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トップシーズン目前 東京湾のシロギス盛況

隔週刊つり情報編集部

初夏を迎えて期待の高まるターゲットの一つがシロギス。

とくに東京湾ではこれから盛夏へ向けて水深10mを切る浅場でだれでも手軽に楽しめるベストシーズンとなっていく。

取材した5月上旬はまだ本格化前といった状況だったが、木更津沖の水深15m前後を狙いトップは60尾オーバー。

サイズも18~20cm前後とそろっており、本番へ向けての手応えはバッチリだった。

会社のお得意様と居酒屋で飲む運びとなり、それならぜひとも東京湾の絶品、シロギスの天ぷらを食べてそのおいしさに驚いてもらいたい。

というわけで、食材確保のため5月13日に東京湾奥葛西橋の第二泉水に釣友の塙君と出かけてきた。

知っ得! シロギス釣りの基本

基本中の基本はていねいなエサ付け。

エサのアオイソメはタラシを3cmほどにする。

釣り方は、キャストしたら様ざまなアクションでメリハリをつけて誘ってから、竿をいったんステイさせて食い付く間を与えてやる。

その後ゆっくりとリフトして仕掛けを浮かせてシロギスにエサの存在をアピール、アタリがあったら大きくゆっくり合わせを入れる。

置き竿のほうも入れっ放しにしているとアカクラゲが掛かって食いが落ちるので、長くても5分くらいで付けエサをチェックしよう。

釣行の写真

(上)アカクラゲがエサにまとわりついてくるからスポンジなどを用意しておくといい(中央)ハリを飲まれたらエラに指を入れてハリスを引っ張るとスポッと抜ける(下)仕掛けはテンビン、胴つきお好みで。オモリはいずれも15号

テンビンか胴つきか…

当日は雨予報が出ていたためか、乗船者は私たちのほかには3人グループが1組だけ。

現在第二泉水が主にシロギスのポイントとしているのは木更津沖だが、そろそろ季節的に盤洲の浅場にもシロギスが回ってきているかもしれないので試し釣りに行ってみないかと常連の松本広二さんが提案。

盤洲は木更津の手前だし、アカクラゲもいないだろうから行ってみようと7時少し前に出航となった。

30分ほどでポイントに到着すると、「水深6mです。始めてください」と黒澤船長から開始の合図が出た。

しかし、だれにも魚信はなく潮回りをして再チャレンジを試みてもノーヒツト。

黒澤船長は早々に見切りをつけて「木更津沖に行きましょう」と移動を告げる。

到着した木更津沖の水深は13mで、エンジン流しのスタイルでスタート。

すると左舷ミヨシの松本さんが18cmのシロギスを釣り上げたのだが、一緒にアカクラゲの触腕も付いている。

アカクラゲの触腕には毒があり仕掛けやエサに付くと極端にシロギスの食いが落ちるので、こまめに取り除くようにしたい。

続けて左舷トモの永澤さんと右舷トモの松本功さんも同サイズのシロギスを釣り上げて後に続く。

ちなみにみなさんタックルは2本竿で、一本は置き竿にして船下狙い、もう一本は遠投して広く探るスタイルだ。

「これはまずまずのサイズですよ」と大きく竿をしならせて永澤さんが抜き上げたのは23cmのデップリとしたいかにもおいしそうなシロギス。

だが、潮が動かないのでその後もポツリポツリの展開が続き、とくに釣友の塙君は大苦戦。

「アタっても掛からないよ」と困惑気味だ。

彼は胴つき仕掛けを使っていたのだが、船長の話だと胴つき仕掛けがいい日とテンビン仕掛けがいい日があるらしく、今日のように緩慢な潮の流れの場合はテンビン仕掛けのほうがいいという。

仕掛けをアクションさせやすく、ハリスが長いためエサの吸い込みもいいらしい。

そこで、船長からテンビン仕掛けを分けてもらうと、塙君もようやくシロギスが釣れ始めてホッとする。

釣行の写真

▲シロギスはビギナーからベテランまで夢中になれる釣り

Tackle Guide

道糸はPE1号以下、できれば0.8号を使用すると、潮切れもいいのでアタリが取りやすい。

リールはスピニングが基本だが、遠投できない人は小型の両軸リールでもいい。

穂先が硬くアタリがあっても跳ねてしまうような場合は遊動テンビンを使うのも一手だ。

釣れるのは良型ぞろい

そんな中、空いていることもありリサーチをかねて船長が竿を出すとポンポン、ポンとシロギスを連続でヒットさせる。

リズミカルで華麗な竿さばきは見とれるほどで、さすがの一言だ。

10時になると嫌な雨も降り始めて写真撮影が厳しくなったため私も釣りに参加。

みなさんと同じように一本は置き竿、一本はキャストする。

アクションを付けてサビいてくるとプルプルとアタリ。

軽く竿を立てて合わせ、小気味いい引きで20cmのシロギスが上がってきた。

ようやく潮も動き始めたらしく、食いもよくなってきた。

そんなとき、私の置き竿が妙な動きをしているので合わせを入れるとやけに重たい。

ゴミでも引っ掛けたのかと思ったが、時折グイグイと引くので違うようだ。

それを見た船長が駆け付けてくれたが、海面に浮かび上がったのはシロギスを抱きかかえたシリヤケイカだった。

スミイカだったらよかったのにと気を取り直して再び釣りに専念する。

釣れるシロギスのサイズは18~22cmがメインでピンギスは交じらない。

時折大型がヒットしてくるとシロギスとは思えないほど激しく抵抗してくるのでヒヤヒヤするほどだ。

みなさんもベースアップしてきてタルの中は次第にシロギスで埋め尽くされてきた。

釣友の塙君もコツをつかんだのか、「ようやくダブルできましたよ」と前半に苦戦したのが嘘のようにペースアップする。

やがて午後2時に沖揚がり。

トップは69尾を釣った松本広二さんで、私は35尾だった。

東京湾のシロギス釣りはこれからトップシーズンを迎える。

この記事が出るころには盤洲の浅場にも群れが入り数も一段とのびることだろう。

ちなみにその晩に居酒屋に持ち込んで天ぷらにしてもらったシロギスに「ホクホクしていてこんなにおいしいシロギスは食べたことがない」と全員が舌鼓を打ったことは言うまでもない。

釣行の写真

(上)ダブルで掛かれば引き味も倍増(下)今のところ良型主体に釣れている

船宿information

東京湾奥葛西橋 第二泉水

03・3645・2058

備考=出船7時、14時沖揚がり。

ほかアジへも出船。

無料駐車場あり

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隔週刊つり情報(2023年6月15号)※無断複製・転載禁止

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