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飯岡沖のハナダイ魚影濃厚良型主体に数釣りのチャンス

隔週刊つり情報編集部

九十九里飯岡でだれでも気軽に遊べる釣り物の一つがハナダイ。

アミコマセを使ったシャクリ釣りのためアタリは多く、ハナダイのほかイサキやマダイなども交じってくる。

釣り場は飯岡沖の水深30m前後の魚礁や根周り。

沖と灘寄りのポイントを攻め分けており、沖は30~35cm前後の良型主体、灘寄りはサイズはやや小さくなるが数釣りが楽しめる。

9月中旬から本格化し、好日にはトップが規定の50枚に達する釣れっぷりで魚影の濃さは間違いなし。

秋が深まってもこの調子は続きそうだ。

釣行の写真

▲沖のポイントは30~35cmの良型がそろう

コマセシャクリ釣りのハナダイタックル&仕掛け

 タックルは全長2m前後のライトゲームロッドに道糸PE2~3号を巻いた小型電動もしくは小型両軸リールの組み合わせ。

船宿仕掛けはハリス2号、全長2.5mの4本バリ(カラーバリ仕様)。

ハナダイ(標準和名チダイ)はマダイによく似ているが、マダイとの違いは尾ビレの縁が黒くないことや、個体差はあるが背ビレの先端がやや長くのびていることだ。

チダイの名の由来はエラブタの縁に血がにじんだような赤い線が入るためといわれている。

ハナダイは、だれでも気軽に遊べる釣り物としてビギナーからベテランまで人気のターゲット。

キュンキュンと小気味いい引きが心地よく、良型になると鋭い突っ込みで引き味も格別。

釣ったあとのお楽しみは、刺身や塩焼きなどが定番だが、干物にするとうま味が凝縮されてとても美味だ。

そのハナダイが目下まとまって釣れているのが九十九里飯岡エリア。

25~30cm級を主体に35cm前後の良型交じりで平均30枚前後、トップは規定数の50枚に達する魚影の濃さで、連日多くのファンで賑わっている。

アミコマセのシャクリ釣りで狙うこの釣りは、ハナダイに交じって多彩なゲストが釣れるのも魅力の一つ。

時期にもよるがアジやウマヅラ、カワハギ、メバルなどが釣れ、今秋はとくにイサキがよく交じっている。

取材した九十九里飯岡港・隆正丸の鈴木淳夫船長は、ハナダイの釣り場でイサキが釣れ出したのは2~3年前からで、水温が高くなったのが影響しているかもしれないと言う。

ハナダイの釣り場は飯岡沖の水深30m前後で、魚礁や根周りなどを狙っている。

隆正丸では沖と灘寄りのポイントを攻め分けていて、沖は30~35cm主体に時には40cm級が釣れる良型主体のポイント、灘寄りは25cm前後とやや小さくなるものの一荷釣りが当たり前の数釣りポイントで、イサキはこちらでよく交じる。

釣行の写真

▲ハナダイの数釣りを楽しめるのも魚影の濃い飯岡ならでは

釣趣を楽しむなら手巻き手返し優先なら電動

ハナダイの竿は全長2m前後、オモリ60号に対応した7:3調子のライトゲームロッドが主流となっている。

海況が悪いときは船の揺れをある程度吸収してバラしにくい6:4調子もおすすめだ。

水深は30mほどなので、リールは小型両軸でOK。

船長も、「手巻きのほうが魚とのヤリトリがダイレクトで面白いよ」と言う。

ただ、最近は水深が浅くても小型電動リールを使う人も多く見られる。電動のメリットは手返しが楽で早いこと。

手巻き、電動のどちらもドラグ性能に優れたものを使いたい。ドラグは片手で引っ張って出るくらいに調節しておく。

道糸は根掛かりによる高切れのリスクを考慮してPE2~3号がおすすめでリールには150m巻いておく。

ハリスの太さは2種類釣れるサイズで使い分け

仕掛けは片テンビンの4本バリ、ハリス2~3号で全長2.5m、ハリはチヌ2号が一般的。

ハリスの太さに幅があるのはハナダイの大きさで使い分けられるようにするため。

良型が掛かるとハリス2号では切られることもあるので型がそろう場所では3号にする。

仕掛けには「カラーバリ仕掛け」と枝バリにウイリー、先バリは空バリタイプの「ウイリー仕掛け」がある。

ウイリーの色はピンク、白、緑、青が定番だ。

どちらの仕掛けを使えばいいのか迷ったら船宿仕掛け(カラーバリ)がおすすめ。

付けエサはオキアミで、カラーバリはエサを付けなくても釣れるが、付けたほうが食いがいい。

4本のハリすべてにエサを付けてもいいが、それだと手返しが悪くなるので上から2番目と先バリの2本に付ければ十分で、「ハナダイの4点掛けなんてあまりないからね」と船長。

ウイリー仕掛けは先バリの空バリにエサを付ける。

片テンビンにセットするコマセカゴはFLサイズでオモリ60号。

テンビンに1.5mm径のゴムクッションを30cm付けておく。

コマセカゴの調整は上窓は3分の1~4分の1開けて、下窓は全閉が基準。

あとはタナを3往復させて回収したときのコマセの残り具合で上窓を微調整していく。

コマセがわずかに残っているくらいが目安で、コマセがなくなっているときは少し閉め、多く残っていれば少し開ける。

コマセカゴに詰めるコマセは8分目でOK。

入れ過ぎはコマセが詰まって出なくなるので気を付けよう。

コマセシャクリ釣りは1m刻みでタナを探る

コマセシャク釣りはとにかく誘い続けるのが重要で、置き竿にして待っているようでは釣果はのびないという。

タナ取りは底から。船長からはたとえば「水深27mです。17mまで」と水深と指示ダナのアナウンスがある。

ポイントは合図と同時に投入すること。

「反応に当てているので投入が遅れると反応から外れてしまいます。もしエサ付けをしていて投入に間に合わないときは付けずに投入しちゃっても構いませんから」と船長。

仕掛けが着底したら根掛かりしないよう素早く2m巻き上げる。

底を切ったら海面に向けた竿先を水平位置までシャクって3秒止める。

続いて竿を戻しながらシャクった分だけリールを巻きながら竿先を海面に向ける。

これを繰り返して1m刻みでタナを探る。

アタリがなければ仕掛けを再着底させて底からのシャクリを繰り返す。

タナを3往復させてもアタリがなければ仕掛けを回収してコマセを詰め直すのが一連の流れとなる。

シャクリの早さとシャクったあとに止める目安は、食いのいいときはシャクリは早くして2秒止める。

食いの渋いときはシャクリは遅めで5秒止める。

数釣りなら追い食いさせて型狙いなら高ダナを探る

食いが立ってきたら多点掛けを目指し、追い食いを狙ってみたい。

基本的には最初にアタリがあったタナで待つのではなく誘い続けること。

強めにシャクるとハリ掛かりしているハナダイが外れることもあるので、優しくシャクるのがコツ。

追い食いするとキュキューンと竿先がひときわ強く引き込まれて重量感が増すはずだ。

数釣りもいいけど、良型を狙いたいならさらに上のタナまで探る。

良型のハナダイは底から3~5m上に浮いていることが多いので、型がそろうポイントであればある程度狙って釣ることができると船長は言う。

その場合、仕掛けは着底させずに底上5mまで下ろしたらシャクリ始めて指示ダナ上限より3m上まで探ると効率よく狙える。

たとえば「水深32mです。22mまで」という指示であれば19~27mの範囲を探ればいい。

ハナダイのアタリは明確。竿先がキュンとたたかれたら軽く竿を立ててハリ掛かりを確かめ、巻き上げに移る。

取り込みはコマセカゴが海面に見えたら竿を立ててつかんでオケに入れ、ハリスをたぐって船内に抜き上げる。

釣行の写真

▲食いが立っているときは追い食いを狙うと数がのびる

沖で良型、灘寄りで数釣り飯岡沖のハナダイ食い活発

9月中旬ごろから飯岡沖でハナダイが連日のように良型主体でトップ50枚の好況が続いているとの情報を得て9月28日、九十九里飯岡港・隆正丸のコマセハナダイ乗合にお邪魔した。

3時半に船宿に集合し、卓上の船型ボードから座席札のマグネットを取り、乗船者名簿を書いてから受付を行う。

必要な人は受付時に仕掛けや付けエサを買って、氷を受け取ってから船着き場へ向かう。

鈴木淳夫船長が舵を握る第11号隆正丸に乗り込むと、各釣り座にはコマセとバケツが用意されていた。

各自準備が整ったところで4時半に出船、ゆっくりと沖へ向かう。

1時間ほどでポイントに到着。

台風の影響で風が強くウネリもあり釣りにくそうだ。

「水深32mです。23mまで」とのアナウンスでスタート。

船長にポイントについてうがかうと、「今釣っているのが沖のポイントで魚礁周りを狙っています。ここは型がいいよ。30~35cmが主体で40cm級も釣れるよ」とのこと。

その言葉どおり、さっそく左ミヨシの木村さんが30cm級のハナダイを上げると、隣の宮下さんも同サイズを釣り上げる。

船長によると良型は高めのタナを狙うのがコツで、ハナダイは大型ほど浮いているという。

右舷ミヨシでは底上5mでシャクって止めた竿先にズドンとアタリ。

竿を立てて合わせたら、そのままリールを巻く。

魚が突っ込むと竿先が鋭くたたかれる。

竿の弾力を使って魚の引きをいなし、上がってきたのはオデコの突き出た35cmのオスのハナダイ。

その後も船内のあちこちで良型のハナダイが取り込まれるが、慣れない人はヤリトリの最中に急に突っ込まれたり、海面まで上がってきたものの取り込みで暴れられて2号ハリスが切られることもしばしば。

これを見た船長は3号ハリスの仕掛けに交換するようアドバイス。

滑り出しは順調だったが、7時になると風が強くなってきた。

このまま沖で釣り続けるのは難しいと判断した船長は、灘寄りのポイントへ移動する。

釣行の写真

▲シーズンは年明けまで。今後も数、型ともに期待大

一荷釣りは当たり前

30分ほどでポイントに到着。

「水深27mです。20mまで」のアナウンスで再開となる。

すぐに船内のあちこちで竿が曲がって2点掛けは当たり前、イサキとハナダイの3点掛けで釣り上げる人もいる。

投入のたびにアタリがあるし、イサキもバリバリ釣れるのだからたまらないだろう。

船長はいい反応に当ててくれたようだ。

ところがその後、潮が速くなると状況は一変する。

反応に当ててもすぐに船が流されてしまい、頻繁に移動を繰り返すようになる。

投入直後以外はアタリが遠くなるので、合図と同時に投入するベテランは数をのばしているが、船が大きく揺れて風で仕掛けが流される中、もたついて投入が遅れると反応から外れてアタらない。

その後も状況は好転しないまま11時に沖揚がり。

釣果は25~38cmのハナダイが16~37枚。

海況が悪く釣りにくかったのとバラシが多かったのが釣果に影響したようだったが、魚の活性は高く、魚影の濃さも評判どおり。

今後も期待は十分だ。

釣行の写真

▲灘寄りのポイントではイサキがよく釣れた

船宿INFORMATION

九十九里飯岡港

隆正丸

0479・57・5432

備考=予約乗合、3時半集合。

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