東京湾のショウサイフグが秋本番を前に好調に釣れています。
そこで、さっそく内房富津港のひらの丸さんより釣行することにしました。
富津のフグ釣りといえば胴つき仕掛けの食わせ釣りが知られていますが、これまで自粛していたカットウ釣りも今年からOKとなり、いわゆる「湾フグ」スタイルで楽しめるようになりました。
ただしポイントによっては食わせ釣りだけになるので、仕掛けの準備はしておいてください。
8月中旬の取材日は、13名で6時過ぎに出船。
まずは港前の水深3~4mを流し釣りで探っていきます。
前日はこのポイントで好調だったようですが、ポツリポツリとしかアタリがありません。
やがて第一海堡の北側付近、水深8m前後にアンカーを入れます。
ここからは船中まずまずのペースでアタリが出始め、中小型主体にショウサイフグが取り込まれていきます。
しかしこの日は大潮のど真ん中で、底をキープするのも難しいほど流れの速い状況。
本来なら東京湾のフグ釣りはオモリ10号前後で対応できるのですが、この日は増しオモリをして25号にしなければならないときもありました。
加えてこのところ増えているサバフグのアタリも多く、エサもなかなかのペースで消費していきます。
それでも潮が緩んでくるにつれアタリのほうも活発になり、連続ヒットするシーンも。
後半は10~15号のオモリでも釣れるようになり、ここで食わせ仕掛けにチェンジ。カットウ仕掛けと遜色ない程度にショウサイフグが釣れ、午後1時に沖揚がり。
トップは30尾オーバー、私は26尾とここ数日の勢いはありませんでしたが、久しぶりの湾フグ釣りを一日楽しめました。
9月になってもいい日はトップで50~70尾ほど釣れているので、今年の湾フグは当たり年と言えそうです。
この機会にみなさんもぜひチャレンジしてみてください。
![釣行の写真]()
この日のトップは30尾オーバー
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![釣行の写真]()
40cmに迫る大型も釣れた
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![釣行の写真]()
カットウ仕掛けで釣る人がほとんど
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Profile
三石 忍(みついし しのぶ)
タチウオ、カワハギ、マルイカ、一つテンヤなど、テクニカル系の釣り物を得意とするが、中でも東京湾のタチウオでは右に出る者なし、船長たちからも認められる腕前を持つ。
がまかつ、シマノフィールドテスター、マルキユー、シップスマストインストラクター、ACCESS YGK・X BRAIDアンバサダー。
東京湾のショウサイフグをしのチェック!
東京湾のショウサイフグはカットウ仕掛けが主流です。
ひらの丸さんでは食わせ仕掛けも楽しめますが、今回はカットウ仕掛けの釣りを中心に紹介します。
タックル
竿は繊細なアタリが取れる感度のよい穂先と、操作性がよく合わせの効く張りのある胴が必要です。
できれば専用竿をおすすめしますが、先調子のシロギス竿などでも代用できます。
![リールの写真]()
リールはハイギアの小型両軸。道糸はPE1号以下を巻いておこう
出典:
仕掛け
カットウ仕掛けはエサバリと掛けバリからできていますが、エサバリにはハリが1本のタイプと、ハリが複数付いた、いわゆるチラシバリタイプがあります。
どちらを使うかは好みですが、今回はチラシバリを使いました。
また、オモリは8号、10号、15 号を使い分けますが、速潮に対応できるようオモリは固定式ではなく分離式にしておくと便利です。
付けエサ
東京湾ではアルゼンチンアカエビを使います。
エサバリ1本の場合は頭をカットして1匹のまま使いますが、チラシバリや食わせバリで使うときは殻をむいて1cm角ほどにカットしておきます。
釣り方
東京湾のフグ釣りは、アタリを取って掛けていく釣り方が主流です。
潮上方向へ軽くキャストしたら、オモリを着底させてアタリを見ます。
このとき道糸を張りすぎても緩めすぎてもアタリが分かりづらいので、いわゆるゼロテンション状態をキープします。
ゼロテンをキープしようとオモリを底へ着けっぱなしにするとオマツリの原因にもなるので、適度に仕掛けを持ち上げて、ゆっくりと再着底させます。
この動作は誘いにもなります。
アタリがあったら大合わせは必要なく、手首を軽くキュッと返す程度で十分です。
釣れたフグは…
釣れたフグはバケツに入れっぱなしにしておかないことがおいしく食べるためにも重要です。
海水氷を張ったクーラーへまめに移し替えましょう。帰港後に船長が身欠き処理してくれます。
![魚の写真]()
釣ったフグを食べられるのも釣り人ならでは
出典:
乗船MEMO
内房富津港 ひらの丸
0439・87・2183
備考=予約乗合、6時乗船開始、別船はタチウオへ
忍が動画で教えます!!
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隔週刊つり情報(2023年10月1号)※無断複製・転載禁止