銀色に輝く刀剣が乱舞!東京湾タチウオ好調継続中(鹿島丸/内房富津港)
猛暑襲来!
夏本番を迎え東京湾のタチウオ釣りが調子を上げている。
ギラギラとした暑い日差しを受け、銀色に光り輝く魚体が船上で舞う光景はまさに剣の舞。
最近はほぼ周年狙う船宿もあり、強い引きとおいしさに魅了されたタチウオファンも年々増加傾向だ。
とくに夏のこの時期は通称「夏タチ」と呼ばれ、浅い水深で釣れることから手軽さを求めたファンやこれからタチウオ釣りを始めようとする初心者でも安心して楽しめる。
富津沖で連日好調との情報をいただき、さっそく7月24日の日曜日に内房富津港の鹿島丸へと出かけてきた。
マダコやイイダコ、エビスズキと伝統的な釣り物で有名な船宿だがタチウオ釣りも人気。
というか最近はほぼ周年乗合船を出すほどタチウオ釣りに力を注いでいるようだ。
私が同宿で初めてタチウオ釣りをしたのは30年以上前。
若かった船長も今ではキャリア十分のベテランだ。
当時は初秋から年明けの1月ぐらいまでが釣りシーズンだったと記憶しているが、タチウオ釣りにオフシーズンはなくなってきたのだろうか?
初心者でも安心
午前6時半に港へ集合だったが、道が空いていて少々早めに到着。
すでに乗船場所の階段には場所取りの大型クーラーが何個も置いてあり、タチウオ釣りがいかに人気が高いか分かる。
ほどなくして鹿島孝夫船長とおかみさんが到着。
あいさつをしてからお客さんの情報を聞くと、今日は13名が乗船するとのこと。
休日に同宿で空きがあるとは珍しいが、釣りをするにも取材するにも私的にはちょうどよい人数である。
予約者が全員そろったところで乗船開始。
当日はタチウオデビューの初心者が2人いたので、船長から釣り方のレクチャーを受け6時40分ごろ出船となる。
釣り場は絶好調の富津沖。
港を出て10分前後と超近場のポイントだが水深も浅く、タチウオ釣りに慣れていないビギナーさんにもちょうどよいポイントだ。
まだ富津港出船の船しか姿が見えないが、群れを探しているとすぐ反応があったようで待つ間もなく釣り開始の合図が出た。
水深は11~15m、「底からハリス分持ち上げて誘ってみて」とアナウンスが流れる。
胴の間に陣取るベテランがすぐに本日第一号の指幅3本サイズを抜き上げれば、デビュー組もぎごちなさはあるものの、二人とも船長の心配をよそにすぐに初物をゲットして活気づく。
それが合図になったのか次つぎと銀色に輝く魚体が船上を舞って好調になってきた。
ベテランさんに話を聞くと、「投入のたびにアタリはあるんだけど、ハリ掛かりさせるのが難しい」ともどかしそう。
9時半ごろまで周辺を釣り、全員お土産を確保したところで神奈川県側へ移動しますとアナウンスがあった。
この時点でトップは28本とバリバリの釣果。
夏タチは中小型が中心だが時折メーターオーバーも顔を出すので油断できない。
20分ほど走ったところで大津沖に到着。
すでに横一列に船団ができていて釣りの真っ最中。
近くの船では大型のタチウオがタモで取り込まれる光景が目に入ってくる。
これは期待できそうだ。
数も型も絶好調
船団に仲間入りしてすぐ釣り開始の合図が出た。
富津沖に比べこちらは水深50~60mとやや深い。
ただしその分メーター超えやドラゴン級の良型も多く期待できるはず。
船長からは40mぐらいまで誘ってとタナの指示がある。
こちらもアタリは頻繁にあるようだが、タチウオに翻弄されているのかハリ掛かりさせるのが難しいようだ。
それでもポツポツと釣れてくる魚体は先ほどまでよりサイズアップしているのが見た目にも分かる。
当日は沖揚がりのタイミングまで上げ潮が効くような状況だったので、まだまだこれからと思った矢先に左舷胴の間のシニアの方がメーター超えを連発。
大きいのは114cmとやっぱりデカいのがいた。
さらに右舷の方が次つぎと良型をヒットさせ絶好調モードに。
誘いと合わせがマッチしたのだろう。
そばで見ていても楽しそうだ。
手巻きなので猛暑の中大変そうだが、それもまた楽しみなのである。
さらに左舷ミヨシ側では本日最大、124cmのドラゴンも登場して船上はさらに活気づいた。
結局、大中小の刀剣乱舞は途切れることなく続き、午後1時に沖揚がりの時間を迎え納竿となった。
トップは45本と断トツだったが、手慣れた方がたは平均15~20本。
最大サイズは124cmで110cm以上が数本交じり、数も型も十分な釣果。
本日デビュー組もそれぞれ6本とお土産にはなったようだ。
東京湾のタチウオ釣りはこれからが本番。
タチウオの強引にヒートアップすること間違いなし!
知っ得!出船前レクチャー
出船前のレクチャーは1人からでもしてくれるので初心者の方はぜひお願いしよう。
エサの付け方から道具の扱い、誘い方や取り込み方など万全の講義だ。
もちろんビギナー以外もOK。
Tackle Guide
竿はタチウオ専用のほか先調子のゲームロッドが使いやすい。
これに小型電動か両軸リールを組み合わせるのが一般的。
いずれも道糸はPE1.5号を厳守。
片テンビンに1本バリ仕掛けが基本でルアー、テンヤは使用禁止。
エサはコノシロの切り身で3回の縫い刺しを推奨する。
鹿島丸のタチウオ仕掛け例
ゴーセン(GOSEN) ライン PE CUBE 600m 1.5号 GB46015
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がまかつ(Gamakatsu) バラ ケン付タチウオ ST-R(ナノスムースコート) #2/0.
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隔週刊つり情報(2022年9月1日号)※無断複製・転載禁止
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