メジナを釣って美味しく食べよう!釣り方やタックル、おすすめレシピを詳しくご紹介!
関西ではグレという呼び名で親しまれる釣りの対象魚・メジナ。
一般的にはあまり馴染みがないかもしれませんが、メジナは釣り人の間では磯釣りの王者として知られています。
釣りで楽しませてくれるのはもちろん、美味しく食べられるのもメジナの魅力です。
今回はそんなメジナの生態に迫り、釣り方やさばき方、おすすめ料理をご紹介します。
メジナとは
メジナとはスズキ目メジナ科に属する海水魚です。
体長は平均で40cm程度ですが、大きい個体は70cmほどにまで成長します。
釣り上げたときは全体的に深緑色をしていますが、時間の経過とともに黒っぽく変色します。
メジナは日本各地の磯に生息しており、釣り人の間では磯釣りの王者として親しまれています。
産卵期は2月~8月で、藻や甲殻類などをエサにする雑食性の魚です。
ちなみにメジナは地方名を多く持ち、例えば関西ではグレ、九州ではクロと呼ばれています。
これはメジナの黒っぽい体色に由来して名付けられたようです。
メジナについて詳しくは図鑑でチェック!
メジナの釣り方
メジナは小さい若魚なら防波堤周辺で見かけることもありますが、基本的には磯が主な釣り場になります。
釣り方は地域によって様々なスタイルがありますが、フカセ釣りで狙うのが主流です。
ちなみに和歌山県の紀伊半島では、オモリやウキなどを使わず、ラインを巻いたリールにハリとエサだけを結んで潮に流す完全フカセ釣りもよくおこなわれてきました。
完全フカセ釣りは沖に向かってラインを流していくスタイルで、自然な誘いができるのが特徴です。
また、メジナはルアーも積極的に追いかける傾向があるため、ミノーやバイブレーションをキャストしてロックフィッシュなどを狙っているときにも食い付いてきます。
もともと警戒心が強いので中層~下層に多いメジナですが、水温が下がる冬場はさらに釣りにくくなります。
そんなときはマキエを使って表層に浮かせ、食わせる釣り方もおすすめです。
色々な釣法を試してみて、釣果を上げやすいメジナ釣りのスタイルを見つけましょう。
メジナ釣りにおすすめのタックル
メジナ釣りは振り出し式の磯竿にレバーブレーキ付きのスピニングリールを組み合わせることが多いです。
フカセ釣りの場合は5m前後の長さで、アタリを取りやすい柔らかい穂先のロッドが適しています。
スピニングリールにはナイロンラインの2号前後を150m程度巻く必要があるため、2500~3000番のサイズがおすすめです。
ちなみにリールにレバーブレーキが付いていると、メジナが強く引いたときに瞬時に竿を立て直せるメリットがあります。
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ロッド
ダイワからリリースされている波濤は、ベーシックな磯竿シリーズです。
全長5.3m、自重202gと扱いやすいスペックになっています。
仕舞寸法は117cmとコンパクトに収まるので、荷物が多くなりがちな磯釣りでも持ち運びやすいです。
穂先は繊細で柔軟に曲がるので、グレの乗りを安定させてくれるのが魅力です。
ブランクにガイドを合わせるためのマークが付いているため、セッティングもスピーディーにおこなえます。
また、グリップ部分が厚めに作られているので握りやすく、疲れを気にすることなく長時間の釣りに集中できます。
リール
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ダイワからリリースされている、磯釣りにおすすめのリールシリーズです。
ハイギアなのでリールの回転がスムーズで、手返しの良い釣りを実践できます。
ナイロンラインの4号を150m巻けるキャパシティがあるため、メジナ釣りにも十分なスペックです。
付属のレバーブレーキは指先で簡単に操作でき、ラインを放出したり止めたりする作業も瞬時に対応できます。
機能性の高さと扱いやすさを兼ね備えており、誰でもすぐに使いこなせます。
コスパ優秀で手に入れやすいので、初心者の方にもおすすめです。
ライン
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サンラインからリリースされているナイロンラインで、磯のメジナ釣り専用に設計されています。
水に浮くフローティング仕様なので、ラインを操作しやすくアタリを取りやすいのが特徴です。
視認性の高いカラーリングにも定評があり、目で見てアタリを捉えることができます。
耐久性にも優れているため、大物が掛かったときでも安心してランディングに持ち込めます。
メジナ以外にチヌ釣りやクロダイ釣りにも転用できるので、磯釣りを極めたい方におすすめです。
メジナの締め方・さばき方
メジナを釣ったら、新鮮な状態で持ち帰るためにその場で締めて血抜きすることが大切です。
締める際はハサミかナイフを用い、メジナのこめかみに向かって刃先を突き刺します。
その後はエラと尻尾を切り、海中で魚体を振って血抜きすれば完了です。
クーラーボックスに入れて持ち帰るときは、氷を入れた水でしっかり冷やすようにしましょう。
魚の締め方と血抜きの方法は、下の記事で詳しく解説しています。
メジナを家に持ち帰ったら、まずは綺麗にさばいていきましょう。
さばき方の手順としては、初めにウロコを引いて頭を落とし、内臓を取り除きます。
血合いに切れ目を入れたら水で綺麗に洗い流し、水気を拭きます。
腹と背からそれぞれ包丁を入れ、片身を剥がして3枚におろしたら完成です。
詳しいメジナのさばき方は下の動画を参考にしてください。
魚のさばき方の解説動画を配信する『さばけるチャンネル』では、メジナのさばき方を紹介しています。
プロが実際にメジナをさばきながら解説しているので、手順が非常に分かりやすいです。
メジナのさばき方は、ぜひこの動画を見ながら習得してください。
メジナの食べ方
12~3月に旬を迎えたメジナは「寒グレ」と呼ばれ、食味の良さに人気があります。
寒グレの身は肉厚な白身で、脂のりが良く甘みを感じられるのが特徴です。
この時期のメジナは、しっかりと下処理をすれば白子も美味しく食べることができます。
一方、夏場に釣れるメジナは磯臭さが鼻につくので食用には向きません。
メジナを食べるなら冬場の美味しい時期に楽しみましょう。
メジナのおすすめ料理
メジナ料理には様々なものがありますが、新鮮なメジナが手に入ったときは刺身にしていただくのがおすすめです。
コリコリした食感とメジナ本来の味わいを堪能でき、甘みも存分に感じられます。
それを軽く鍋に通していただくしゃぶしゃぶも、メジナ料理として人気です。
ちなみにメジナは皮と身の間に特に脂がのっているので、皮ごと使うようにしましょう。
また、クセのないメジナは濃い味付けにもよく合うので、煮付けにしても美味しくいただけます。
醤油や酒、みりんなどを合わせた出汁でメジナを煮込むだけの簡単調理で、ご飯にもお酒にも合う一品ができ上がります。
さらに先ほど述べた通り、旬のメジナは白子も美味しく味わえるので、食べたことがない方はぜひ一度挑戦してみてください。
メジナの白子を使った料理として特におすすめなのが、オーブン焼きです。
塩を振った白子をアルミホイルに乗せ、トースターやオーブンで10分程度焼くだけで簡単にできます。
白子は熱を加えると水分が抜け、濃厚な味わいになるので焼いただけでも絶品です。
メジナを釣ってその味わいを堪能しよう!
今回はメジナについて詳しくご紹介しました。
磯釣りで人気のメジナですが、釣りだけでなく料理も楽しめることを知っていただけたかと思います。
旬の寒グレは特に食味が良く、一度味わうときっとあなたもメジナの虜になってしまうこと間違いなしです。
タックルを揃えたら早速釣りに出かけて、様々な調理法でメジナを堪能しましょう!
メジナ料理は他にもまだまだ!おすすめレシピを詳しく解説した記事はこちら!
この記事に関するよくある質問
メジナ釣りにおすすめのタックルは?
メジナ釣りは振り出し式の磯竿にレバーブレーキ付きのスピニングリールを組み合わせることが多いです。フカセ釣りの場合は5m前後の長さで、アタリを取りやすい柔らかい穂先のロッドが適しています。スピニングリールにはナイロンラインの2号前後を150m程度巻く必要があるため、2500~3000番のサイズがおすすめです。
メジナの味わいは?
12~3月に旬を迎えたメジナは「寒グレ」と呼ばれ、食味の良さに人気があります。寒グレの身は肉厚な白身で、脂のりが良く甘みを感じられるのが特徴です。この時期のメジナは、しっかりと下処理をすれば白子も美味しく食べることができます。
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