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相模湾のアマダイは今シーズンも順調シロアマダイにも期待!

隔週刊つり情報編集部

狙えるエリアが広がり今や周年の釣り物になりつつある感じがするアマダイだが、やはり本格期は秋~冬にかけて。

本場月から出船を開始した船が多く、良型主体に順調な幕開けとなっている。

腰越港の孝太郎丸から出船した取材日は腰越~鎌倉沖の水深60~90m前後を狙い、25~30cm級の良型主体に最大41cmも交じりトップ5尾。

開幕当初に比べ数は落ち着いているが、潮次第で復調も十分期待できる。

また、相模湾のアマダイといえばもう一つのお楽しみがシロアマダイ。

近年は幻とはいえないほどにポツポツと上がっており、当日も水深63m前後の流しで貴重な1尾が上がった。

シロアマダイが釣れるかどうかは運次第だが、期待を持って釣行したい。

釣行の写真

▲アマダイファンなら一度は釣ってみたいシロアマダイ

シロアマダイという魚

スズキ目アマダイ科アマダイ属。

分布域は南日本、東シナ海;釜山、南シナ海、フィリピン。

体色は背が淡い紫色で、アカアマダイに比べやや白っぽく見える。

頭部に目立つ模様はなく、眼は小さめ。ほかのアマダイ類との決定的な違いは尾ビレで、全体の模様は細かく複雑、そして上葉の上端が白い。

水深30~100mの砂泥底に生息するが、釣りでは水深40~60mでの実績が高い。

毎回チャンスがあるとも限らないが、少し浅めのポイントを流したときは期待してみよう。

シロアマダイ

▲上がアカアマダイ、下がシロアマダイ

マップに示したのは現在アマダイが狙える大まかなエリア。

まだ出船が本格化していないエリアもあるが、おおよそ11~12月ごろには乗合船が始まるはず。

近年注目されているのは茨城県日立沖。

完全にアマダイ乗合が定着したと思っていい。

そしてニュースポットとしてこの夏注目された犬吠埼沖。

こちらは鹿島や飯岡から乗合船が出る。

外房小湊~南房江見周辺は冬場に乗合船が多く出るが、50cm級の大型が出るポイントとしても知られている。

 内房~三浦半島東部エリアで狙うポイントは富浦沖や剣崎沖。

内房は時期になると勝山や富津から乗合船が出る。

東京湾奥では南六郷のミナミ釣船が各種釣り物とのリレー釣りでスポット出船。

三浦半島東部では久比里が昔からアマダイ釣りで知られている。

三浦半島西部~相模湾にかけては沿岸一帯が釣り場ともいえるほどで本誌船宿データベース加入のほとんどの港から乗合船が出る。

そのほか長井などの仕立船でも狙うことは可能だ。

今はまだキハダ狙いが忙しいため出船していない宿もあるが、青物が落ち着けばアマダイ乗合を始める船はさらに増えることだろう。

西伊豆では松崎~沼津にかけてアマダイの好ポイントが点在するが、12月ごろになると沼津から乗合船が出る。

昨年はシロアマダイがかなり上がっていたのでこの冬注目の釣り場と言えそうだ。

Note アマダイ専用ケン付きバリは効果ある!?

最近はアマダイ専用バリも市販されている。

丸カイズ系で、タチウオバリのようにケン付き仕様になっているのが特徴。

以前はオキアミを付けやすいケン付きバリとしてオキアミチヌなど数が少なかったのでファンとしてはうれしいところ。

実際、ケンの効果があるのかないのかは気になるところだが、今回アタリなく4~5回仕掛けの上げ下ろしをしても全くオキアミがズレていなかったから、エサ持ちアップには貢献していると思われる。

note

▲アマダイ専用バリは丸カイズ 型のケン付き仕様/ケンがオキアミの身肉に刺さりズレにくい/水深70mから数回仕掛けを上げ下ろししてもオキアミの位置は全く変わっていなかった

仕掛けはシンプルな片テン2本バリ

アマダイでの使用オモリは40号のライトスタイルからちょっとヘビーな100号まで船や釣り場により様ざま。

ここでは最もメジャーなオモリ60~80号を使う相模湾スタイルをベースに紹介していく。

まず竿は専用竿は少ないので各種汎用竿やゲームロッドを使用する。

オモリ80号まで背負える竿ならほとんどの釣り場で対応できるだろう。

全長は手持ちで釣ることが多いだけに1.8~2mほどの短めが扱いやすい。

調子については好みで、6:4~7:3調子の軟らかめが好きな人もいれば、キビキビ仕掛けを動かせる8:2調子を好む人もいる。

余裕があれば調子の違う2本の竿を用意して使い分けてみてもいいだろう。

リールは釣り場の水深が60~110m前後と深いため電動一択。

それもなるべく持ち重りしない小さめがいい。

道糸はPE2~3号前後。

太すぎると潮受けしやすいし、細すぎると高切れのリスクがつきまとう。

仕掛けはテンビン式の2本バリといたってシンプル。

それゆえ海底での仕掛け絡みは致命傷ともなりうるので、テンビンはコマセ釣りで使うような形状記憶タイプではなく、腕のしっかりしたステンレス製をセレクトしたい。

また、大きすぎても抵抗を受けやすいので腕長は30cm前後がいい。

仕掛けの仕様は色いろあるが、一般的なのはハリス3号全長2m。

中間部に3×4号前後のクレン親子サルカンを介し、30cmほどの枝スを出す。

人によっては上ハリスを1.3~1.5mと長くしたり、逆に50cmほどに詰めたり、また上ハリスだけ4号と太くしたりもする。

ハリはオキアミエサを前提とすればチヌ3~4号、丸カイズ12~14号などが多用される。

ホタルイカをエサにするエリアではマダイバリの10号前後も使われる。

潮の速いときには仕掛けの吹き上がりを抑えるために先バリ上30cmほどにガン玉を打つ場合もあるが、親子サルカンを1×2号にするなど重くして仕掛け全体を沈める方法もある。

付けエサのオキアミは尾羽根を取って切り口からハリ先を入れ、ハリ軸に対して真っすぐになるように付ける。

エサのオキアミだけが頼りの釣りなので、エサ付けはていねいに行いたい。

釣行の写真

▲25~30cm前後の良型が多い

誘うか誘わないか、それが問題

アマダイの釣り方はシンプル。

オモリが着底したら糸フケを取り、竿で海底をトントンと5回ほど小づいてアピール。

続いて海面へ向け下げた竿先を水平まで持ち上げるか、リールのハンドルをクリクリ回してオモリを底から1m離す。

仕掛けの長さにもよるが、これで上バリが底スレスレ、先バリが海底付近に漂うイメージになる。

ここで10秒ほど待ったら竿でゆっくり聞き上げていき、さらに1mほど仕掛けを持ち上げる。

これで先バリは底をわずかに切る。

アタリがなければゆっくり竿を下ろしていき、再び底ダチを取り直す。

以上が誘いの基本パターン。

潮の速さによってタナを微調整することもあるが、自分が使っている仕掛けの長さをしっかり把握しておかないとタナボケに陥りかねない。

慣れないうちは難しいことを考えず、1mのタナ取りで、まめにタナを取り直すことを心がけたほうがいい。

もちろんタナ取りも大事だが、アマダイ釣りで興味を惹かれるのは「誘ったほうがいいのか誘わないほうがいいのか」問題。

ガシガシ誘ってバンバンアマダイが釣れることもあれば、置き竿でジーッと静かに待っている人が連発したりもする。

そんなつかみどころのなさもアマダイ釣りの魅力の一つではあるが、誘い一辺倒でアタリがなければ置き竿で待つなど変化をつけてみることも大切だし、周りで釣っている人は誘っているのか待っているのかをよく見ておくことも必要だ。

アタリは小づいている最中に出たり、タナを取る途中、誘い上げたときなど様ざま。

いずれにしろ変化を感じたら竿で聞き上げるように合わせを入れ、ハリ掛かりを確かめる。

巻き上げは魚の引きなりに中速で行う。

ドラグを効かせるほどではないが、強い引き込みには竿でいなしていく。

終始ガンガン引き続けるのは他魚である可能性が高い。

アマダイの場合は途中でおとなしくなり、40nや20mでガガガッとひと暴れする。

取り込みは魚のサイズにかかわらず基本抜き上げで大丈夫だ。

釣行の写真

▲後半あれよあれよと数をのばして4尾

相模湾の人気ターゲットは良型主体でこの秋も有望!

今回の巻頭特集でアマダイを取り上げるにあたって当初は茨城県の日立沖へ行こうと考えていたが、残念ながら北東風のシケで出船できず。

北風なら相模湾は大丈夫だろうと9月29日、腰越港の孝太郎丸にお世話になることにした。

午前6時過ぎにお客さん4人と出船。

アマダイ船担当の金子勝彦船長に聞くと、孝太郎丸でアマダイ乗合を開始したのは9月から。

当初は調子よくトップでツ抜けすることも2日ほどあったというが、このところ数はちょっと落ち着いているという。

終了間際に奇跡の1尾

最初のポイントは真沖の水深72m。

まずは船内の様子を伺っていると、右舷ミヨシの人がヒットさせた。

途中で竿先をたたくからアマダイっぽい。

上がったのは良型、本人は35cmくらいじゃない?と言っていたが、沖揚がり時に船長が計測すると41cmあった。

聞くとハリスは2.5mで、タナは1~1.5mほど。

ちょっと待ってから誘い上げたらアタったという。

20分ほどして左トモで小型のアマダイが1尾上がったが、全体的にアタリは遠い。

そんな中でイトヨリ、イトヨリ、カイワリと連続ヒットさせているのは先ほど良型アマダイを釣った右舷ミヨシの方。

仕掛けにルミックスダンサーを付けており、それが効いているのかも!?アマダイは比較的じっくり流していく釣りで、ひと流しは30分ほど。

そして次の流しで右舷トモ、左舷トモと30cm級が上がり、左舷ミヨシでも25cmと早々に全員が型を見ることができた。

けっこう調子のいい日なのかと思ったら、後が続かない。

とりあえず必要最低限の写真は押さえられたので、ここからは自分も道具を出してみる。

みなさん道糸が流され釣りづらいのでオモリは80号を使っているとのことでそれに倣う。

船長によると潮は流れていないというが、この日は北寄りの風が強めだったので船が押され、それを戻そうと引っ張っている感じのようだった。

仕掛けを入れてみると最初は道糸が流されるが、釣っているうちに道糸は立ってくる。

しかしアタリはないまま時間は過ぎ、少しずつ東へ移動しながら浅めの水深63mへ。

しばらくすると船長が反対側で上がったと教えてくれた。

行ってみるとなんと、左舷トモの人がシロアマダイを釣っているではないか!まさかとは思ったが、確かにこの水深なら釣れてもおかしくはない。

メジャーを当ててみると33cmくらいだった。

10時を回ると今度は水深80~90mの深場へ。

ここから右舷トモの人が調子を上げて、あれよあれよという間にアマダイを3連釣。

聞くとハリスは2mで、タナをちょっと高めにしたら釣れるようになりましたと話してくれた。

ここが時合と自分も誘いを繰り返したが、釣れたのはカイワリとイトヨリだけ。

残り時間も少なくなり、いよいよ焦りが募る。

まあ取材してたからという言い訳はできるけど……。

そしていよいよ午後1時過ぎ、船長の終了アナウンス。

あ~ダメだったか~と諦めかけたそのとき、最後の誘いを入れるとククンとアタリ。

奇跡の1尾を手にできたのであった。

釣果は22~41cmを一人2~5尾(自分以外)。

数的には少し物足りない面はあったが、釣れたアマダイは平均30cm前後と型がよく、シロアマダイも出て取材としては内容の濃い一日となった。

相模湾のアマダイ、潮次第で今後も十分期待できそうだ。

釣行の写真

▲良型のソコイトヨリもよく交じる

船宿INFORMATION

相模湾腰越港

孝太郎丸

0467・31・1344

▼備考=予約乗合、6時半出船。

別船はコマセダイへ

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隔週刊つり情報(2024年11月1号)※無断複製・転載禁止

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