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スミイカ釣りは早起きが吉?潮の流れがよければ大釣りも

隔週刊つり情報編集部

10月10日、東京湾奥川口市鹿浜橋の松陽丸へ。

初めての船宿で、しかも場所が分かりにくそうだったので、かなり早めに出発したが、この判断が正解。
 
首都高速・鹿浜橋ICまでは順調だったが、ICを出て河川敷へ入るゲートが見つからず、行ったり来たりを繰り返す。

一度入ればなんてことないのだが、初めて行かれる方はホームページできちんとチェックしよう。
 
それでも、乗船場には5時に到着。

出船の1時間半も前だが、すでに4~5台の車が待機している。
 
釣り物は餌木スミイカ。

それも本日が初日で、状況がまだつかめていないにもかかわらず、この人気はすごい。
 
その後もお客さんは続々と集まってきて、最終的には20人に膨れ上がる。
 
6時半、絵に描いたようなさわやか好青年、間門陽介船長の操船で河岸払い。

荒川を下って東京湾へと向かう。
 
曇天で北寄りの風がそよそよと吹き、若干の肌寒さを感じる中、最初のポイントであるアクアラインの橋脚周辺に到着。
 
水深10mでさっそく釣り開始。

しばらく船内をキョロキョロしていると、すぐに右胴の間のお隣さんがリールを巻き始めた。

しかし、上がってきたのは小型のマダコ。
 
ラインを変えて何度か周辺を流すが、船中だれにも乗りはない。

ちなみにこの日は中潮で、満潮が7時半ごろだから、下げ潮がようやく動き始めたタイミングだ。

中ノ瀬が有望

このころから予報に反し、雨がシトシト降ってきた。

船長はこのポイントをあきらめ、20分ほど南下して中ノ瀬へ向かう。

こちらの水深は22m。
 
まずは左トモで小型ながら本命が顔を出す。

続いて先ほどマダコを釣ったお隣さん、右ミヨシとポツポツながらもスミイカが上がる。 

時間的に潮もほどよく流れているのだろう。

このチャンスを逃すまいと、急いで釣り始める。
 
餌木は2.5号、中オモリ10号、ハリス3号1.5m。

餌木を前方に放り投げてから、リールのクラッチを切ってオモリを沈める。
 
トンと着底したら、竿先を海面ギリギリに持ってきて糸フケを取る。

そのままスーッと竿先を持ち上げて、ラインのマーキングを頼りに1mのタナを取る。
 
ポイントは砂地。

砂地=平たんというイメージがあるが、実際は多少の起伏があり、とくにカケ上がりなど変化がある所にスミイカが集まるので、こまめにタナを取り直しつつ、ひたすら竿先に集中する。

同じスミイカ釣りでも、伝統的なテンヤ釣法の場合は、一定の間隔で空合わせ(シャクリ)を繰り返すことで乗りを得る。
 
一方、餌木釣法の場合は乗りを察知してから合わせを入れるのが基本。

ところがこれがなかなか難しい。
 
イカの活性が高ければ竿先をググッと押さえ込む明確な乗りもあるが、たいていはムズッとしたモタレや、竿先の曲がりがほんの少し戻るような、極めて微妙なものが多くなる。

とにかくなんらかの違和感があったら、その瞬間に竿を立てること。
 
また、底から1mのタナ取りも、実はかなりアバウト。

ハリス長1.5mとしても、潮が動いてなければ餌木が底を引きずるし、速ければ底から浮いてしまう。

もちろん餌木の重さやハリスの太さも影響するはず。
 
最初は気持ち低めにタナ取りし、餌木が海底のゴミや小石に接触する微妙な感触が伝わったら、少しずつ上げていき、海底スレスレを漂うように調整するといい。

釣行の写真

中ノ瀬の水深20m前後を転々と流した

餌木の写真

餌木2~2.5号、中オモリは10号を使用

釣行の写真

シャクらず止めて、竿先に何かしらの変化があれば即合わせ

胴つき仕掛けもあり!

と、色いろと能書きを思い出しながら釣り続けるが、竿先にはまったく生命反応が感じられない。
 
船下の底物狙いでは、潮先となる釣り座が絶対的に有利。

当日はほぼ終日下げ潮で北寄りの風だから、特等席はトモということになる。
 
朝早くからお客さんの姿があったのは、いい席を確保するためだったのだ。
 
しかし、私の座る右舷で最も竿を曲げていたのはミヨシ。

これは偶然ではなく、釣り方が違うのだ。
 
この方は中オモリ式の船下狙いではなく、胴つき式にしてキャストすることで、ほかの人の仕掛けが入らない場所を探っていた。

胴つき式の場合、投げてじっとアタリを待つのではなく、テンヤ式と同じようにシャクリを繰り返して手前まで探ってくる。
 
船長に確認したところ、胴つき式の釣りは四隅だけの特権ではなく、胴の間でも構わないとのこと。

ただし、周りの人とオマツリしないよう、投げる方向などには十分な配慮が必要だ。
 
さて、潮が下げから上げに転じかけた午後2時に沖揚がりとなる。
 
トップは左トモの9杯、次が右ミヨシの6杯。

それ以外は0~2杯といった結果だったから、やはりセオリーどおり隅の優位性が際立ったことになる。
 
ただ、釣り座による釣果の偏りは、潮の流れが遅いほど顕著になる傾向があるから、釣行の際は潮時表をよく見て日取りを決定し、前日の天気予報で風向きを確認してから出かけるようにしよう。
 
イカの沸きそのものは順調で、今後は日増しに成長するから、最盛期になれば数、型ともに楽しめることだろう。

釣り人の写真

左トモ氏が9杯でトップ

釣り人の写真

当日はオレンジ色の餌木によく乗った

釣り人の写真

ゲームロッドと小型両軸リールなど手軽なタックルで楽しめて釣り方も簡単な餌木釣法はスミイカ入門にもおすすめ

知っ得!餌木スミイカのコツ

本文でタナの取り方について紹介したが、実はこれでも万全とはいえない。

ある程度この釣りに慣れたら、次の方法を試していただきたい。
 
まず底ダチを確認したら、ハリス分より少し高めにタナを取り、完全に餌木を底から浮かす。

そこからジワジワと竿先を下ろしていくと、餌木が底に着いた瞬間、微妙に軽くなるので、ここで再び竿先を少し上げる。
 
この方法ならハリス長や餌木のサイズ、潮の流れ具合にかかわらず、ピタッと正確なタナが取れる。

ただし、感度のいい竿先とある程度の練習は不可欠だ。

釣行の写真

まめに底ダチを取り直し、底スレスレに餌木をキープ

餌木スミイカ仕掛け例

餌木は2~2.5号を使用する。

カラーはピンク系とオレンジ系の実績が高い。

もちろんカラーによる差はあるのだろうが、アオリイカほど顕著ではないので、あまり気にしすぎないほうがいい。

中オモリは速潮に備えて15号もあると安心。

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