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新たなスタートを切った若き兄弟船長を訪ねる ~三浦半島走水港・教至丸~

隔週刊つり情報編集部

東京湾屈指のアジとタチウオのポイントと言えば走水沖。

昨今はほぼ一年を通してどちらの魚も釣れ盛る。

そんな好漁場が目の前に広がる三浦半島走水港は、今回訪れた教至丸の拠点。

沖釣りの世界では古くからビシアジ釣りのメッカとして知られるが、漁業が盛んで、ワカメやコンブの養殖、貝類の素潜り漁、刺し網漁、延縄漁などで生計を立ててきた漁師は多い。

プロフィール

カマちゃん◆釜井 昌二(かまいしょうじ)

お寒風干しのタチウオの干物、激うまでした。

アトリエぷらりおさかなイラストレーター。

A.T.LABフィールドアドバイザー。

釣り場の写真

当日の釣り場は航程すぐの走水沖。水深は75mほど

昨年より遊漁船に本格参入

教至丸もそんな漁師の一軒で、船外機付きの小型船を含めると今も6隻の漁船を所有し、うち1隻は遊漁にも対応できる仕様。

そして現在、第3教至丸、

第28教至丸という2隻の遊漁船を有する。

店主の青木教至船長は、横須賀市内にあった豆腐屋の出身。

縁あって走水漁港の船で働き始め、その後に独立。

初代教至丸の船主となった。

おかみの千春さんとの間に4男2女の子供を授かり、今では長男康之船長(31歳)と次男宏太船長(29歳)、三男雅人船長(26歳)の3人が家業に加わった。

かつて職漁中心だった時代も遊漁の仕立船には随時対応してきたし、もちろん今もこれからも仕立船の受付を歓迎している。

そんな教至丸に少しの転機がやってきたのは昨年のこと。

そのきっかけを作ったのは、次男の宏太船長だった。

「乗合船に取り組み、力を入れてみたい」と家族へ提案したのだ。

職漁中心でいくことを決めていた長男の康之船長だったが、宏太船長の意見に耳を傾け、乗合船の導入に賛成。

同時に2人で本格的な遊漁船への参入をスタートさせた。

そのころ、たまたま同港内で船主を失った16tの大きな船と出会い、その船を購入。

第28教至丸として昨年8月から稼働を始めた。

船体も少しずつ改装しており、「サッシや扉といったパーツの交換などを1月中に行って、完全に新装されるのは1月末ですね」とのこと。

なお、康之船長によれば今のところ3号船を土日祝のビシアジ乗合に使用しているが、今後の釣り人の動向を見極めて使用する船を変更するかもしれないし、2隻体制のところをもう1隻増やして3隻体制にすることを検討するかもしれないという。

世の中の変化をとらえつつ、少しずつ進化していく教至丸。

若き船長たちのやる気、元気、明るさが、フレキシブルな船宿を築き始めている。

釣行の写真

2月も期待大。狙うはドラゴン級

良型ぞろいの好日に

出かけたのは1月初め。

その日は、東京が大雪に見舞われた翌日だった。

仕立船がキャンセルになる一方、タチウオの乗合船が満船に近い状況だったので、急きょ2隻出しで出船。

17名の釣り人が2隻に分かれて走水沖へ繰り出した。

前日の荒天が嘘のような好天に恵まれ、康之船長がタチウオの反応をとらえたのは航程わずか5分のポイント。

「はいどうぞ、55~71mの間をやってください」とタナの指示があって実釣開始、一斉にテンヤが投入された。

教至丸のタチウオ船はテンヤもテンビンも受け入れており、同じ釣り座でどちらを楽しんでもいいスタイル。

とはいえ、この日は全員がテンヤ勝負。

ならばと私はただ一人、テンビン仕掛けを投入する。

開始直後こそ食い渋ったものの、少しずつアタリが増えていき、中盤からは高活性。

この日の最大は115cmとやや控えめながら、全般に指幅4本クラスの良型がほとんどと満足いくサイズがそろった。

終了間際になると、投入のたびにアタリがあって、後ろ髪を引かれる思いで納竿。

私も手に余るほどの釣果を手にしてお造り、塩焼き、干物、味噌漬け、寿司と、バッチリ脂が乗ったタチウオをたっぷり味わった。

「一週間一生懸命働いて、ようやくやってきた休日に教至丸へ遊びに来てくださったお客さんには、気持ちよく休日を楽しんでもらいたい」と康之船長と宏太船長は口をそろえる一方で、「魚を釣らせたら俺のほうがうまいんですよ」と鼻を膨らませる宏太船長に、康之船長は長男たる余裕の振る舞いを見せる。

兄弟とはいえ、きっとライバルなんだろうな。

また一人、いや二人、未来ある頼もしい船長に出会えた一日だった。

釣行の写真

やったね陽君! 父、 石田雅之さんも大喜び

釣行の写真

本船で当日最大となった 115cm。お見事!

釣行の写真

テンヤ釣りにこだわるアングラーは確実に増えている

船宿information

三浦半島走水港 教至丸

080・7127・0816

URL: http://www.noriyukimaru.net

● 予約乗合、仕立。火曜日定休(祝日は出船)。

● 釣り座は先着順で、船着き場にある札を取る。

●船宿アクセス
車/横浜横須賀道路「馬堀海岸IC」を出て突き当りを右折、道なりに2km弱進んだところにある走水漁港P入口看板を左折。駐車ボタンを押してゲートを進入し、港内の空いている駐車スペース(とくに場所の指定はない)に停める。

受付から下船までの流れ

教至丸の設備とサービス

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