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朝の時合がとても重要!南伊豆のワラサ開幕!!

隔週刊つり情報編集部

南伊豆下田方面のワラサが11月中旬になって急上昇。

釣り場は白浜沖の水深45~50m前後で3~4kg級主体に一人5本前後、いい日はトップが2ケタに迫るこれぞワラサという釣れっぷりだ。

取材した下田須崎・大黒屋の土屋裕司船長によると、今シーズンは群れが多く、この勢いなら年内一杯は期待できるとのこと。

指示ダナなどの基本さえ守っていれば高確率でヒットするコマセ釣りのワラサは、青物入門にもうってつけのターゲット。

このチャンスにぜひともワラサのトルクフルな引きを味わってほしい。

釣行の写真

3~4kg級がアベレージ。40l 級のクーラーが4~5本で満タンになる

11月12日、南伊豆下田須崎港の大黒屋へと向かう。

狙いは開幕したばかりのワラサだ。

早朝5時に港に到着するが、岸壁沿いの駐車スペースはすでにビッシリと埋まっている。

この光景に思わず30数年前のワラサフィーバーを思い出す。

仕方なくちょっと離れた空き地にスペースを見つけて車を停め、道具を岸壁へと運んだ。

しかしここで集まっている人の服装と道具に違和感を覚え、よくよく観察すると、どうやら磯釣りの大会があるようで、この人込みの多くはその参加者だった。

6時少し前、5人のお客さんとともに、土屋裕司船長の操船で岸壁を離れる。

北東の風が少し吹いているが、釣りには支障ないだろう。

船は爪木崎をかわして北上し、白浜沖のポイントに到着した。

釣行の写真

海面から35~38mのタナを狙った

釣行の写真

コマセを振ってタナを取れば、すかさず竿がギューンと曲る入れ食いモード

朝の時合は入れ食い

かつては神子元島海域がワラサの主戦場だったが、近年は白浜沖に回遊することがほとんどらしい。

船長から、「とりあえずハリスは5~6号でやってみて」とアナウンスがある。

投入開始時間の6時半を待って釣り開始の合図が出た。

指示ダナは38mなので、水深は45~50mほどだろう。

周囲には7~8隻の僚船が集まっている。

30数年前のピーク時には、200隻もの大船団が形成されていたことを思えば少々さみしい。

開始早々、右舷大ドモの竿が絞り込まれ、すぐに隣でも竿先が海面に突き刺さる。

いきなりのゴールデンタイム突入だ。

いつもなら、コマセが拡散するにつれて魚が船下に着き、徐々に反応が濃くなっていくのが普通だが、今日は投入前から特濃の反応が出ていたという。

これならいけると踏んだのか、2投目から標準の8号ハリスに替える人もいたが当然のようにアタリは続き、この様子なら10号でも12号でも食いは変わらないだろう。

ワラサのサイズは3.5~4kg級とまずまずだ。

やがて魚の活性が上がり群れが上ずってきたのか、指示ダナが35mに変更される。

コマセを振ってタナを取れば、すかさず竿がギューンと曲がる。

実にイージーな展開だが、これがワラサ釣りの特徴でありだいご味でもある。

ただし、ハリ掛かりまでは簡単でも、そこから取り込むまでのプロセスにはテクニックと経験が必要だ。

朝のゴールデンタイムは1時間ほどで終焉する。

それまでの嵐のような状況からウソのような沈黙が始まる。

同じコマセ釣りでも、マダイなら時合が過ぎてもポツリポツリとアタリがあるものだが、ワラサの場合はオンとオフが非常にはっきりしていて、いったん食いが止まると、ピタッと音がするくらい口を使わなくなる。

無論、そんなことは沖釣り師ならばだれもが百も承知。

だからこそ、食っているときに、いかに効率よく数をのばすかが重要になる。

釣行の写真

通常仕掛けはハリス6~8号6mだが、 入れ食いなら10~12号4.5mでもいい

釣行の写真

3~4kg級がアベレージ

バラシを少なくするには

焦りは禁物。事実、わずか1時間の時合でトップは6本を上げ、スソは2本に終わった。

釣り座の影響はあまりなかったことを考えると、やはりこの差が腕と経験の違いといえるだろう。

この日も目立ったのがバラシ。

手返しを重視するあまりヤリトリが強引になり、ハリス切れや口切れが頻発していたようだ。

3~4kg級でも、ワラサのスピードとパワーを侮ってはいけない。

無理をすれば8号ハリスでも簡単に切れる。

ハリ掛かり直後のファーストランではとりあえず走らせ、引きが収まったタイミングで遊ばせないよう巻くようにすれば、大抵はなんとか取れるはずだ。

メンタル面も大切。

一般家庭ならワラサが2本もあれば土産としては十分。

釣果よりも釣趣を楽しむつもりで臨めば、おのずと気持ちに余裕も生まれ、ヤリトリもスムーズになる。

スイッチが切れたワラサに口を使わせるのは至難の業だが、船の下に魚がいるのは間違いなく、当然ながら可能性がないわけではない。

飽きずに投入を繰り返し、コマセを途切れないようまき続けていれば、中にはパクリと食いつく変わり者の個体もいるだろうし、第2波が訪れることもある。

当日は残念ながら第2波と呼べるような食いはなかったものの、変わり者は数本いて沖揚がりまでに3本追加した人が計9本で竿頭となった。

中にはハリスを4号に落として見事に食わせた人もいたが、竿頭の方は朝の1投以外はずっと8号で通したというから興味深い。

こうしてこの日のワラサ釣りは13時に終了。

釣果は3.5~4kg級が1人2~9本。

ほかにマダイ、イサキ、メイチダイなどが交じった。

相手が相手だけに今後の予測は難しいが、この日の反応と朝の食いっぷりを見る限り、しばらくはいい釣りができそうな気配だ。

釣行の写真

トップは9本

釣行の写真

マダイも上がった

釣行の写真

南伊豆のワラサは12月も大いに期待できそうだ

Tackle Guide

ハリスは8号6mを標準に、食い渋りには6号、入れ食い時には10号まで用意しておきたい。

ただ、5号と10号では強度に大きな差があるので、できれば細ハリス使用時は標準よりややライトなタックルを別に準備するのが理想だ。

知っ得!メイチダイを侮るなかれ

朝のチャンスを逃した私は、当然のようにワラサオデコをくらう。

しかし沈黙の時間帯に1kg弱のメイチダイ、25cm級のイサキとカワハギを釣って土産にすることができた。

メイチダイは特別珍しくもない代わりに、狙って釣れるほどでもないという微妙な存在。

その魚体はパンパンに太り、さばいてみると、内臓の周りはベットリと脂肪が取り巻いていた。

刺身で賞味したが、こんなにおいしい魚だっけと思うほど。

もしも今後、お目にかかれた折には、くれぐれもぞんざいに扱うことのないよう心してほしい。

魚の写真

ゲストのメイチダイは脂乗り乗り

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隔週刊つり情報(2022年12月15号)※無断複製・転載禁止

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