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1kg超の良型ぞろい大原沖の夏オニ祭り!

隔週刊つり情報編集部

オニカサゴ乗合の出船軒数は圧倒的に冬場が多いが、季節風などの影響により出船回数が少なくなる冬に比べて比較的穏やかな日が多い夏は出船率が上がる。

そんなことを知っている根魚ファンが夏に注目するスポットの一つが外房エリア。

大原港の天の清栄丸での取材日は大原沖の水深130~145m付近で勝負。

潮の動きが今一つで数こそのびなかったものの、2.1kgを頭に釣れれば1kgオーバーと良型そろい。

ゲストも多彩で定番のユメカサゴを筆頭にオキメバル、ウッカリカサゴ、メダイ、サバなどが交じった。

外房大原のオニカサゴは夏がベストシーズン。

良型狙いの夏オニ祭りはまだまだ続きそうだ。

オニカサゴは周年狙うことができるターゲット。

しかし、この時期は季節の人気魚に押されてしまい、オニ狙いで出船する船宿は極端に少なくなる。

それでもオニフリークたちの強いリクエストもありスポットながらも出船してくれる船宿はある。

私のスケジュールと出船予定がマッチングする船宿を探してみると外房大原港の天の清栄丸がヒット。

大原沖といえば1kg以上のグッドサイズがそろうことで定評の高いフィールドだ。

そんなサイズを両手にぶら下げて帰宅できることを期待して向かったのは7月下旬、私を含む6名のオニフリークが乗り込み、天野清樹船長の舵取りで4時に岸払いとなる。

大原港出船のオニカサゴ釣り場は太東~勝浦沖にかけての広範囲に点在するが、当日は航程1時間10分ほどの大原沖にステージが設定された。

潮色はカツオでも釣れそうな澄んだ群青色、夏潮だ。

実はこの深く澄んだ潮こそがオニカサゴには好条件。

過去のオニ釣行を振り返ってみても、いい思いをしたのは夏シーズンのこの潮色のとき。

さあ本日はいかに。

(上)オニカサゴは水圧の変化に強く、ハリが外れると海中へ戻るため確実にタモ取りしよう(下)竿は底ダチが取りやすく、誘いやすい7:3調子がおすすめ

オニカサゴ釣行必須アイテム

必須アイテム

(上)オニカサゴのヒレには毒腺がある。釣り上げたらハサミで切り落としておくと安全(下)左から 〇包丁 釣れたサバをエサにカットするときに使う。 〇ハサミ 鋭いヒレトゲをカットする際に使う。100円ショップで売っている大きめのキッチンバサミが最適だ。 〇魚つかみ ヒレトゲをカットするとき、 ハリを外すときなど、オニカサゴをつかむ際に使う。つかむ部位は下アゴ。胴体はNG。〇ロングタイプのプライヤー ハリを外す際に使う。

序盤はサメの猛攻

「はい、いいですよ。水深は135mです」

外房エリアのオニカサゴ釣りといえば、最初にフラッシャーサビキでサバを釣り、それをエサに切って使うというパターンが多いが、天の清栄丸では冷凍のサバの切り身が支給されるので、エサ釣りをすることなくスタートからオニ狙いとなる。

また、オニカサゴを釣っている最中でもサバは結構交じって釣れるので、新鮮なエサにも事欠かないとのことだ。

着底と同時に数名の方にアタリがきた。

「あーっ、コレ違うよ」

アタリはよかったが、引きが強すぎるようだ。

見えてきた魚影は白っぽくて細長い。

「やっぱりね……」

正体は1mくらいのフトツノザメ。

船内に取り込んでも、背ビレに大きなトゲがある身体で大暴れされ厄介なことに。

皆さんハリスは6号とのことなので、強く引っ張りハリスを切って海にお帰りいただいた。

次の流しでも全員の竿がたたかれるものの、やはりサメ。

3流し目から私も参戦。

持参したサバの半身を幅1.5cm、長さ18cmくらいにカットして130mの海底へと送り込む。

オニカサゴ釣りといえば、こまめな底ダチの取り直しと誘いが重要。

すなわち手持ちでの攻めが基本ともいえる釣りだ。

しかし、ここ数日、右腕の調子がよろしくない状態の私。

手持ちは控え、ロッドキーパーにセットした置き竿でのアプローチを試みる。

船が波、ウネリの谷間に下がったときにオモリが底をたたく程度に底を切り、10~15秒ほどの間隔でクラッチを切り、底を取り直す。

これを3~4回繰り返したところで電動巻き上げ2の速度でジリジリと巻き上げ、道糸のマークで確認しながら3mまで巻き上げたところで再び落とし込む。

2回目の誘い巻きで1mほど上がったところでゴンゴンゴンッと竿がたたかれる。

すかさず竿を手に取り聞き上げるとガクガクッとやや細かい違った引き込みも加わってきた。

そのままパワーレバーを起こし巻き上げる。

周囲がサメばかりなので初めのうちは疑ったが、途中でゴンゴンと頭を振る抵抗に疑念が確信に変わっていく。

海中にはオレンジ色の魚影が2つ。

船長に合図を送ると、すぐに飛んできてタモを差し入れてくれた。

船中1尾目となったオニカサゴは1.1kgのグッドサイズ。

「やりますねぇ」

なんだか後出しジャンケンのようで、思わず照れ笑い。

ちなみにもう1尾掛かっていた魚は一見ヒオドシかと思ったが、よく見たらこれは珍しいシロカサゴであった。

釣行の写真

▲当日最大2.1kgのオニカサゴを釣り上げた荻さん

釣行の写真

▲筆者が釣り上げた1.1kg

ONE POINT ADVICE 2本と3本バリとの交換が素早くできる

私の仕掛けは全長2mの2本バリに仕上げてあるが、テンビンにつなぐ部分の仕掛け上部のサルカンを親子サルカンにしてある。

ここに枝スを足せばいつでも3本バリに変更できるというわけだ。

また先ハリスもサルカンを介して30cmとしているので、どの位置のハリも同じハリス長(30cm)の予備バリで交換できる。

1kgオーバーがそろう

定番ゲストのウスメバルやユメカサゴ、ウッカリカサゴが竿をたたく中、左トモの後藤さんの竿にいい感じの手応え。

取り込まれたのは堂々たる1.6kgサイズ。

エサは船宿支給のサバの切り身だった。

潮回りすると持参した大きめのサバの切り身で狙っていた右ミヨシの荻さんが巻き上げを開始。

私の道糸とオマツリし、取り込みにヒヤリとしたが、無事キャッチされたようだった。

撮影に伺うと、ビックリサイズのデカオニだ。

その場で計量するとこれまたビックリの2.1kg。

実際に計量して2kgを超えるサイズというのはなかなかお目にかかれるものではない。

「今度はいいものかも」と巻き上げを開始したのは左胴の間の佐々木さん。

「荻さんのサイズを見ちゃうとね……」と謙遜するが1.3kgは立派なサイズですよ。

潮が完全に止まってしまってからはサメのアタリすらも遠くなり、釣りたてのサバをエサに使っても効果なし。

残り時間もあと少し。

ここで私のリーサルウェポン、スルメイカの肝付きゲソを送り込んでみた。

アタリはすぐに到来。本命ではないが30cm超もある大きなユメカサゴがヒット。

そして沖揚がり間際。

サメと間違うほどの元気な引きを見せ2kgのメダイが取り込まれ、ここで11時の沖揚がりを迎える。

潮色はよかったが、流れてくれず……。

オニカサゴは船中6人で4尾と芳しくなかったが、釣れ上がったサイズはすべて1kgオーバーと型ぞろい。

私の釣果も両手にオニとはいかなかったが、ウスメバル、ユメカサゴ、ウッカリカサゴ、シロカサゴ、メダイ、大サバなどなどお土産たっぷり。

デカオニの宝庫、大原の海。

潮が流れる好日に当たればオニパラダイスを満喫できるはず。

自己記録更新を狙って釣行してみてはいかがだろう。

釣行の写真

▲当日はすべて1kgオーバーの良型ぞろい

船宿information

外房大原港 天の清栄丸

0470・62・0905

備考=予約乗合、4時出船。

イサキ、一つテンヤマダイへも出船

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隔週刊つり情報(2023年9月1号)※無断複製・転載禁止

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