東京湾のシロギス釣りは浅場で数釣りが楽しめる夏の好模様を継続している。
一昨年は木更津沖、昨年は富津沖がよかったが、今年は盤洲が好調で、目下は盤洲の水深3m前後がメインポイント。
水深が浅くアタリが明確なので、だれでも手軽に小気味いい引きを味わうことができる。
釣れるサイズは18cmが中心で20cmオーバーの良型も交じる。
数は慣れている人なら1束を超え、初心者でも15~20尾前後は釣れているから入門にもおすすめだ。
![釣行の写真]()
東京湾のシロギス釣りは浅場で数釣りが楽しめる
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いやあ、暑い。
こんな毎日の中で出かけたら汗ダラダラ、帰りはグッタリになるのでは。
そんな心配をしながら向かった船宿は東京湾奥葛西橋の第二泉水。
ところが、ところが。私が乗船した8月10日は朝から北寄りの風が吹いて心地いいのなんの。
おまけに釣り物であるシロギスは、朝からアタリが途切れることはなかった。
今回は快適に楽しんだシロギス釣りのご報告。
![釣り場の写真]()
釣り場は盤洲の水深3m前後
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久しぶりに盤洲が好調
第二泉水のシロギス船は7時出船。
この日は私を含めて8名が乗って定時に桟橋を離れた。
天気は晴れながら雲が多く、風は前述したとおり北から。
目指すポイントは東京湾アクアライン近くの盤洲とあって、追い風の中を約1時間の爽快クルージング。
「ポイントに着きました。水深は3m前後で潮は下げています。水深が浅いので釣り方はチョイ投げしてからゆっくりめに巻き、アタリがなければ待たずに回収。手返しよくやっていけば数をのばせると思います」と黒澤正敏船長のアナウンスがあったところで釣り開始。
船は帆を立ててのエンジン流し。船首が北を向き、船尾方向に流される。
私を除いた皆さんはそれぞれに仕掛けを入れる。
すると1分も待たずして船中第1号。
釣り上げたのは左舷ミヨシ氏でいきなりシロギスのダブルを取り込んだ。
さっそくカメラを向けるといずれも18cm級のまずまずサイズがファインダーから確認できる。
その写真を撮り終えるやいなや、次は右舷ミヨシ氏にヒット。
こちらも同じくらいのサイズだった。
この日の皆さんはガッツリと釣り込むタイプではなく、どちらかといえば気軽なエンジョイ派とお見受けする。
しかしながら、ゆったり釣ってもシロギスは次から次へと取り込まれる。
開始1時間後には怪しい雲が上空を覆ったが、その前にみなさんのにこやかシーンをカメラに収められた。
「はい、上げてください。船を流し直します」
![釣行の写真]()
食いが立つと一荷で釣れるようになる
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知っ得! アオイソメの タラシは短めに
黒澤船長によれば、釣れない人によくあるパターンはエサの長さが適切でないこと。
アオイソメは3センチ程度でよく、あまり長いとアタリはあってもハリ掛かりしないことが多いとか。
また、活発にアタリがある場合には、釣ったあとに形があまり崩れてないエサならそのまま投入。
手返しを優先するといいそうだ。
![エサの写真]()
タラシの長さが釣果に影響することもある
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暑さで早揚がり !?
時計を見れば9時20分。
開始から1時間半ほどたったところで流し変えとなったのだが、いったいどのくらいの距離を流していたことになるのだろうか。
ちょっと黒澤船長に聞いてみた。
「えっ、距離ですか。よく分かりませんが、画面で見るとここからここまで」
操舵室のプロッターで海図を見せていただくと、遠浅の盤洲の水深3mラインをたどって流してきたとのことで、距離は500m以上だろうか。
「このポイントでは長い区間を流せるんです。現在、東京籍の各シロギス船はだいたいこのエリアに集まっていますが、流せる範囲が広いので船同士の間隔も広く取れるのがいいんですよ」
黒澤船長にさらに話をうかがうと、一昨年は木更津沖、昨年は富津沖、そして今年は盤洲というように、ここ数年はメインのポイントが変わっているとか。
「盤洲が好調なのは久びさですが、安定して釣れていますよ。昨日もトップ150尾を超えました」
さてさて、流し変えの間に皆さんの釣果を聞いて回るとトップは26尾、型は16~19cm。
とくに大型はいない代わり、小型も交じらない。
天ぷらにするにはちょうど手ごろなサイズだろう。
仕掛けは片テンビン2本バリがほとんどだが、一人だけ2本の竿での胴つき2本バリで釣果はトップと互角だった。
2流し目も流すポイントは同じで、やはり仕掛けを入れればすぐにみなさんにアタリがある。
ここからは私も釣ってみたが、すぐに竿先にアタリが伝わった。
水深が浅いのでプルプルッとした感触は明確。
そして、ちょっと巻けば取り込めるので手返しは早い。
夢中になってやったところ、アタリがなかったのは10投中1~2回。
これなら昨日がトップ150尾オーバーというのもうなずけた。
しかし、この日、終盤に皆さんを襲ったのはあまりの暑さ。
午前中は風のおかげで快適だったのだが、昼を過ぎたら無風に近い状態になってしまい、そのギャップたるや相当なもの。
そのため13時を過ぎるとだれとはなしに「揚がりましょうよ」と……。
皆さん、すでにタップリ釣っていただけに早めに揚がりたいご様子で、結局13時半に仕舞いとなった。
釣果は14~23cmのシロギスがトップ91尾で2番手は86尾。
私は72尾で、久しぶりに小気味いい引きを楽しめた。
第二泉水のシロギス船は例年、浅場(産卵期)の釣りが楽しめる9月一杯までは出る予定。
この号が出るころには少しは涼しい風も期待できるので、ぜひ、もう一度出かけてみたい。
![釣行の写真]()
慣れた人はキャストして釣果をのばした
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![釣行の写真]()
太ったキスは天ぷらが最高
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Tackle Guide
シロギス釣りでは、それなりのタックル&仕掛けを用意すればプルプルッというアタリが手元に伝わるが、やはり竿先の感度が優れた竿を使いたい。
道糸は潮切れのいい細いものがおすすめ。
第二泉水での使用オモリは15号、もしくは20号。
![仕掛けの写真]()
仕掛けは全長80cm、2本バリのテンビン式でオモリは15~20号を使用
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船宿information
東京湾奥葛西橋 第二泉水
03・3645・2058
▼備考=予約乗合、7時出船。ライトアジ、タチウオへも出船
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隔週刊つり情報(2024年9月15号)※無断複製・転載禁止