「おいしいタチウオの塩焼きが食べたいよ~」という家族のリクエストに応えて3月21日、相模湾福浦港のよしひさ丸へ釣行した。
当日の午前船は、私が乗船したタチウオ船と、キンメ・タチウオのリレー船(4月からはアマダイ・タチウオのリレー)の2隻。
集合時間の5時半に3名が集合、私は左舷胴の間に入る。
6時過ぎに出船し、7時前に国府津沖のポイントに到着。
「水深260m。タナ230~240mです」とのアナウンスでサバの切り身を縫い刺しにした仕掛けを投入。
当たりダナを早く見つけようと、指示ダナより10mほど仕掛けを下ろし、誘い上げようとした次の瞬間、ゴッゴッと力強い引き込みが訪れた。
ファーストヒットをバラしたくないという思いから、やや慎重に巻き上げる。
残り5mで銀色のシルエットが見えるはずが、深紅の魚体が浮上してくる。
船長が差し出すタモに収まったのは30cm弱のアカムツ。
1投目から想定外の高級ゲストの登場で、「黒ちゃん真面目にタチウオ釣ってよ」と言う船長の冷やかしにも気分は上々だ。
タチウオ釣りは指示ダナより深く仕掛けを下ろすとタナが下がり食い渋る傾向があるので、2投目からは指示ダナの下限まで仕掛けを下ろす。
仕掛けが潮になじむのを待ちハンドル1回転で1シャクリのワンピッチで当たりダナを探っていく。
開始から釣れまくり
指示ダナの範囲を5回繰り返し探ったところでモゾモゾッとしたアタリ。
リズムを変えずに2回シャクったところで強い引き込み。
すかさず合わせを入れてハリ掛かり。
慎重に巻き上げて船内に抜き上げたのは指幅4本級、1m弱のタチウオ。
その後もアタリは途切れることなく、約3時間で指幅3~4本級のタチウオを15本取り込んだ。
しかし潮止まりになると、「反応が下がっちゃったなあ。海底から10mまでを探ってください」と船長からのアナウンス。
ワンピッチではアタらなくなったので、海底からハリス長分の2m巻き上げて、活性の低いときに有効とされるハンドル2分の1回転でのノーテンションフリーフォールで誘うと、ククッとエサをついばむアタリが伝わった。
タチウオにエサを食い逃げされないようロッドワークで仕掛けを数回揺さぶると強い魚信が訪れた。
取り込んだのは指幅3本級の小型タチウオだったが、魚との神経戦を楽しむのもこの釣りのだいご味だ。
沖揚がりの13時まで残り2時間。
「235から220mまで探って。いい反応だ。チャンスタイムです」との声に背中を押されて入れ食いを堪能し、21本目のタチウオをクーラーに収めたところで沖揚がり。
塩焼き、炙り、たたき、竜田揚げと、家族のリクエストに応えるには十分。
釣果は65~100cmのタチウオを一人16~25本。
タナが深く手返しに時間を費やした状況下では大満足の一日となった。
当日使用した船長直伝の仕掛けは、一度もハリスを切られることなくノートラブルで使用できたので、釣行の際には参考にして爆釣していただきたい。
乗船MEMO
相模湾福浦港 よしひさ丸
0465・63・3884
備考=予約乗合、5時集合。 別船アマダイ・タチウオリレー、マダイ、ベニアコウへも出船
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