親子三代で営むアットホームな船宿
昇丸の梶ヶ谷昇大船長が、漁の合間にお客さんを船に乗せるようになったのは30年以上も前のこと。
現在も釣り船の予約がないときは、ヒラメの刺し網漁やタコツボ漁に出るという。
船は常時3隻体制で梶ヶ谷昇大船長と息子の英樹船長。
英樹船長の息子である涼船長が舵を握り、親子三代に渡って訪れる釣り人を楽しませている。
英樹船長に1月中旬以降のおすすめをうかがうと、まずは最盛期を迎えるイワシメバル。
20~25cm級の良型中心に30cm級の大型が顔を見せることも珍しくない。
アカハタやカサゴ、ヒラメといったうれしいゲストも交じり、エサの生きイワシが入手可能な限り春まで楽しめる。
釣り場は港からすぐの長井沖で水深3~20mの根周りを探る。
使うオモリも15号と軽く釣り場も近いので女性や子供を連れたファミリーフィッシングにもいいだろう。
冬場は泳がせ五目も人気を集めリピーターも多い。
釣れる魚種はマハタ、アオハタ、ヒラメ、ワラサ、アカヤガラ、マトウダイ、ウッカリカサゴなど実に多彩。
スリル満点の釣趣と抜群の食味を味わえる。
釣り場は城ケ島沖の水深60m前後で、今後水温の低下とともにイワシの群れが接岸すれば浅場で良型のマハタやヒラメが期待大とのこと。
もちろんエサの生きイワシは船長が用意してくれる。
この時期はアマダイも狙い目で城ケ島沖や江ノ島沖などの水深80~90mが釣り場。
25~30cm級中心に40cmクラスも上がり、イトヨリなども交じるそうだ。
亀城根周りや城ケ島沖で狙うカワハギは24~27cmの良型主体に楽しめ、日によっては30cmオーバー交じる。
春先にかけてはヤリイカも面白く、釣ったヤリイカを泳がせて大型のマダイやワラサ、ハタなどを狙うことも可能。
釣り場は長井沖や城ケ島沖の水深150m前後で、こちらもリピーターが多いという。
そのほか冬場は亀城根周りなどを探るアオリイカや沖ノ瀬のキンメやクロムツへも出船する。
梶ヶ谷昇大船長、英樹船長、涼船長は優しく穏やかな人柄で実に親切。
ぜひ皆さんも家族や仲間を誘ってお出かけいただきたい。
今回の釣り仲間
取材でお邪魔させていただいたのは、神奈川県藤沢市の湯浅義行さんが幹事を務めるグループ。
釣り物はイワシメバルです。
梶ヶ谷英樹船長に聞きました! イワシメバルのコツ
「仕掛けを投入して着底したら竿先を1mほどゆっくり上げて10~20秒くらい待ちます。で、アタリがなければ竿先をゆっくり下げていって底を取り直します。これの繰り返しなんですが、底にオモリを着けたままにすると根掛かりしてしまうので注意してください。アタリがあったら魚の重みが竿先に完全に乗ってから軽く合わせるのがコツで早合わせは禁物です。それと掛かったメバルが大きい場合は必ずタモですくうようにしてください。ハリス切れでバラしちゃうともったないので」
息子と一緒に楽しんでます!by 福本哲哉さん
当日は小学校6年生と5年生のお子さんと釣りを楽しんでいた神奈川県相模原市の福本哲哉さん。
お子さん二人はとにかく釣りが上手で小学生と思えないレベル。
二人の釣り好きキッズについて聞いてみました。
「お兄ちゃんの裕人は小学3年生から釣りを始めて今では毎週私と船に乗っています。本当に釣りが好きで竿を手にするとズーッとやってますね。弟の翔はちょっと飽きっぽいところがありますが、やっぱり釣り好きですね。子供は覚えるのが早くてどんどん上達します。先々週はカワハギ、先週はアマダイに行ったんですがお兄ちゃんに負けました(笑)」
将来が楽しみな裕人くんと翔くん。
これからもお父さんと一緒に釣りを思いっきり楽しんでください。
▲ハイペースで釣り上げる福本裕人くん
出典:
▲福本翔くんが朝イチに釣り上げた25cmオーバーの本命
出典:
朝から良型のメバルが連発!
昇丸を訪れたのは12月17日のこと。
神奈川県藤沢市の湯浅義行さんが幹事を務めるグループがイワシメバルで仕立てた船にお邪魔させていただいた。
当日は6時半に出船。
港を出て5分も走らない長井沖3mダチで開始となった。
ここでいきなり竿を曲げたのは小学校5年生の福本翔くん。
落ち着いたヤリトリで魚を浮かせ、タモに誘導したのは25cmオーバーの立派なメバル。
続いて翔くんの兄である裕人くんも20cm級の本命をキャッチした。
「うちのグループは大人より子供のほうが釣りがうまいんですよ(笑)」とは幹事の湯浅さん。
確かに二人とも道具の扱いに慣れていて魚を掛けた後も実に冷静である。
スゴイ小学生がいたものだ。
その後流し変えると湯浅さんも25cm級のメバルを釣り上げ、子供たちのお父さんである福本哲哉さんは同級のアカハタをゲット。
流しを変えるとメバルの一荷やメバルとカサゴの一荷もあったりして船上はなかなかの盛り上がり。
湯浅さんも30cm級のアカハタを釣り上げ海水循環させたバケツは良型の根魚で埋まっていく。
「今日は潮が急に澄んじゃったんでどうかな?と思ってたんですが、顔を見られてよかったですよ」とは梶ヶ谷英樹船長。
船長の言葉どおり潮はかなり澄んでいて底の岩礁がハッキリと見て取れる。
十分に釣れているように思えたが潮が濁っていたらもっと釣れるのだろう。
時間の経過とともにメバルの食いは落ち着き、お昼を過ぎるころにはたまにアタる程度になってしまったが、すでにお土産には十分な釣果を上げている皆さん。
終始楽しそうに釣っていた福本さんは、「デカイのは刺身でいただきます!」と言ってニッコリ。
絶品であるに違いない。
後半戦は少々厳しくなってしまったが皆さんは満足した様子で沖揚がりの時間を迎えた。
長井沖を狙うイワシメバルはまさにこれからが本番。
超おすすめです。
▲食いが立つとこのとおり
出典:
▲30xm級の尺メバルも上がった
出典:
昇丸のココが好き!幹事の湯浅義行さんに聞きました!
優しい船長にいつもよく釣らせてもらってます!
少人数で仕立てられるのもいいですね。
「昇丸は2年ほど前から月イチペースで利用しています。少人数で仕立てられるうえ、船長が優しいのがいいですね。よくカワハギやアマダイ、ヒラメなどをやらせてもらってますが、ハズレなしでいつもよく釣らせてくれます。それと乗合船にあまりない釣り物を楽しませてくれるところも気に入っていて、イワシメバルは毎年のお楽しみです。船長が釣らせてくれるメバルは型がよくて数も上がるので毎回満足しています。年明けはアマダイかカワハギでお願いしようと思っています」
当日は5名で乗船し一人あたりの料金は1万1000円。
ご協力ありがとうございました。
▲幹事の湯浅義行さんもアカハタをキャッチ
出典:
三浦半島長井漆山港 昇丸
▲梶ヶ谷英樹船長が舵を握る第八昇丸。最大で15名まで利用可能。10~12名までが釣りやすい
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