［動画で見る沖釣り教室・忍塾THE・ムービー（第45回）］東京湾DEテンビンタチウオ

三石 忍（みついし しのぶ）

タチウオ、カワハギ、マルイカ、一つテンヤなど、テクニカル系の釣り物を得意とするが、中でも東京湾のタチウオでは右に出る者なし、船長たちからも認められる腕前を持つ。

がまかつ、シマノフィールドテスター、マルキユー、シップスマストインストラクター、YGK・X BRAID アンバサダー。

東京湾のタチウオが春を迎えても釣れ続いています。

さすがに一時の勢いはなく、トップで10～20本といったところですが、この難しい時期のタチウオ釣りもまた楽しいものです。

今回お世話になったのは東京湾奥金沢八景の荒川屋さん。

釣り方はテンビン、テンヤ、ルアーといずれもＯＫですが、途中で釣り方変更はできないため、予約時にどの釣り方でやるか申し出てください。

ちなみに今回、私は久しぶりのテンビンタチウオとしました。

午前7時半に出船、まずは猿島沖から様子を見ていきますが、反応はあるものの船中アタリなし。

走水沖の船団に合流して、海面から55～60m前後の指示ダナで仕切り直します。

すると、ちょうど下げ始めの潮時に当たったようで釣り方問わずに船中アタリが頻発します。

私のファーストヒットは90cmクラスとまずまずサイズでした。

しかし、その時合も1時間もしないうちに落ち着いてしまい、たま～にポツンとアタリが出る程度に変わってしまいます。

色んな誘いを試して当たりパターンを探していきますが、なかなか連発とはいきません。

アタリさえ出れば比較的素直にハリ掛かりしてくれるのですが、肝心のアタリがなかなか出せません。

そんな状況でも比較的コンスタントにアタリを出しているのがテンヤ組。

前日まではテンビンのほうがアタリが多いと聞いていたのですが、この日を境に状況が変わってしまったみたいです。

こんなことならテンヤにしておけば……なんて思いつつバイブレーションを入れると、なんとアタリが出ました。

テンビン仕掛けでも細かな誘いが効くようです。

そんなこともヒントになり、後半に移動した本船航路の70mダチでは海面から67mの定点誘いで6連発もあり、どうにかツ抜け達成の13本まで数をのばせました。

東京湾のタチウオは日によるムラはあるものの、反応はバッチリ出ているので今後もロングランで楽しめそうです。

オモリ号数や道糸の太さは船の指定に合わせるのが基本です。

荒川屋さんではテンビン釣りの場合道糸はPE2号以下で、オモリは現在、60号と80号を使い分けています。

切り身エサは真っすぐていねいに付けることが肝心。

テンヤと同船の場合は大きめのほうがアピール負けしないかもしれません。

食いの渋い日にはアタリ自体が少ないので誘いのパターンが定まらないことがあります。

そんなときに大切なのは、飽きずに釣り続けること。誘いもあれこれ変えるより、自分の得意パターンを通したほうが結果的にいいかもしれません。

東京湾奥金沢八景　荒川屋

045・701・6672

備考＝予約乗合、出船7時半。タチウオは2名より出船。別船は午前、午後のライトアジ、シロギス（平日一日船、土日祝は半日船）へ