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釣って楽しく食べておいしい船宿を訪ねて~相模湾腰越沖・池田丸と橋本浩平船長~

隔週刊つり情報編集部

腰越漁港の目の前にひと際目立つ看板で地魚料理と乗合船、仕立船をうたう店がある。

そこが今回訪れた池田丸。

建屋の1階が釣り船の受付。

釣りへ出かけたなら、ここで乗船名簿に記入して、乗船料を支払い、必要な物を購入してから船へ向かう。

プロフィール

カマちゃん 釜井 昌二(かまいしょうじ)

アカモクの味噌汁が好き。

アトリエぷらりおさかなイラストレーター。

A.T.LABフィールドアドバイザー。

ブームに乗って釣り船と飲食店を経営

釣り客が引けたお昼前になると、釣り船の受付は漁師料理池田丸の会計に様変わりする。

建屋の2階は、新鮮な地魚を堪能させてくれる料理屋なのだ。

この釣り船と料理屋を経営しているのが池田丸の店主、池田威知朗船長、65歳。

亡父甫さんの家業を継いで三代目となる。

屋号が池田屋で、船宿は池田丸。

遊漁船を始めたのは、釣りブームで急激に釣り人口が増え始めた昭和40年ごろのことで、甫さんの代からだという。

その釣りブームに陰りが見え始めた24年ほど前、鎌倉観光ブームと外食ブームの波に乗って地魚料理池田丸をオープンさせたのは威知朗船長だった。

当時、自宅だった建屋の2階を改装して店舗へと造り変えたそうだ。

地元で水揚げされる「本物の地魚」にこだわり、シラスも地元の漁師から買い付けている。

春先に店で出すワカメは当宿で養殖したもの。

昨今減少が懸念されるアカモクも扱っている。

一方の釣り船では、相模湾では珍しいフグ船を周年出しており、フグ釣りファンの穴場的存在。

ほかにもアマダイ、カワハギ、ヒラメ、ライト五目と、比較的近場でのんびり、あるいはじっくりと楽しめる釣り物ばかりを看板に掲げている。

船は8トンから最大19トンの3隻の遊漁船を所有し、池田威知朗船長、遠藤政嗣船長、橋本浩平船長の3人で操業。

現在も若手スタッフの新規募集をしている力の入れようである。

今回フグ船でお世話になった橋本浩平船長は35歳。

私の郷里でもある千葉県流山市の出身。

3歳と0歳の二児のパパである。

大学卒業後に就職し、営業職に従事したものの、「海で働く仕事に就きたくて転職したんです。漁師も考えたんですが、遊漁船船長の道を選びました。ちょうどスタッフ募集をしていた池田丸に採用してもらって、それから10年がたちます」と話してくれた。

今後はトラフグにも期待

取材に出かけたのは3月上旬。

朝、雪が舞うような寒い陽気にもかかわらず3人の釣り人が集まった。

港の西側突堤の一番江ノ島寄りに浮かぶ船、19トンの第七池田丸が当日のフグ船。

支度を整えて6時に出船。

わずか15分ほどで船はスローダウンし、江ノ島の西沖、水深20mからスタートした。

ファーストヒットは良型ホウボウだったが、その後はポツポツと本命のショウサイフグが顔を見せる。

「水温が低いこの時期としてはいい釣れ具合が続いていて、今シーズンは例年になくフグが多いなと手応えを感じています」という橋本船長の言葉を裏付けるかのように、手がかじかむ寒さ、アタリを消してしまう強い風というマイナス要因どこ吹く風で、トップの方は15尾のショウサイフグを釣り上げた。

終盤は、橋本船長が岩場の縁に広がる砂底をトレースしたせいか、この時期にそういった場所を好む良型のカワハギが連発。

「フグ釣りで釣れるカワハギは大型が多いんだよ」と常連さんがにこやかに教えてくれた。

ここ最近、二日に一度くらいは顔を見せていたトラフグには会えなかったが、「もう少し水温が上がると、いい日には5尾くらい交じる日もあるんですよ」と橋本船長。

ショウサイフグを釣りつつ、トラフグのオマケ付き。

そんな釣果で納竿できたら最高だ。

ちなみにトラフグは狙って釣るのではなく、ショウサイフグを釣っていると交じってくるパターンとのこと。

あわよくばと願う程度の心持ちでいたい。

13時に沖揚がりして、片付けを済ませ、船宿2階にある料理屋へ。

相模湾が一望できる畳部屋で、落ち着いた雰囲気の中、昼下がりの食事を楽しんだ。

刺身、煮魚、焼き魚とメニューが並び、どれも目移りしちゃったけれど、私が選んだのは刺身定食。

カンパチ、クロダイ、スズキ、ヒラメ、タチウオが盛り付けられており、とりわけスズキのおいしさに頬が落ちた。

3月11日にはシラス漁も解禁となり、本誌発売時には鮮度抜群の朝獲れシラスも楽しめるようになる。

釣りと地魚料理をワンストップで楽しめる機会はなかなかない。

撮影と釣りに没頭し、おいしい地魚を堪能できて、思い出深い一日になった。

(左)船宿仕掛けは(左から)食わせ、カットウ、チラシの3種 (右)2関節だけ殻を残すのが橋本船長のおすすめ

エサ

(上)食わせ用のアマエビは細かくカットして付ける (下)エサは冷凍アカエビとアマエビ。バケツに入れて船上で配られる

釣行の写真

▲山梨から通い詰めるフグ釣りマニアも大健闘

釣行の写真

▲池田丸は相模湾で唯一、周年のフグ乗合を出す

釣行の写真

▲このサイズになると引き味はなかなかなもの

船宿information

相模湾腰越港 池田丸

0467-32-2121

URL:https://ikedamaru.net/

●予約乗合、仕立。第1、3木曜日定休。

●釣り座は先着順。

船宿アクセス

●車/国道134号の小動交差点と腰越橋交差点の間にある腰越漁港入口を入り、突き当たりの受付で駐車料金を支払う。

そこを右折して、少し先の右側が駐車スペース。

車を停めたら国道沿いにある船宿で受付してから荷物を持って船へ移動。

●電車/江ノ電腰越駅から海岸方面へ3分ほど歩き、国道沿いに出れば池田丸の船宿看板が見つかる。

受付から出船までの流れ

池田丸の設備とサービス

地魚料理 池田丸

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隔週刊つり情報(2022年4月15号)※無断複製・転載禁止

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