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青物の大釣りが可能な夢のフィールド ダイレクトな引き味を連続体感!

隔週刊つり情報編集部

福井県鷹巣漁港の西北西約35kmの位置にある「玄達瀬」。

水深20~300m、長さ20kg、幅5kgに渡る広大な瀬(根)が存在し、ヒラマサ、ブリを始め多くの大型魚の宝庫となっている。

毎年6月16日~8月15日までの2カ月間のみ、許可を得た船が遊漁で狙うことが可能となる。

ここで古くから行われている釣法が完全フカセ釣り。

発泡ウキとハリのみのシンプルな仕掛けを潮に乗せて、船上からまいたオキアミコマセと同調させ、そのライン上に魚を寄せて食わせるスタイルだ。

この釣法の効果は凄まじくヒラマサ、ブリ、ワラサ、メダイが断続的にアタってくる。

取材した福井県鷹巣漁港の美幸丸ではこの日、2人でメーターオーバーのヒラマサ、10kgオーバーのメダイに加えブリ、ワラサは数えきれないほどの釣果に。

今シーズンの玄達瀬は残りあとわずかだが、近場の鷹巣沖では5~12月までフカセ釣りが楽しめる。

こちらはマダイメインになるがヒラマサも交じるという。

興味のある方は計画を立ててみてはいかがだろうか。

釣行の写真

(上)朝イチは良型のマダイが食ってきた。潮が緩いときはマダイが多いという(下)玄達名物の特大メダイ。計測していないが「10kgは余裕である」そう

オートクラッチがヒットを知らせる

クラッチをフリーにして道糸が常に出ていく状態にしてアタリを待つ。

ヒットするとクラッチがオンになり、釣り人にヒットを教えてくれると同時にバックラッシュを防いでくれる。

(左)クラッチフリー(右)クラッチオン ★勢いよく道糸が引き出されるとクラッチが自動で入る

福井県沖合の玄達瀬は限られた期間に許可を得た船のみが狙うことができる、日本海有数の夢の大物フィールド。

主役のヒラマサはメーターオーバーも多く、ときに20kgクラスも釣れる。

ブリ、ワラサは無数と言っていいほど豊富で、このほかにもマダイや特大サイズのメダイも顔を出して大型クーラーを埋め尽くすことも珍しくない。

そのいずれもフロロカーボン7号の道糸、ハリス8号の完全フカセ釣りで狙っているのが大きな特徴だ。

「オモリやコマセカゴなどがないフカセ釣りだから細い糸で20kgクラスのヒラマサも取れるんです」と、この釣りに詳しいダイワフィールドテスターの近藤惣一郎さん。

余計なものが付いていない抵抗のない仕掛け、さらにフロロの道糸がクッション効果を生んで、細い糸で大物を取ることが可能になっている。

まず最初に、この釣りのシステムから紹介しよう。玄達瀬で釣りができるのは6月16日~8月15日までの2カ月間。

今回乗船した福井県鷹巣漁港や三国港などから出船する。

基本は仕立船で、玄達瀬の場合は午前プラス午後の2便セットで狙うことがほとんど。

鷹巣沖のマダイをメインとしたフカセ釣りは半日仕立で、こちらは5~12月に狙うことができる。

フカセ釣りは通常、1~3人で仕立てることが多い。

午前、午後の仕立船料金は8万8000円、これに一人当たりオキアミコマセのブロックが10枚前後必要になる。

3人で仕立てたとしても一人4万円を超えてくるが、午前午後の2便セット分の料金、ある程度の釣果が約束されていると思えば、一度は挑戦してみる価値はあるだろう。

近場の鷹巣沖の場合は半日で4万4000円、コマセも一人3枚程度で済むので、こちらは挑戦しやすい。

この釣りではコマセが重要となる。

仕掛けをリールをフリーの状態にして潮に乗せて出し続け、投入と同時にまいたコマセと同調させる。

潮に乗ってコマセのラインができると魚がラインに集まってくる。

そこで遊泳層のタナに仕掛けが入ると食ってくるという仕組みだ。

玄達瀬自体は広大な根が広がっているが、根に着いた魚を狙うというよりは、船でコマセをまいて魚を寄せて自分でポイントを作るというイメージだ。

船長は風向きと潮の流れを考えてアンカーを打つ。

道糸が出てから100m前後でヒットすることが多く、それらの距離も考慮してポイントを選んでいる。

風向きや潮の流れが変わった場合などは、釣りやすい位置に移動して竿を出す。

これで仕掛けがアンカーに絡んだり、オマツリを防いでくれる。

「玄達瀬の場合は、釣果はコマセの量に比例します。青物が多いのでコマセで船の潮先に足止めさせる必要があります」とは今回取材した鷹巣漁港の美幸丸、阪下賢二船長。

ヒラマサが釣れる条件は潮がカッ飛ぶくらいの流れがあることだそう。

逆にマダイやメダイは潮の流れが緩いときに食うことが多いという。

リールはオートクラッチが必須

仕掛けや釣り方については近藤さんに解説してもらった。

近藤さんが使用するタックルは、竿が全長195cmのショットバイパー。

かつては長い竿を好んで使う人も多かったそうだが、このくらいの全長が使いやすいという。

遠征青物五目やワラサ竿なども流用できる。

いずれの場合も道糸にフロロカーボンを使用するので、糸の出を妨げないためにガイド径は太めがいい。

この釣りはリールが最も重要で、ヒットと同時にクラッチが入るオートクラッチの機能が必須だ。

「シーボーグ500MJ-ATは、フカセクラッチというオートマチック機能があります。魚がヒットして勢いよく糸が出ていくと自動でクラッチがオンになって、ヒットを知らせてくれると同時にバックラッシュを防いでくれます」

現在、この釣りをするためにはほぼこのリール一択だそうで、船長によると海上で見かけるほとんどの人が使用しているという。

道糸はフロロカーボン7号300mを巻いておく。

この釣りでは6号でも8号でもなく、7号がバランス的に優れているという。

鷹巣沖でも7号を使用する。

仕掛けはハリス8号2本バリが基本。

道糸と親子クレンサルカンを接続し、そこから2本のハリスを出す。

ハリスは3~4m、枝ハリスは70cm程度。

ハリス接続部付近に6~8号の発泡ウキを入れるのがポイント。

「発泡ウキは仕掛けとコマセを同調しやすくするために使います。コマセよりも仕掛けが沈んでしまう場合はウキを追加したり、逆に浮きすぎる場合は外したりもします」

これは毎回、仕掛けを投入するときに浮き沈み具合をチェックする。

同調させなければ魚は集められてもハリの付いたエサを食わせることができないのでまめにチェックしよう。

ハリは環付きイシダイ12~14号など、軸が太くて頑丈なものを使用する。

この釣りはヒットした瞬間に一気に電動で巻き上げるためハリへの負担が大きく、細軸では折れたり伸びてしまうためだ。

付けエサのオキアミはコマセから拾って1匹掛けにする。

ちなみに、鷹巣沖ではハリス5号7mほどと、マダイをメインに考えた仕掛けを使用する。

発泡ウキで浮力を調整

この日は発泡ウキ2個でスタートするも沈みが早いと見て3個にチェンジしたら一気に食いがアップ。

投入時にまめに沈み加減をチェックして調整しよう。

発泡ウキで浮力を調整

(上)2個の発泡ウ キで開始するも次第にコマセの下にいくことが多くなった(下)そこでウキを1個追加して浮力を上げて同調させることに成功!

同調を意識してコマセをまく

船長から投入の合図があったら、ヒシャクで1回コマセをまいてから仕掛けを入れる。

発泡ウキが海面に入ったらコマセを3~4回に分けてまく。

「コマセは同じ場所にまくのではなく、発泡ウキの周り四方に分けてまくといいですよ。こうすると、より同調しやすくなります」

糸の出具合とオートクラッチはリールで調節し、ドラグはきつめに締めておく。

最初は道糸が出ていかないので20mほどは指で道糸を引っ張り出して潮に乗せる。

潮に乗るとスルスルと放出されていくが、止まってしまったら指で道糸をつかんで軽く引っ張ってやれば再び出ていく。

このときは手持ちでも置き竿でもどちらでもいい。

最初のアタリが出るまでは途中でコマセをまき入れることもある。

食いダナや潮の流れにもよるが、船長が指示する長さまで糸を出していく。

この日は130~140mほどまで出すことが多かった。

早いときは70~80mでヒットする。

この日は110~120m出たところがヒットゾーンだった。

「道糸は常に出ている状態にしておきます。ここで止めてしまうと仕掛けだけが浮き上がって、コマセとずれてしまうので注意が必要です」

今回使用しているリールの場合、糸の放出に合わせて「ピピッ、ピピッ」と一定間隔で電子アラームが鳴る(任意で音の変更可能)。

ヒットするとアラームが「ピピピピピ」と警告音のような音に変わり、ガチャッとクラッチがオンになる。

これでヒットを知らせてくれる。

「ヒットしたら竿を持って、最初は電動のスイッチをオンにして全速力で巻き取ります」

この時点ではかなりの糸フケが出た状態になっている。

ここでモタモタして中途半端な巻き方になると、大型ヒラマサは根に潜ってしまい多くの場合は根ズレでバラしてしまう。

糸フケを一気に巻き取り、まずは根から離してやることが重要だ。

最初はかなり前方(後方)に出ていた道糸も巻き取るうちに垂直になっていく。

そうしたら少しずつ巻くスピードをゆっくりにしていく。

「残り40~50mくらいになってくると魚が判別できるようになります。ここまできても引きが弱まらない場合はヒラマサの可能性が高いです。ヒラマサの場合はここから無理をせずドラグを効かせながらヤリトリしながら巻いていきます」

取り込み時は、仕掛け上部まで目一杯巻き取り、ハリスをたぐってタモですくってもらう。

船長が指示した距離まで糸を出して食わなかったら回収する。回収する前に一度スプールを押さえてわざと仕掛けを浮かせることでヒットすることもあるそうだ。

魚を釣ったあとと、釣れずに回収してきたときでは道糸に大きな違いが出るという。

「魚がヒットして回収してくると、道糸にテンションがかかって締まっていきます。次の投入は糸の出が悪くなりますので、指で引き出す回数が増えます。目を離していると止まっていることも多いので注意が必要です」

魚が掛かっていなければフワッと巻かれた状態なので、次の投入もスムーズにいく。

ゼロ設定もまめに行う。

船からまいたコマセに魚が着けば、投入ごとのヒットもある。

2人、3人で竿を出す場合は、時間差で投入することでコマセを切らせることがなくなるので、より効率よく釣ることができるという。

1尾釣るごとにハリのチモト付近のハリスをチェックしておき、傷付いていたら交換しよう。

ヒラマサは20kgオーバーの特大サイズもヒットしている。

ハリス8号で取るために、仕掛けは常に万全の状態にしておきたい。

今年の玄達瀬シーズンはあとわずかで終了するが、その後は鷹巣沖でも12月までフカセ釣りが楽しめる。

玄達瀬は来シーズンに計画を立てるのもいいだろう。

大物天国と言われる玄達瀬で一度は爆釣を体験してみよう。

釣行の写真

▲5kg前後が多かった

INFORMATION

福井県・鷹巣漁港 美幸丸

090・8266・6565

備考=玄達瀬終了後は鷹巣沖のフカセ釣り、タイラバなどへ出船

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