかでもご飯のタコ飯が感動モノのおいしさだ。

それもそのはず、勘栄丸ではタコ漁も行っており、正真正銘の漁師飯なのだ。

「これが食べたくて勘栄丸に通っている」という常連さんもいるほどで、なるほど納得の絶品弁当なのである。

弁当の写真

沖揚がり後のお弁当も楽しみの一つ

外房イサキをなめていた

さてさて釣りの話。

当日は潮が左のトモから右のミヨシ方向へと流れていて、私の座る右舷ミヨシは特等席だった。

そのため単発ながらもポツポツと釣れてはいるのだけど、私の右隣の方とはアタリの数もアタリが出るまでの時間も大きく違う。食いがやや渋いせいもあってか、コツンとはくるもののその後ダンマリとか、なかにはクククンときてもシーンと、アタってもハリ掛かりしないことも多いのだ。

釣り方を真似てみるも変化はなく、そこで仕掛けを聞くと「ハリス1.5号」とのこと。

ここでまた若船長の話。

出船前に「ハリスは1.5号、長さは3.5m。食うときはなんでも食うけど、シビアなときには潮が明るいと太いハリスじゃ食わないし、潮が速いときには長くないとダメ。

1.5号と1.75号じゃあ違うし、3mと3.5mでもだいぶ違いますよ」と聞いていたのだが、私は1.75号3mの仕掛けをチョイスしていた。

「外房のイサキなら適当にやっていてもそこそこは食うはず」と正直なめていたのだが、これが大間違いのゴメンナサイだった。

仕掛けを半信半疑で1.5号3.5mに替えたところ、驚くくらいにアタリが増えたのだ。

たった0.25号、50cmの差でここまで違うとは。

長いこと沖釣りをやっているが、仕掛けを替えてここまであからさまに釣果が変わったのは初めてだったかもしれない。

ここからはペースを取り戻し順調に釣っていく。

指示ダナの幅が2~3mと狭いこともあってか、シャクリ上げていく釣り方よりは、タナを決め打ちしフワフワとコマセをまき、その後スーッと誘い上げる釣り方が有効な感じ。

コマセを振ってすぐに食ってくるようなことはあまりなく、なかなかダブルで釣れるような活性もなかったが、タナ決め誘いで釣果に差が出るムズ面白い展開だった。

この後も船長はこまめに移動を繰り返しながら釣り場を探っていく。

深い所ではタナで35m、浅い所では12mまで狙い、それぞれ釣果を得ていった。

「あと10分、11時で揚がっていきますよ」のコールがあって、良型のダブルを機に竿をたたんだ。

釣果は20~35cmを10~44尾。

途中から竿を出した若船長は、潮上の席ながらこれを上回るさすがの腕前だった。

「まだ真子や白子が入っていない今は身がうまいんですよ」と若船長。

料理が得意という彼のおすすめは天ぷらとナメロウ。

「もし脂の乗りが悪いようならフライやムニエル。

あとナメロウもゴマ油を垂らすと、風味付けにもなってうまいですよ。

卵黄もしくはウズラの卵を乗せたユッケ風もおすすめ」とのこと。

今期も大いに楽しませてくれそうな予感の太東沖イサキだった。

釣行の写真

朝のうちは中型主体に入れ食いだった

釣行の写真

好反応に当たるとトリプルも

Tackle Guide

大原方面のイサキ仕掛けはハリにカラーバリを使う。

市販品には白、ピンク、青、緑と様ざまなハリの色があるが「緑だけでいいですよ」とは若船長。

ちなみに船宿仕掛けはムツバリ9号の緑一色仕掛けだ。

船宿information

外房太東港 勘栄丸

0470・87・2296

備考=予約乗合、4時集合

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隔週刊つり情報(2024年5月15号)※無断複製・転載禁止

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