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松本圭一と行く!実践・コマセキハダ【後編】

隔週刊つり情報編集部

シーズン終盤を迎えた相模湾のキハダは50~60kg級が続出。

ベテランですらキャッチ率が低い状況だ。

今回の沖釣りカレッジは、その対策を松本圭一さんに学ぶ。

【バラシを減らすヤリトリの要点】1~2クリック刻みで「巻けるドラグ設定」を探す

最後はアタリと合わせ、そしてキハダ釣りのクライマックスとなるヤリトリの流れを松本さんに聞いてみた。
 
まずは合わせだが、「基本はアタリ即合わせ」とのこと。

竿を手にして構え、竿先がカタカタと上下する小さなアタリにも積極的に掛けていく。

隔週刊つり情報でも紹介してきたが、素早く合わせると口角にハリ掛かりしやすく、飲まれ切れを減らす効果があるようだ。
 
しかし百発百中とはいかないのが釣りの常。

スッポ抜けやハリス切れに泣いたら、次への糧としよう。

釣行の写真

松本さんは「アタリ即合わせ」派。口角にハリを掛け、飲まれ切れを避けることが先決だ

ハリス切れを防ぐ巻き上げ方

うまく合わせが決まるとキハダは猛然と突っ走る。

道糸はドンドン引き出されるがここはドラグをいじらず、走りが弱まるまで「待ち」だ。
 
本題はキハダの足が止まり、巻き上げに転じてからになる。

「慣れた人は自分の体に染み込んだ感覚でドラグを締めて対処していくのですが、初めてキハダを掛けた人はさっぱり分からないはず」と松本さん。
 
そこでキハダの引きがダイレクトに味わえるスタンディングスタイルで、無理せずヤリトリする手順の一例を紹介してもらった(ちなみに下の写真は取材日にキハダを掛け、スムースなポンピング操作を見せてくれた宮川さんの勇姿をイメージとして掲載)。

●まずは電動リールを中速~中高速で巻く。最高速は負荷がかかりすぎるので避けたほうがいい。

●しかし大型のキハダはドラグが滑るだけで巻けないはず。そこでスプールを親指で押さえ、グリップをつかんでいるもう一方の手で道糸を押さえながら竿をリフトアップし、キハダを引き上げる。

●竿先を下げながら、引き上げた分の道糸が巻き取れるかどうかを確認。

●ほとんど巻き取れないか、逆に道糸が出ていくようなら、ドラグを1~2クリック締めてみる。

●再び竿先を上下させて糸が巻き取れなければ、さらにドラグを1~2クリック締める。

●以上を繰り返して道糸が巻き取れるギリギリのドラグ設定を探し、キハダを巻き上げる。
 
このように少しずつドラグを締めてキハダが巻き上げられるポジションを見つければ、必要以上にドラグを締め込んでハリス切れに泣くこともない。
 
また、電動リールを使ったポンピング操作に慣れてきたら、竿をリフトさせるときは電動の巻き上げレバーをオフにし、竿先を戻しながら巻くときはオンにする。

それだけで電動リールへの負担が軽くなる。

ポンピング操作とドラグ調整のイメージ

釣行の写真

電動リールを中速~中高速で巻きながら、スプールとリール前方の道糸を押さえて竿をリフトアップ。キハダを引き上げる

釣行の写真

竿先を下げながら、引き上げた分の道糸を巻き取る。しかし当初のドラグ設定(3kg)ではほとんど巻き取れないことが多い

竿の写真

スタードラグを1~2クリック締め、再び同様のポンピング操作。以上を繰り返して、糸が巻き取れる位置までドラグを締める

マグロリングの投入は早めに

50kgを超えるモンスターサイズとのヤリトリは長時間にわたる。

体力も消耗するし、この時期増えるサメに食われる可能性も高くなるので「できるだけ早めにマグロリングを投入してキハダを弱らせたほうがいい」と松本さんはアドバイスする。
 
ただし道糸が斜めになっているとリングが落ちていかないので、垂直に立っていることが条件。

周りに船がいるとオマツリしたとき複雑に絡んで厄介なことにもなるから、そのタイミングは船長の判断に任せること。

了解を得たら、船長や周りの人に協力してもらいリング投入となる。
 
それでも何度か訪れる突っ込みと疾走をしのぎ、体力勝負で巻き上げてきたらいよいよ取り込み。

取材した剣崎松輪港の一義丸は、船長がハリスをつかんでたぐってくれる。
 
その際は竿先近くまでテンビンを巻き上げ、竿を手にしたまま少し離れて待機。

たぐりの邪魔にならないし、最後のひと暴れで船長がハリスを放したときに対処しやすい。

「それから同船者同士のマナーとして一言。ヤリトリ中の釣り人にプレッシャーをかけるような言葉(もっと速く巻けるぞ、とか)はかけないようにしましょう。一部の人たちには短時間で上げたほうがえらいなんて風潮があるんですけど、ボクはまったくそう思わないし、時間がかかっても焦らずにヤリトリしたほうがいい。釣りは漁じゃなくて楽しい遊びなんですから」
 
唯一、困ったり悩んだときに頼りにしていいのは船長やスタッフだと松本さんは言う。

お客の釣り方を毎日見ているからアドバイスも的確だ。

「それから船長によって推奨するドラグの設定が違ったり、コマセを振る位置にこだわるケースもある。その場合は船長の流儀にしたがったほうがよく釣れるはずです」
 
コマセキハダの釣り方はまだ発展途上。

だから悩むしおもしろい。

そう締めくくる松本さんであった。

釣行の写真

糸をたぐって巻き上げをアシストする松本さん。こんな協力も不慣れな釣り人にとってはありがたい

釣り人の写真

松本さんの全面サポートで念願の1本を釣り上げた石原さん。笑顔爆発!

合わせとヤリトリのイメージ

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隔週刊つり情報(2021年11月1日号)※無断複製・転載禁止

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