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[仲間や家族と沖釣りホリデー!貸し切り船ナビ(第16回)]内房竹岡港 豊国丸(豊国丸/内房竹岡港)

隔週刊つり情報編集部

内房竹岡港の豊国丸は周年手バネのシャクリ釣りでマダイを狙う船宿。

例年秋~冬にかけては数型ともに楽しめる絶好のシーズン。

釣り方は船長がレクチャーしてくれるので、心配は無用。

ビギナーも安心して出かけてほしい。

釣行の写真

当日は走水沖と久里浜沖を狙った

マダイのシャクリ釣り一筋の老舗船宿

内房竹岡港から出船する豊国丸が漁の合間に釣り人を乗せるようになったのは、先代が舵を握っていた約70年以上前のこと。

職漁で狙っていた魚はもちろんマダイ。

竹岡周辺のマダイは味がよいとされ高値が付いたそうだ。

道具立ては時代とともに多少変わったものの、テンヤにエビを付けてシャクる釣り方は今も昔も変わらない。

小学5年生になったころには、マダイ漁や遊漁船の手伝いを始めていた川島誠一船長。

当時の船頭は一人で3本の手バネを操り、次つぎにマダイを釣り上げたというから驚く。

現在は2本の手バネを巧みに操りマダイを釣る船長だが、数年前までは3本竿スタイルで釣っていた。

「私もこの釣りを始めて60年以上たちますが、漁にしろ遊漁にしろ、私の中でタイを釣るということは変わらない。だからお客さんには絶対負けませんよ」と言って笑みをこぼす。

ちなみに船長が釣ったマダイはお客さんたちのお土産となる。

さて、今後の見通しだが10月中旬から翌年の1月にかけてはまさにベストシーズン。

800g~1kg級主体に数釣りが楽しめ、4~5kgクラスが交じることも珍しくないとのこと。

昨年の同時期は6~7kgクラスの大ダイがずいぶん上がったそうだ。

イナダやワラサなどの多彩なゲストも魅力で下船後のクーラーの中は賑やかになるという。

使う豆テンヤは2号が基本。

中オモリは探る水深に応じて船長が用意してくれるのでそれを糸に結ぶ。

目下の水深は20~30ピロが中心。

船長が告げる指示ダナをよく聞いて正確にタナ取りすることが釣果に結びつく。

「今はまだ少し水温が高いけど11~12月になればちょうどよくなって最高に楽しめると思いますよ」と船長。

手バネで釣る伝統釣法と聞くと玄人好みの難しい釣りなのでは?と思うかもしれないが、希望すれば出船前に川島船長が釣り方をていねいに教えてくれるから、釣りが初めての人でも心配は無用。

実際に初めてこの釣りに挑戦し良型のマダイを数枚上げて、すっかりハマってしまった人も少なくないという。

ぜひこの機会にチャレンジして、糸をたぐってマダイを寄せるこの釣りならではのだいご味を体験してほしい。

なお一つテンヤ、タイラバも同船可能だ。

釣行の写真

手バネをシャクってマダイを誘う

釣行の写真

(左)合わせた瞬間にガツンと手に伝わる衝撃はだれをも興奮させる。(右)たぐった糸をタルに収めて絡みを防ぐ

釣行の写真

当日最初のマダイは川島船長が上げた美しい800g級

釣行の写真

(左)糸をたぐって魚を引き上げる釣趣はスリル満点(右)秋~冬にかけては数型ともに期待度◎

前半は苦戦するも中盤からマダイ連発!

豊国丸を訪れたのは9月下旬のこと。

千葉県流山市の中山貢一さんが幹事を務めるグループが仕立てた船にお邪魔させていただく。

当日は6時に出船。

約1時間ほど走った走水沖で開始となった。

まずは指示ダナ16ヒロの浅場から探っていく。

しばらくやってみたもののアタリが出ないので移動。

指示ダナ22ヒロのやや深場で再開となる。

ここで船長がすぐに1kg級のきれいなマダイを釣り上げたが後が続かない。

「この間のシケで海が変わっちゃいましたね。シケの前まではマダイやワラサ、ホウボウなんかがいいペースで釣れてたんですけどね」と船長。

そんな話を聞いていると左胴の間の南雲さんがガツンと手バネを曲げた。

明らかに良型とわかる引きだったが、残念ながらハリが外れてしまった。

釣り開始から3時間が経過したところで船長から、「作戦変更!上げて!」と声が上がり移動となる。

到着した釣り場は久里浜沖。

指示ダナ21ヒロで再開。

ここでは右トモで竿を出していた吉岡さんが早々に800g級の本命をキャッチ。

続けて2.5kg級のワラサが上がり、再び800g級のマダイが胴の間で取り込まれた。

船長の作戦変更は大正解で、その後はポツポツと0.8~1.5kg級のマダイが取り込まれ、良型のカワハギやカサゴなども登場。

吉岡さんは1.5kg級を頭にマダイを3枚キャッチした。

「今日はシケの影響で厳しかったです。でも海が直ればまた前みたいに釣れるようになると思います」と船長。

東京湾の手バネのシャクリ釣りで狙うマダイはこれからがベストシーズン。

秋晴れの空のもと、スリル満点の釣趣を味わってみてはいかがだろう。

釣行の写真

(左)仕掛けはできるだけ遠くに投げ入れるようにするのがコツ(右)船を操船しながら魚を掛け、取り込みまですべてを一人で行う川島船長

釣行の写真

(左)ワラサも上がった(右)最後の最後に川島船長が上げた1.5kg級

釣行の写真

吉岡さんが釣り上げた2枚目は1kg

釣行の写真

良型のカワハギも交じる

釣行の写真

(左)大きなウスバハギも(右)マダイは600g前後がアベレージ

釣行の写真

(左)中オモリは8~10号、 豆テンヤは2号を使用(右)エサは生きエビや冷凍エビを使う

久びさに3枚釣っちゃいました!by 吉岡郁雄さん

船長を除きこの日一番マダイを釣ったのは右トモの吉岡郁雄さん(千葉県野田市)。

とっても楽しそうに釣っていたのでお話を聞いてみました。

「マダイを3枚釣ったのは久しぶりです。いつも1枚くらいしか釣れないので(笑)。手バネのシャクリ釣りは10年ほどやってますが、糸をたぐっているときにダイレクトに手に伝わるマダイの引きが最高ですね。一度味わったらだれでもヤミツキになると思います。今日釣ったマダイは刺身や塩焼きでいただきます。1~2日寝かせた東京湾のマダイの刺身は絶品ですからね。今から楽しみです!」

幹事の中山貢一さんに聞きました!

「豊国丸を利用するようになったのは25年ほど前からで、今も月イチペースで楽しませてもらってます。船長はまさに手バネのパイオニアといった感じでよく教えてくれるし、いまだに感心させられることも多いです。仕掛けの作り方なんかも教えてくれてとても参考になりました。自分でマダイをバンバン掛けてガハハ!と笑う笑顔もいいですね。釣り場では何度も船を細かく流し変えてくれて、毎回とにかく釣らせようと頑張ってくれるのでこっちもうれしくなります。手バネのシャクリ釣りは奥の深い釣りですが、決して難しくないので多くの人に楽しんでほしいですね」

当日は5名で乗船し、1人あたりの料金は1万800円。

ご協力ありがとうございました。

手バネのパイオニアがていねいに教えてくれてとにかくよく釣らせてくれます!

釣り船データ

釣行の写真

川島 誠一船長。豊国丸の船宿。

釣行の写真

竹岡港のスロープから出船。「最大10名までで、8名までが釣りやすい」と船長

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【隔週刊つり情報(2021年11月1日号)※無断複製・転載禁止】

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