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三浦半島剣崎沖のワラサは本格化へ向け期待度MAX

隔週刊つり情報編集部

今シーズンは例年より遅れて9月より模様の出始めた三浦半島剣崎沖のワラサ。

10月に入ってトップで5本ほど釣れる日もあり、すわ本格化かと思われたが数日するとまた下降線。

そんなアップダウンを繰り返しつつ現在に至っている。

釣り場は剣崎沖の水深30~50m前後。

10月末の取材日も朝イチの入れ食いはなく、諦めずに粘り強く釣り続けた人が数少ないチャンスをモノにするといった展開。

結果は船中4本だったが、いずれも3~4kg級と型はそろっていた。

迎える11月は、新群れの回遊があれば一気に爆釣モードへ……という期待感は最高潮に達している。

釣行の写真

▲秋はやっぱりワラサが釣りたい

食いが渋くても細ハリスは禁物

ワラサの仕掛けは食いによって6~10号前後を使い分けるが、アタリがないとどうしてもハリスを細く、長くしたくなるもの。

とはいえ細ハリスだからといって食いがよくなるわけでもなく、逆に千載一遇のチャンスをバラしてしまう可能性が高まる。

細くしても6号程度にとどめておいたほうが無難だろう。

船ハリス

▲ステルス系のハリスが効果的なこともある

秋を代表する青物といえばワラサ。

しかし温暖化の影響なのか、ここ数年は今一つパッとしない状況が続いている。

以前はワラサが釣れ始まると釣り人の熱気も高まり、各地の港は大いに賑わったもの。

ところが最近は伊豆半島や南房などへワラサが回遊してくることは少なくなり、今年に限っていえば内房や東京湾もコマセ釣りで釣れるほどの群れが回遊してきていない。

そんな状況下にあって、最後の牙城ともいえるのが三浦半島剣崎沖。

ムラはあるものの毎年ワラサの回遊は見られ、今年も9月からワラサ乗合がスタートしている。

その釣れ具合は、好日でトップで3~5本ほど、悪い日には船中型を見ることに四苦八苦することもあるようだ。

ただし釣れれば3~5kg前後とサイズはよく、ワラサならではの力強い引きを楽しめる。

今回の取材は10月31日、ちょうど模様が下がり切ったところからやや上昇し始めたところ。

そんなこともあってか乗船した三浦半島剣崎松輪港の大松丸は12名と盛況だった。

鈴木大揮船長に去年は下浦沖から釣れ始めましたよね?と水を向けると、今年は模様がないらしく、自分では様子を見に行っていないとのこと。

また、場合によってはマダイとの両狙いに切り替えることがあるのかと聞くと、ワラサ乗合で出ている限りはマダイ狙いはしないとのことであった。

ということで、当面はワラサをメインにしたタックル&仕掛けを準備しておけばいい。

釣行の写真

▲マダイもたまに交じる

ワラサの基本タックル&仕掛け

当日の船上を見回すと、みなさん用意しているタックルは様ざまだった。

基本的にはマダイ竿では軟らかすぎ、ワラサが掛かったときに振り回されてなかなか上がってこなかったり周囲とオマツリしてしまう確率が高まるのでおすすめできない。

オモリ負荷表示50~150号前後、全長2~2.5m前後で柔軟でもバットパワーのあるワラサ専用竿やグラスワンピースロッドなどの使用が望ましい。

リールは中小型の電動で、ダイワなら300~500番、シマノなら2000~3000番くらいか。

リールに巻いておく道糸はPE4~6号前後。

細すぎてもオマツリしたときに高切れの原因になるし、太すぎてもオマツリの原因になる。

PE4号がベストではないだろうか。

なおワラサに限らずマダイ狙いの場合でも海面からタナを取るケースが多い。

リールのカウンターは表示が実際値とズレることがあるので、道糸先端を10mの色変わりにそろえておき、道糸のマーカーを見てタナを取るようにしたい。

仕掛けは片テンビンの1本バリ。

テンビンは腕長40~50cm、コマセダイに使うものと同じでいい。

テンビンにはハリスの太さに対応した1.8~2.5mm系50~100cmのクッションゴムを接続する。

使い古しは劣化するので、できるだけ新品に近いものを使いたい。

コマセカゴはプラビシもしくはステン缶のLサイズでオモリは80号。

ハリスは6~12号4.5~8m。

魚の食いに応じて調整するというのが一般論だが、現状の釣れ具合からは細くて6号、太くて8号というのが現実的。

長さは食いの渋かった取材日も6mという人が多かった。

アタリが遠いと長くしたくなるが、ワラサはコマセに突っ込んでくる魚。

マダイとは違って長くすればいいというものではないので、6mが標準と考えればいいだろう。

ハリはワラサ専用、ヒラマサ、グレ、マダイバリなど10~12号前後。

軸が太くて強度のあるタイプを使う。

ハリの結びは一般的な外掛け結びや内掛け結び、強度を重視するなら南方延縄結びもできるといい。

もちろん慣れない人は市販仕掛けを利用して問題ないが、サバやソウダガツオが多いためハリスがヨレるなど仕掛けの消耗はけっこうある。

1本釣ったときにチモトに傷が付いていたら、仕掛けを全交換するよりもハリを結び直したほうが経済的でもある。

ADVICE エサ付けのパターン

ワラサの付けエサはオキアミが基本。

コマセの中から形のよいものを選んでもいいし、こだわる人は付けエサ用のオキアミを購入してくる。

そのほかエサ取りが多かったり食いのいいときはエサ持ちのよいイカの切り身が有効とされるので用意しておいてもいいだろう。

ちなみに取材日にワラサを釣った人はすべてオキアミだけの付けエサだった。

ADVICE 投入の手順

諦めずに釣り続けることが肝心

ワラサのタナ取りは船や状況により海面からの場合と海底からの場合があるが、現在は多くの場合が海面からのタナ取り。

船長が「○m」とアナウンスするので、道糸のマーカーを確認しながら仕掛けを沈めていく。

指示ダナ+5mほど余分に下ろしたらストップ、コマセを振り出しながら指示ダナまで巻き上げていく。

コマセの振り方は下から幅広くまいたり、タナ付近で集中的にまいたりと様ざまあるが、一般的にはタナ下5mから2m巻き上げ、そこから1m刻みで3回に分けてコマセを振り出していく。

タナを取ったら手持ちで待ってもいいし、置き竿にしてもいい。

エサ取りなどの出具合にもよるが、早くて2~3分、遅くても10分以内には回収してコマセを詰め直すようにしたい。

とくに朝イチはゴールデンタイムとされるから、集中的にしっかりコマセをまくようにしたい。

日中になってアタリが少なくなっても、なるべく一定のペースでコマセをまくようにしたい。

コマセを切らさないことがワラサが回ってきたときにチャンスにつながる。

取材日も朝のうちは食いはよくなかったが、10痔ごろになって突然時合が訪れた。

いくら不調とはいえ一日のうちにいつかは時合が訪れるもの。

アタリがなくても辛抱強く釣り続けることが最大のコツと言ってもいいだろう。

アタリはたいていの場合は竿先がグングンと海面に持ち込まれるので見逃すことはないと思うが、中にはボワンボワンと竿先が不自然に揺れるだけのようなこともある。

そんなときは竿を立てて何かが食っていないか確認。

とくに最近はサバやソウダガツオが多いので、おかしいと思ったら速やかに巻き上げないとオマツリが多発する。

ワラサらしき力強い引きであれば巻き上げに移行。

最近はほとんどの人が電動リールなので、中速くらいでスイッチオン。

あとはなるべく竿を立て、強く引き込まれたら竿を下げて引きをいなしていく。

使っているハリスの号数にもよるが、ドラグがズルズル滑ったり、いつまでたっても巻き上がらないときは少しドラグを締め込んでみよう。

もちろん大型の場合は慎重になるに越したことはないが、ヤリトリに時間をかけすぎても周囲とオマツリしてキャッチ率はダウンする。

とくに食いのいい状況で周りの人もバンバン掛けているようなら強気にグイグイ巻き上げたほうが得策。

仕掛けが上がってきたらコマセカゴをオケに入れハリスをたぐる。

この際、急に突っ込まれることもあるが、強引に引っ張るとハリス切れやハリ外れの元。

体を使って引きをいなすか、危ないと思ったらハリスを放す。

手を怪我することもあるので取り込みの際は指サックやグローブを着けておくと安心。

タモ入れは船長や周りの人がやってくれるが、タモ取りする人は尻尾のほうから追いかけ回すのは厳禁。

釣り手はうまく頭のほうからタモへ入るように誘導する。

例年、ワラサのシーズンは年内一杯くらいまで。

準備を万全に釣行しよう。

釣行の写真

▲中盤、水深40m前後のポイントへ移動してから時合がきた

船宿INFORMATION

三浦半島剣崎松輪港

大松丸

046・886・1244

▼備考=出船7時。

別船はキハダ・カツオ、カワハギへも

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