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釣っても食べても最高のシーズン 東京湾のショウサイフグ好期!!

隔週刊つり情報編集部

東京湾のショウサイフグには年に2回、大きな山場がくる。

一つは小型主体に数釣れる秋のヨリフグ。

そしてもう一つが良型主体に釣れる梅雨~夏にかけて。

今まさに、その前半の好期に差しかかっている。

このところの釣り場は富津沖の水深6~8m前後。

釣れるショウサイフグは20~35cm前後とバラツキはあるものの、ポイントによっては30cmオーバーの良型がそろう。

オモリ10号前後の軽い仕掛けで微細なアタリを取って掛けていく釣りはテクニカルな釣趣満点。

良型を掛けてからの引きも重量感タップリ。

何より産卵期を迎えたこの時期のショウサイフグは食の魅力が最高だ。

今はまだトップで15~20尾ほどだが、年によっては7月ごろから数もまとまって釣れるようになることがあるので、さらなる上昇に期待したい。

釣行の写真

▲最大で38cm近いサイズが釣れる

つり幸のフグ乗合

今シーズンより湾フグ戦線に参入した川崎のつり幸。

フグ船の舵を握るのは若きホープ、佐藤和規船長。

釣り方など分からないことはていねいに教えてくれるし、貸し道具や仕掛けも完備しているので湾フグ初めての人もぜひチャレンジしていただきたい。

今でこそ東京湾のフグ釣りはトラフグ、ヒガンフグとあるが、以前は湾フグといえばショウサイフグだった。

季節により釣れ具合に差はあり、梅雨~夏にかけてのこの時期は30cm前後の良型主体に釣れるのが特徴の一つ。

数は今のところトップで15~20尾ほどだが、年によっては7月ごろにトップ60~70尾と数釣れることもある。

専用竿の使用が理想オモリは各種用意

茨城~外房のいわゆる「外フグ」と比較されるが、最大の違いは使用オモリの号数。

外フグは25~30号なのに対し、湾フグでは10号を基準に軽くて6~8号、重くても15~20号なので、より繊細なタックルが必要になる。

竿は全長1.8m前後で、穂先は柔軟ながら穂持~胴にかけてはしっかり合わせの効く強い張りを持った専用竿の使用が理想。

ほかにはゼロテン対応のマルイカ竿や硬めのシロギス竿、カワハギ竿などでも代用できる。

リールはギア比7:1ほどの小型両軸。

道糸はPE0.6~1.5号前後。

今回取材した川崎のつり幸・佐藤船長は0.8号を推奨する。

道糸にはフロロカーボン4~5号のリーダーを1~1.5mほど直結しておく。

仕掛けは外フグではカットウバリが2本付いた2段式を使う人が多いが、湾フグでは1段カットウが基本。

ハリスは8~10号前後で、オモリから13cmほど出しておく。

トラフグと違ってワイヤーハリスやチューブなどでカバーして補強する必要はない。

エサバリはエサのアルゼンチンアカエビを1匹のまま付けやすい軸の長いテンヤバリやタチウオバリなどと、エサのエビを細かくカットして複数のハリに付けるチラシタイプの2種類。

どちらが釣れる、釣れないはいえないが、アタリのないときに状況を変える意味でも2タイプの仕掛けを用意しておくと安心。

オモリは10号が基準になるが、アンカーを打ってのカカリ釣りなので潮流の影響を受けやすい。

オモリは軽いほうがアタリは分かりやすいとされるが、底ダチが取れなければ始まらない。

速潮に備えて重めの15~20号も用意しておきたい。

オモリの形状は丸型とナツメ型があり、ストンと沈む丸型は潮の速いとき、ナツメ型は潮の抵抗を受けてゆっくり沈むので流れの緩いとき、というのが使い専用竿の使用が理想オモリは各種用意分けの目安。

いずれにしろ状況でオモリを交換できるよう、仕掛けを自作するならセパレート式にしておいたほうが便利だ。

なお付けエサはアルゼンチンアカエビが基本で、乗船料に10匹ほど含まれ、追加は船で購入できる。

付け方は写真の手順を参照してほしい。

アタリの出るシャクリの間を探っていく

湾フグ釣りの基本は、オモリを底へ着けてゼロテンションでアタリを待つ。

ただし、オモリを底へ着けっぱなしでは仕掛けが流されてアタリが出なかったり、周囲とオマツリしたりする。

なので、数秒に1回は仕掛けを持ち上げるように軽くシャクリ上げ、底へ下ろし直す。

それが誘いにもつながる。

ポイントへ着いて最初の投入では潮の流れが分からないので船下もしくは前方へチョイ投げする。

道糸が流れる方向が分かったら、次の投入からはその反対(潮上)方向へ投入する。

アタリを待つ間は、竿先を斜め上へ向けて構える。

こうしたほうが竿先に出るアタリを見やすいし、竿先を水平や海面へ向けて下げていると仕掛けが転がりやすかったり、ゼロテンをキープしづらくなる。

シャクリは仕掛けの周りにいるフグを引っ掛けるためではなく、エサを動かしてフグにアピールさせるために行う。

だからキュッと激しく大きくシャクるのはよくない。

仕掛けの近くにいたフグを散らせてしまうことにもなりかねない。

竿先をスッと持ち上げて、ゆっくりオモリの重さを感じながら下ろしていくのがシャクリの基本と覚えておきたい。

シャクって仕掛けを下ろすとき、潮が速いと竿先を下げても仕掛けが底に着かないことがある。

その場合はリールのクラッチを切って道糸を出すが、やみくもに出しすぎると周囲とオマツリしやすくなる。

なるべく余分な糸フケを出さないように、道糸がたるんだ分は巻き取っていく。

なお、潮が速いときほどゆっくり仕掛けを下ろしたほうがいいと佐藤船長はアドバイスしてくれた。

糸を立てて仕掛けを手前に戻すイメージだ。

シャクリとシャクリの間隔は3~10秒くらい。

潮の速いときは3秒くらいと短く、食いが渋くアタリが遠いときは10秒くらいと長めに待つのが基本。

フグは同じシャクリのタイミングでアタることが多いと佐藤船長。

例えば5秒のシャクリで釣っていてアタリが出ないときは7秒にしてみるなど、アタリが出るインターバルを探っていく。

そのほかどうにもアタリがないときは、キャストして手前に探ってくるのも有効とのこと。

アタリは仕掛けを下ろしているときにコツコツときたり、ゼロテンで待っているときに竿先が微かに動いたり、道糸が不規則に動いたりと様ざま。

基本は即合わせだが、空振りが多いようなら合わせのタイミングを少し遅らせてみる。

とくに仕掛けを下ろしているときのアタリは、そのまま竿先を下げて仕掛けを着底させてから合わせたほうが掛かりがよくなることがある。

合わせもシャクリと同じく初速はソフトな感じでいい。

グッグッと竿先に重さを感じたらそのまま竿を立てつつリールを巻いて合わせを確実にする。

スカッとハリに掛かった感触がなければ、すぐに仕掛けを底まで戻す。

エサが残っていればフグは執拗にアタックしてくる。

3回目、4回目のアタリで掛けられたなんてこともある。

最初に大合わせしてしまうと、フグが驚いてどこかへいってしまうことがある。

巻き上げは、慌ててガリガリ巻かないこと。

引きをいなしつつ、落ち着いてリーリングすればいい。

フグが海面に見えたら巻き上げを止め、小型ならそのまま竿を立てて抜き上げる。

良型の場合は竿で抜き上げると穂先の破損にもつながりかねないから、竿を置き、リーダーをつかんで取り込んだほうがいい。

6月上旬現在の模様は、フグが固まっていないのか決してアタリが多いとはいえない。

それでも一日のうちで時合といえるチャンスは必ずくるから、諦めずに釣り続けることが肝心だ。

反省から次回へのヒントも難しくも楽しい湾フグゲーム

読者の皆さん、こんにちは。

つり情報では毎月1日発売号の連載「なおちゃんねる」でお世話になっている、なおちんこと井上直美です。

今回は5月から新たにフグ船をスタートした東京湾奥川崎のつり幸さんにお世話になって、大型も出る時期のショウサイフグを狙ってきましたよ。

つり幸さんは皆さんご存じのとおり東京湾で様ざまな旬の釣り物をターゲットにしている老舗の船宿さんですが、フグのイメージはまだあまり浸透していないと思いますので、私がいち早くご紹介しちゃいます♪

今回お世話になったのは佐藤和規船長、以前別の釣り物で船長の船に乗ったことがあるのですが、物腰柔らかく釣り方など分からないことがあればていねいに教えてくれますし、操船もすごく上手な若き敏腕船長さんです。

釣行の写真

▲このサイズが何尾か交じれば文句なし

3度目の正直で1尾目

釣行したのは5月24日で、6時50分に16名で出船しました。

フグの仕掛けは主にカットウ仕掛け、チラシ仕掛けの2種類ありますが、私はオーソドックスなカットウ仕掛けで一日通しました。

この日の釣り場は富津沖の水深6~8m前後。

スタート時は潮が速かったので15号の丸オモリを使い3秒に1回の誘いを繰り返しているとすぐにアタリがありました。

しかし、なかなか掛けることができません。

今、思えば合わせが大きかったのと、合わせる方向が間違っていたんだろうと思います。

仕掛けが真っすぐに立っていればそのまま竿を立てて上に掛けていけばいいのですが、道糸が斜めに入っている場合は潮の流れと糸の角度が平行になる方向へ合わせるとバラシはかなり軽減されますよ。

しっかりしたアタリがあったのに掛けられず悔しかったですが、前半はアタリが頻繁にあって3度目の正直で1尾目をキャッチできました。

その後も同じ誘いでコンスタントに釣れてくれたのですが、後半は釣れる人と釣れない人の差がけっこう出るような感じで、私はアタリはなんとか出せるのに合わせがうまくいかず釣果をのばせないでいました。

潮が緩んだタイミングで船長から「潮先だからオモリをもっと軽くしても大丈夫」とアドバイスをもらい、6号に替えて誘っていると、久びさに1尾追加できました。

後半は軽いオモリでゆっくり落として、待ちの時間も少し長くしたほうがいいような気がしました。

今回の釣果は5尾、アタリはその倍以上あったのでふがいない自分の釣果にかなり反省ですが、次に生かすヒントはたくさん見つけられたし、とても身になる釣行となりました。

ちなみに今回18尾釣った竿頭さんに釣り方などを聞いてみたのですが、仕掛けはチラシバリがよかったようで、仕掛けの長さも色いろと工夫されていたり、状況によって竿の硬さなども替えていたりとこの釣りの奥深さを感じました。

フグ釣りは小さなアタリを掛けられたときのうれしさは格別、ゲーム性が高くて楽しい釣りなんですよね。

そして超高級食材のフグを釣って食べるなんて、本当にぜいたくですよね。

ビギナーさんもエントリーしやすい釣りでもありますので、ぜひ皆さんもチャレンジしてみてくださいね。

釣行の写真

▲この日の竿頭は18尾

船宿information

東京湾奥川崎

つり幸

044・266・3189

▼備考=予約乗合、フグ船は火金土曜に出船。

別船はマダコ、タチウオなどへ

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