泳がせ五目で近海の大物を狙おうと9月16日、東伊豆宇佐美の直正丸を訪れた。
予約時に仕掛けの詳細を聞くと、カマスをエサにしてカンパチやワラサ、ヒラメを狙うとのこと。
エサのカマスが釣れなければ話にならないので、船長特製のカマスサビキをお願いしておく。
集合は5時。
この日のお客さんは私を含めて3人。
右舷に3人並び、私は船長の指示でトモに釣り座を構える。
港を出てすぐのポイントでエサのカマスを狙う。
水深は27m。
船長から購入した特製カマスサビキに50号のオモリを付けて海中に投入。
釣れるかどうか不安はあったが、着底させ1mほど底を切って、1回シャクると竿先が面白いように曲がる。
6本のハリに5本と鈴なりに。
「釣れるときにどんどん釣って足元のオケに放り込んで」と檄が飛ぶ。
あっという間に10尾ほどのカマスがオケにたまったところで、泳がせ釣りのスタート。
泳がせ1号はカンパチ
少し小さめのカマスを選び、親バリは上アゴの硬いところに刺し、孫バリは船長のレクチャーどおり背中に掛ける。
仕掛けを投入しオモリを着底させたら5mほど底を切って置き竿にして待つ。
「竿が胴までグッグッと入ってから合わせを入れて」とアドバイスをもらう。
泳がせ仕掛けのアタリを待つ間もカマスを釣っていくが、とにかくよく釣れる。
サビキに掛かったカマスを追ってカンパチが群れで追ってくることもあり、泳がせにも十分にチャンスがあるように思える。
するとミヨシのお客さんの泳がせ仕掛けにアタリ。
竿先がスコーンと入るが合わせを入れるとスッポ抜け。
次に私の竿にアタリ。
たたくようなアタリを冷静に見送って、竿先が海面に突き刺さるのを待つが、そのまま不発。
ややあって再びミヨシのお客さんにアタリ。
今度はガッチリ飲み込ませてヤリトリすると、上がってきたのはカンパチ。
おいしそうなサイズがうらやましい。
聞いてみるとカマスに交じって釣れたアジをエサにしたとのこと。
船長のアドバイスどおり、底から3mのタナで待つと、竿先を軽くたたくアタリ。
サビキ竿を置いて、泳がせ竿の前に立つ。
グンッグンッと2回ほど竿先が大きく曲がり、3回目のタイミングで合わせを入れるとズッシリとした重量感。
掛かった魚は一瞬躊躇するほど抵抗がなかったが、海面が近付くにつれて抵抗する。
船長の出すタモに収まったのは51cm1.3kgのヒラメ。
泳がせ五目のド本命に笑顔が出る。
その後もサビキ仕掛けでカマスは順調に釣れるが、アジが釣れない。
それでもカマスエサを海底に落とした瞬間に追ってきてちょっかいを出してきたイナダを追釣。
そして沖揚がり1時間前にドラマが訪れる。
竿先が小刻みにたたかれグッグッグゥーッと一気に竿先が入る。
食い込むまで早かったが、合わせを入れると先ほどと違い少し走る感触。
魚が走るときはドラグを効かせて糸を出し、止まったところで巻き上げる。
魚体が見えたところで走られて焦ったが、船長のタモに誘導して収まったのは60cm2.2kgのヒラメ。
先ほどのヒラメと長さは10cmしか違わないが身が分厚い。
最後に釣ったカマスを数えると釣りも釣ったり69尾。
カンパチは釣れなかったが良型のヒラメも2枚釣れて大満足の釣行となった。
乗船MEMO
東伊豆宇佐美港 直正丸
080・1569・3405
備考=予約乗、5時集合。
アカムツ、アラ、オニカサゴへも出船
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隔週刊つり情報(2023年11月1号)※無断複製・転載禁止