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深場の根魚の好シーズン東伊豆でオニ退治

隔週刊つり情報編集部

冬は各地でオニカサゴ狙いの出船が増える好シーズン。

ここ東伊豆でも冬場の人気ターゲットになっている。

宇佐美港の直正丸から出船した取材日に狙ったのは川奈~初島沖の水深130~180m前後。

潮が流れずオニカサゴの数はのびなかったものの、釣れれば1kg級の良型ぞろい。

また、アラがよく釣れる海域でもあり、小型ながら5尾釣った人もいた。

潮さえ流れればアタリはさらに増えるので、今後もオニ退治のチャンスは十分あるだろう。

釣行の写真

▲1kg級主体にいい日は3~4尾釣れる

私の好きな釣り物五指に入っているのがオニカサゴ。

ゴンゴンと海面まで断続的に引き込む釣り味と多種類のゲストが釣れるのも魅力だが、なんと言っても食味がズバ抜けている。
 
定番の鍋やしゃぶしゃぶ、煮付けはもちろんのこと、刺身にするとイセエビを思わせる甘みとしっかりとした歯応えがたまらない。
 
オニカサゴは成長速度が極めて遅く、1kg級になるのには10年はかかるだけに、うま味が身にギュッと凝縮されているのかもしれない。

釣行の写真

▲大きいアラが釣れるポイントもあるとか

私流のエサ付け

そんなオニカサゴを釣りに12月24日、釣友と東伊豆宇佐美港の直正丸を訪れた。

前日に宿へ確認の連絡を入れると、「エサはサバの切り身を用意しているけど、ほかにも色いろと持ってきて」と島田正則船長に言われたことからサンマの切り身、カタクチイワシ、サケのハラモ、ヒイカ、食紅で染めたイカなどを用意。

はたしてどのエサで釣れるのか、このエサ選びもオニカサゴ釣りの楽しみの一つだ。

5時45分に準備が整ったところで私を含めた5名で出船。

6時半にポイントの川奈沖に到着すると、「水深は135m。アタリがあってもすぐに合わせずに3度目の魚信で合わせてください。それでは始めてください」と島田船長から開始の合図が出された。

海底はほぼ砂地で、時折根は存在するものの根掛かりのリスクは少ないようだ。
 
オニカサゴの釣り方は着底して糸フケを取ったら50cm巻き上げ、そこからゆっくりと竿を頭上までリフトしてステイ。

その後にゆっくりと誘い落としてステイ。
 
この動作を2~4度繰り返したらさらにもう50cm巻き上げて同じ誘いを繰り返し、アタリがなければ海底まで仕掛けを落として底ダチを取り直す。この繰り返しなのだが、潮の流れが速ければ低め、緩ければ高めのタナ取りが基本になる。

オニカサゴは動くものに反応する傾向があり、ヒラヒラとしたエサにパクッと食い付いてくる。

なので誘い上げるときも誘い落とすときもこのヒラヒラ効果を演出するように心がけるといいだろう。
 
ちなみにエサ付けはアピール度の高いものとエサ持ちのいいものの抱き合わせが私流で、ヒイカにサケのハラモ、カタクチイワシにイカといった組み合わせで様子を見る作戦だ。
 
さっそく右舷胴の間の佐藤さんに魚信が到来して合わせを入れると見事にヒット。

ゴンゴンと竿先をたたくさまはオニカサゴらしい抵抗だったのだが、巻き上げ途中でフッと重みが消えてしまった。
 
佐藤さんのファーストヒットはあえなくスッポ抜けとなったのだが、10分もしないうちに再び魚信をとらえてリーリングを開始。

今度はしっかりとハリ掛かりしたらしく800gのオニカサゴを釣り上げた。

知っ得!刺されたときの対処法

帰港後にオニカサゴを撮影したとき、うっかり足の上に落としたらトゲが長靴を突き破って親指にブッスリ。

すぐに血を絞り出したのだが、直後にズキンズキンとした痛みが。

そこで、急いで自動販売機でホットのお茶を購入して刺されたところに注いだら30分もしないうちに痛みも取れ、腫れもしなかった。

ポットのある船もあるので、もし船上で刺されたら火傷しない程度のお湯をかけることをおすすめします。

Tackle Guide

仕掛けは2本バリと3本バリがあるが、船長の話ではこのエリアでは3本バリ仕掛けをすすめるとのこと。

水中ライトも効果を発揮する場合はあるが、サメなどが掛かるようなら外すように。

竿は誘い疲れしない全長2m前後が使いやすい。

潮が動いて食い始める

みなさんも後に続けと誘いに力が入ったもののノーシグナル。

仕掛けを着底させても糸フケが全然出ないことからも分かるように、潮がまったく動いておらず魚の活性が低いのが原因なのだろう。

上げ潮になる8時以降の状況好転に期待したが、8時を過ぎてもまったく潮が動く気配がない。

船長も水深135mから185mまでポイント移動を繰り返してくれたのだが、オニカサゴどころかほかの魚さえも姿を現してくれない。

船が徐々に北上して初島の南沖、水深135mに移動した10時ごろだった。

若干ながらも潮が動き始めるとムシガレイや小型のアヤメカサゴ、ユメカサゴなどが釣れ始める。

すると誘い上げた私の竿先がグッと押さえ込まれた。

その位置でステイしているとゴツゴツとした魚信が伝わってきたので大きく竿をあおって合わせを入れる。
 
電動で巻き上げ始めるとゴンゴンとした抵抗はオニカサゴを思わせたのだが、リーリング途中で痛恨のバラシ。

完全に食い込む前に早合わせをしたのが原因で、脳裏に「3度目の魚信で合わせろ」と言った船長の言葉が浮かぶ。
 
それでも次なる魚信はすぐに訪れ「我慢、我慢」と言い聞かせてジックリ食わせた後に合わせを入れるとガツンと竿がしなる。
 
抵抗も激しくかなり重かったが、巻き上げ途中から引き込みが弱くなりポッカリと海面に浮かび上がったのは浮き袋を膨らませた1.6kgのカンコだった。

気をよくして再投入するとすぐに魚信がきて、同じ要領で合わせを入れると同様の抵抗を見せる。

またカンコかな?と思っていると常に抵抗してくるのでもしや!?予想どおり海面を割ったのは1.2kgのオニカサゴだった。

すると「後ろでもオニが上がったよ」と言う船長の言葉に右舷トモに行くと山田さんが小型のオニカサゴを釣り上げていた。その写真撮りをしていると、「鈴木さんの竿にアタってるよ」と船長。

席に戻って合わせを入れると今度もかなりの重量感。

「しめしめ3連チャン」とニマニマしながら巻き上げたのだが、上がってきたのはツノザメでガッカリ。

このころになると35~40cmのアラが各所で釣れ始め、私も40cmのアラをゲット。

山田さんに至ってはホタルイカエサで5尾のアラを釣り上げていた。

しかし、いよいよこれからというところで12時の沖揚がりとなってしまった。

「これまでこんな経験はないよ」と船長が言うほど一日を通して潮が動かなかったのでオニカサゴの釣果は思わしくなかったが、通常ならば1kgオーバーのオニカサゴが4~5尾は釣れるエリアだけに今後に期待したい。
 
ちなみに今回私にヒットしたエサはすべてヒイカだった。

釣行の写真

▲標準和名オニカサゴらしきも交じった

船宿INFORMATION

東伊豆宇佐美港 直正丸

080・1569・3405

▼備考=出船6時、12時沖揚がり。

無料駐車場あり。

ほかアカムツへも出船

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隔週刊つり情報(2024年2月1号)※無断複製・転載禁止

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