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寒のマダイの食わせ技~活性が低くても大丈夫!ヒット率をアップさせる撒き餌とタナ取りの工夫~

船釣りマガジン 編集部

立春は、二十四節気に含まれる最初の節気を示しています。

今年立春は2月4日でした。

通常、立春から立夏の間を「春」と呼びます。

そして毎年のことながら、立春を過ぎて暦では春を迎えていても、海中ではまだ春が訪れません。

例えば、大阪湾では立春の頃、つまり2月初旬から3月初旬が、最も水温が下がる時期になります。

これは、海水が熱を持つのが難しい一方で冷ますのが難しい、という特性が関係しています。

したがって、海水温が徐々に上昇し始めて本当の春が海に訪れるのは、陸地よりもおおよそ2ヶ月遅れの、4月終わりから5月にかけてということになります。

寒い時期でもマダイは釣れる?

1年で最も水温の低い時期に当たる3月、深場に落ちたマダイ達もじっと我慢で厳しい寒さに耐え忍んでいます。

ただ、寒く活性が低いからといって、まったくエサを食べずに過ごせるわけではありません。

マダイの目の前にきちんとエサを届けてやりさえすれば、マダイは釣れるのです。

では、どうすれば寒のマダイを食わせることができるのか、そのポイントをいくつかご紹介しましょう。

マダイってどんな魚?

寒のマダイ狙いにはエサを出し惜しみすべし!

まず一つ目は、エサを撒きすぎないことです。

水温が低くて動きも鈍く、マダイの活性も上がらないので、盛期のように食欲旺盛ではありません。

そんな状態のマダイに、それ食え、やれ食えとばかりにマキエすると、マキエは食ってもそれだけでお腹が一杯になってなかなかサシエまで食ってくれません。

そのため小さめのカゴを使い詰めるオキアミも半分ぐらいにして、まるで出し惜しみするかのように、ちびり、ちびりと撒いてやるのが効果的なのです。

サシエのオキアミも2匹を抱き合わせにして刺すよりは、少し大きめのものを選んで1匹刺しにする方がいいでしょう。

狙うタナはマダイ好みのベイトに関係する!?

2つ目のポイントは狙うタナです。

寒のマダイが春のように浮かないことにはベイトが関係しています。

水温が低い時期は、中層にマダイが好むベイトがいないことが多いです。

ほとんど底にいるエサを食べているのだとすれば、この時期は仕掛けを底にはわせるようにして狙った方が食う確率が高いと言えます。

潮が緩いときはほとんどベタ底、少し潮が速いときは先バリが底に着くくらいのタナで狙ってみるのが正解です。

この時期のマダイはよく居食いするので、打ち返しをするときは聞き合わせしながら上げてください。

そうすると、アタリがないのに食っていることがありますよ。

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