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型より数!のテンビンタチウオアタリの多さが何よりの魅力

隔週刊つり情報編集部

タチウオ釣りはやっぱりテンビンだよね!という人も多いはず。

テクニカルさを追求する面白さもあるけれど、だれでも気軽に、簡単に楽しめるのが船釣りのいい点でもあるからだ。

東京湾のタチウオ釣りにおいては、それがテンビン仕掛けの釣り。

釣れる釣れないは別にして、アタリの多さはテンヤの釣りを上回る。

アタリがあれば初心者でもラッキーパンチはあるだろうし、次こそ掛けてやろうと夢中になれる。

そんなテンビン仕掛けのタチウオ専門船を出しているのが金沢漁港の忠彦丸。

目下のところは観音崎~走水沖の水深50~70mのほか、水温の低下に伴い反応が出始めた八景~横須賀沖の浅場も狙っている。

取材日は終始八景沖周辺の水深20m前後を狙い、70~90cmを19~30本。

慣れている人が多かったとはいえ、この平均釣果の高さはやはりテンビン仕掛けならではだ。

初乗船の人は必聴!出船前レクチャー

忠彦丸のショートタチウオ船では、希望者がいれば出船前に安田船長がレクチャーを開いてくれる。

特筆すべきはエサの付け方の説明。

ケンを皮に引っ掛けて、エサがズレないようにする付け方は、タチウオファンは一聴の価値がある。

誘い、合わせのタイミングも、実際に竿を操作しながらそれらの理由も含めて説明してくれるので、初心者のみならず、テンビンタチウオの迷宮に入り込んでしまった人はぜひ聞いてみてほしい。

希望者は6時半までに受付を済ませてレクチャーの希望を伝え、7時前には船に乗り込んでおこう。

釣行の写真

▲初心者は必ずレクチャーを聞いておこう

INFORMATION

東京湾奥金沢漁港 忠彦丸

045・701・3086

備考=予約乗合、7時20分出船。

ショート船はテンビン専門(ジギングは人数限定で受付)。

別船でテンヤタチウオへも。

貸し道具、仕掛け販売あり。

釣行の写真

▲忠彦丸のショートタチウオ船はテンビン専門で出船

近年のテンヤタチウオブームもあり、東京湾のエサ釣りタチウオの釣り方はテンビンとテンヤに二分されている。

今回取材した忠彦丸のショートタチウオ船はテンビン釣り専門(四隅を予約できればルアーは可。テンヤ釣り希望者は別船でテンヤタチウオ専門乗合あり)。

アタリが多く、食い込ませるまでのスリルが楽しいテンビン釣りのファンは多く、週末ともなれば2隻出しになるほどの人気だ。

ショートタチウオ船の舵を握るのは安田剛船長で、出船前のレクチャーには定評がある。

ていねいで分かりやすく、初心者のみならず、テンビンタチウオの経験者でも目からウロコが落ちる内容だ。

ここでは忠彦丸スタイルのタチウオ釣りを解説していくが、最初にお断りしておくと、本稿が唯一の正解と言うつもりははない。

タチウオに限らず、釣りの解答は一つに決まるものではない。

ここで解説する釣り方は、最適解のうちの一つと考えていただき、他船に乗っている方には自分の釣り方と比較するのもタチウオ釣りの楽しさ、技術を高めることにつながると考える。

釣行の写真

▲アタリから食い込ませるまでの駆け引きが楽しい

テンビンタチウオのタックルと仕掛け

竿はタチウオ専用竿が各メーカーから発売されている。

オモリ負荷に合わせたライトゲームロッドでもいい。

オモリは40号、60号、80号を用意する。

8:2調子か7:3調子かは好みで選べばいいが、8:2調子のほうが誘いを入れやすくアタリが取りやすいメリットがある。

対して7:3調子はアタリがあってから食い込ませやすいことがメリットだ。

水温が下がり始める秋は、水深20m前後の浅場を40号オモリで狙う日もある。

浅場を狙うときは船宿HPで告知されるので、その際は40号オモリに合わせた軟らかめの竿を用意すると釣りやすいだろう。

リールは小型電動か手巻きの両軸で、道糸はPE3号以下が指定されているが、水切れに優るPE2号をおすすめしたい。

テンビンは腕長40cm前後で、青物用などあまり大きいものは避けたほうがいい。

仕掛けはハリス5号全長2.5m。

最近は歯に当たって切られるのを減らすためにハリ側15cmに12号を結ぶ逆テーパー仕掛けを使う人も増えている。

ハリはタチウオバリで、2/0が主体だ。

忠彦丸ではエサの付け方を重視するので、ハリはケン(エサ止め)付きが必須となる。

釣り方の3つのポイント

忠彦丸のテンビンタチウオのポイントは大きく3つに分けられる。

一つ目はエサの付け方、2つ目は誘い方、3つ目は合わせ方だ。

以降、順番に説明していきたい。

エサの付け方

エサの付け方は最も重要だ。

安田船長いわく「エサ付けが間違っていると勝負のスタートラインにさえ立てない」とのこと。

タチウオは一気にエサを吸い込む魚ではなく、エサに何度もアタックして、くわえて放してを繰り返しながらエサを飲み込む。

ここで重要なのは「エサがズレないこと」である。

タチウオのアタックでエサがズレるようだと、アタリはそこで途絶えてしまうからだ。

エサがズレる課題を解決する方法は、ハリのケンを2つともエサの皮に引っ掛ける付け方だ。

2つのケンをストッパーとして皮に掛けることが重要で、ケンが身の部分に埋まっているとストッパーの役目をなさなくなる。

詳しい方法は図を参照していただきたいが、図は外側にケンが2つ付いているハリ(ヤマシタ・タチウオ針WHT)を例に説明している。

メーカーによってはケンが内側に付いていたり、ケンが3つあるハリもあるが、どのタイプのハリでも、ケンを皮に掛けてストッパーにするというのが大切なポイントとなる。

ケンが皮に掛かっていると、ちょっと引っ張ったくらいではエサは動かず、合わせ損なった場合でもエサはズレなで上がってくる。

誘い方の2パターン

エサをきちんと付けることができたら、次は仕掛けを下ろして誘いに入る。

タチウオのタナ指示は船によって違うが、忠彦丸の場合は食わせダナの指示を出す。

オモリを止めるタナを海面から指定して、そこから上へと誘っていく。

例えば「60mまで下ろして、4m誘って」という具合だ。

このとき、オモリを60mより下には落とさない。

60mから56mの間を誘い上げる。

誘い方は「縦の誘い」と「横の誘い」の2通りあるが、ほぼ周年縦の誘いで対応できる。

これはエサを小さく動かしながら上へ上へと誘い上げる方法だ。

誘いのリズムは日によって、また季節や活性、水温によって、どれが適しているか変化するので、当たりパターンを探してやる。

そのためには、図にある3種類のリズムを覚えておいてほしい。

リズムを変えることにより、そのときに効果的なパターンを見つけることが好釣果につながる。

横の誘いは、竿を横に動かすのではなく、船の流れに任せてエサを横に移動させる釣り方だ。

つまり、上へと誘い上げず、タナを変えずに誘う釣り方だ。

低水温時には、タチウオがエサを追って上に泳がない日もある。

このようなときには横の誘いが有効になる。

現在、どの誘いが有効かは船長がアナウンスするので聞き逃さないようにしよう。

周りの人にはアタリがあるが、自分にはアタリがない、エサもかじられない。

そんなときはリズムだけでなく、竿の操作を変えてみるといい。

アタリが少ない人は、エサが動きすぎているか、逆にエサが動いていないかのどちらかになる。

竿が硬いとエサが動きやすいので、竿の振りを小さく優しく、竿が軟らかいとエサが動きにくいので、鋭く大きめに動かす。

このように誘いの強弱によってエサの動きも変わってくる。

エサの動きのよし悪しはアタリの数に直接かかわってくる。

合わせのタイミング

さて、エサもしっかり付けた、アタリもあった、ここで合わせて首尾よく掛けられれば一丁上がりだが、なかなか一筋縄ではいかないのがテンビンタチウオ。

その最後の難関が合わせのタイミングだ。

タチウオ釣りは比較的アタリが多い釣りと言ってもよいだろう。

しかし、アタリの半分もハリ掛かりしないということも珍しくない。

エサが半分かじられて上がってきたり、傷だらけ、ボロボロで上がってきたりは、だれでも経験があると思う。

合わせのタイミングを考える前に、タチウオが海中でどんなエサの食べ方をしているか想像してみよう。

タチウオはエサに対し、鋭い歯でアタックして瀕死にさせる、そしてくわえ直したり、いったんエサを放して再アタックしたりしながら、徐々に飲み込んでいくというイメージを持ってもらいたい。

つまり、最初のコツッというアタリで合わせても、まずハリ掛かりしないのだ。

では、アタリの後に食い込ませたとき、食い込み終わったシグナルをどうキャッチするか?

安田船長は、「アタリが連続するようになったら合わせ時」という。

つまり、最初のアタリがあってもそのまま誘い続ける。

そうすると誘うたび、竿を持ち上げるたびにアタリや重みが伝わるようになってくる。

ここがタチウオがハリも含めてエサを口に入れたときで、合わせるタイミングとなる。

最後に合わせのアクションだ。

巷でよく見かける、強く大きな合わせはスッポ抜けが多い。

タチウオは上向きになってエサを追ってきているうえ、口を開いたり閉じたりしながらエサを飲み込むので、真上に急に引っ張るとエサが抜けやすい。

合わせのタイミングがきたら、タチウオが上に泳ぐ速さよりも少し早く仕掛けを動かしてハリに掛けるというイメージがいい。

そのためには、誘いながら巻き合わせを入れるか、ゆっくりと引っ張り合いをするように竿を立てるかがいいだろう。

今号発売のころは、水温は低下しつつあるがまだタチウオの活性は低くないと思われる。

八景沖の水深20~30mの浅場から、走水~観音崎沖の水深60~70mまで広い範囲でタチウオが釣れているはず。

秋~年末にかけてはアタリも多く、テンビンタチウオが最高に面白くなる時期だ。

釣行の写真

▲ビギナーからベテランまでだれでも楽しめるのがテンビンタチウオ

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隔週刊つり情報(2023年11月1号)※無断複製・転載禁止

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