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狙い目は大潮回り 東京湾のタイラバで大ダイを狙え!

隔週刊つり情報編集部

東京湾のマダイ釣りは今やコマセ釣りよりタイラバで出船する船のほうが多くなっている。

三浦半島久里浜港の網屋丸も「一つテンヤ・タイラバ船」とうたっているが、タイラバで釣る人がほとんどだ。

これからの時期、釣り場は海堡周りの水深40~50mがメインポイント。

取材した3月30日は中潮の最終日と潮回り的にはよくなかったが、4.6kg、3.2kgと2枚の大ダイが上がった。

大潮回りを中心に周年出船する東京湾のタイラバだが、魚が浮き気味になる春は大型狙いのビッグチャンス。

初めての人にもチャンスはあるのでチャレンジしてみよう。

釣行の写真

魚が浮き気味になる春はタイラバが有利と言われている

タイラバは100gを

東京湾のタイラバでは潮により80~120gを使い分けるが、初心者には100gが使いやすい。

ヘッドやネクタイ、フックがセットになったコンプリートセットがお手軽で、定番のオレンジ系など3種類くらいは用意しておきたい。

東京湾のタイラバ概要

東京湾のタイラバは、主にコマセを使用できない鴨居沖~第二海堡周辺の海域で狙う。

本誌船宿データベース加入の船宿では、千葉県側では内房保田の村井丸、竹岡の豊国丸、上総湊の加平丸、神奈川県側では金沢漁港の仁春丸、金沢八景の弁天屋、野毛屋、太田屋、京急大津のいなの丸、走水の政信丸、鴨居大室の房丸、久里浜の網屋丸が受け付けている。

千葉県側の船はシャクリ釣りのエビタイをベースに一つテンヤやタイラバも可として乗合&仕立で常時出船(村井丸はタイラバ専門で希望出船)。

神奈川県側の船はタイラバ専門、一つテンヤと同船の2パターンに分かれるが、いずれも大潮回りを中心としたスポット出船となる。

各船宿のHPで出船日を確認して予約してほしい。

ポイントは各所にあるが、これからの時期は本船航路周辺の水深40~50mがメインポイントになる。

4月上旬現在の釣れ具合は船中数枚からうまくすると2ケタ近く釣れることもある。

サイズは1kg前後を主体に2~5kg級の良型交じり。

とはいえ釣果は潮次第で、釣れているから行ってみようではなく、潮回りがいいから行ってみようくらいの気持ちでいたほうがいい。

釣行の写真

貸し道具で初挑戦ながら本命ゲット

タイラバに悩むところがまた楽しい

タイラバの竿はアタリを弾かず自然に食い込ませられる全長2m前後で7:3~6:4調子の軟調竿が基本。

各メーカーから専用竿が各種販売されているほか、軟らかめのゲームロッドなどでも対応できる。

リールは小型両軸でいいが、リールに頼る部分もある釣りだからできるだけドラグ性能に優れた製品を使うのが理想。

タイラバ専用で巻き速度が液晶に表示される製品もある。

また、狙う水深がやや深めだから超小型電動を使う人もいる。

いずれの場合も道糸はPE0.8~1号前後を200mくらいは巻いておく。

リーダーはフロロカーボン4~5号で3~5mほどをFGノットなどで直結する。

タイラバはヘッド、フック、ネクタイの基本3パーツで構成される。

ヘッドは80~120g前後を潮により使い分けるが、慣れない人は100gがおすすめ。

ヘッドのカラーも様ざまあるが、東京湾で定番とされるのがオレンジ系。

そのほかグリーンやレッド、最近はシルバー系もよく使われているようだ。

ヘッドの形状もいくつかタイプがあり、沈む速度や動きが変わってくるとされるが、バーチカルに攻めることが多い東京湾では球型がベースと思っていいだろう。

フックはチヌ、グレ、イセアマなどの9号前後をシーハンターなどで結んだタンデム式の2本バリ。

フック単体やネクタイとセットになった製品が各種販売されているのでそれらを購入するのが便利。

タイラバにおいてネクタイはけっこう重要なパーツとされ、形や色がアタリ数を左右することもある。

大まかにストレートタイプとカーリータイプになるが、これにも流行り廃す たりがあるようで、一時は細めのネクタイのみが流行ったり、昨年はカーリータイプがよかったりしたようだ。

加えて色やスカートの有無、ワームを併用するかどうかなど、組み合わせは無限大。

これといった正解はないはずだから、あれこれ悩むのもタイラバの楽しみの一つと考えたい。

ちなみに初心者はヘッド、フック、ネクタイがセットになったコンプリートモデルを購入するのが手っ取り早いが、コンプリートモデルをたくさん用意するより、ヘッドはオレンジ系を主体に3種類ほどにとどめておき、フックやネクタイを多めに用意しておいたほうがいいかもしれない。

釣り方はシンプルでただ巻くだけ

タイラバの釣り方は単純極まりない。

落として巻く、の繰り返しだ。

そんな中でもコツとなるポイントはいくつかあって、一番大事なのはタッチ&ゴーと呼ばれる着底したらすぐに巻き始めること。

タイラバはルアーの一種だから、常に動かしていないと魚は反応してこない。

タイラバが落下していくときからすでにマダイはターゲットとしてロックオン、着底して巻き上がっていくときにエサと認識して食い付いてくる。

だから着底してそのままにしておくと、マダイに見切られて食ってこなくなる。

二つ目は、一定速度で巻き続けること。

巻いて、止めてを繰り返したりすると不自然な動きになり、かえってマダイにそっぽを向かれる。

タイラバはヘッドの形状やネクタイの種類により巻くだけでそれぞれ独特な動きをする。

誘いは釣り手が行うのではなく、タイラバ任せにして問題ない。

巻く速度に関しては、秒速1mが基本とされる。

ただし狙う水深や潮の流れによって巻く速度を遅くしたり速くしたりの工夫も必要。

潮の速いときはゆっくり、遅いときは速め、タナが低めのときはゆっくり、高めのときは速めというのが一般的だ。

3つ目は探るタナ。

基本的には底から10~15mほどとされるが、魚が浮き気味になるこの時期は海底から20m以上上でも食ってくることがあるから、高めのタナも意識して巻くことも必要。

例えば底から10m巻いてアタリがなければ落とし直す、

10m近くでアタリがあれば20mくらいまで巻いてみるといった具合。

タイラバのいい点の一つは、合わせに迷う必要がないこと。

最初のアタリはグングンきたりモゾモゾだったりするが、アタリがあってもそのまま巻き続けることが基本。

ググンと重くなってハリ掛かりしても、竿をあおったりの合わせは必要ない。

ドラグを1kg弱に設定しておけば、強い引きも竿の弾力とドラグでかわせる。

これは大きいと思っても慌てず一定速度で巻き続けるようにしよう。

最後に最も大切なのが、諦めずに釣り続けること。

マダイのほかにホウボウやカサゴなどの根魚、青物などもヒットしてくるが、一日を通して見ればそれほどアタリの多い釣りではない。

ヘタをすると一日釣り続けて1回もアタリがないことだってある。

それでもいつチャンスが訪れるか分からないから、アタリがあってもなくても飽きずに巻き続けることが大切だ。

釣行の写真

大ダイが掛かってもドラグを効かせて一定スピードで巻き続ける

先ほども述べたように東京湾のタイラバ船は大潮回りを中心に出船日が限定されている。

なので締め切りとのタイミングが合わず、うまく取材に行けないことも多い。

今回訪れたのは三浦半島久里浜港の網屋丸で3月30日の中潮最終日。

船長は「もっと潮回りのいいときに来てよ」と言っていたが、そこをなんとかとお願いした次第。

大潮じゃなきゃ絶対釣れないわけじゃないし、船中数枚出ればなんとかなるだろうとの算段である。

この日は土曜日とあって14名と盛況。

中にはタイラバ初めてという貸し道具の3人グループもいて、出船前に船長に基本的な釣り方を教わっていた。

釣行の写真

タイラバはビギナーからベテランまで楽しめる釣り

良型2枚が浮上

7時15分に出船。

前回の潮では鴨居~久里浜沖70mダチの深場で良型交じりのいい釣りをしたようなのでこの日もその辺りを攻めるのかと思いきや、船はグングン北上、猿島と第二海堡を望む本船航路へ。

水深は40~50mで、これからの時期の本命ポイントとのこと。

この辺でも型が上がり始めたようなので来てみましたと船長。

この日は下げ潮で、14時ごろがソコリ。

基本的に東京湾のマダイは上げ潮のほうが食いがいいとのことだから、午後までは辛抱か。

そう思っていた8時ごろ、水深43mからの流しで左舷トモの人が巻き始めた。

上がったのは500gほどの小型ながら本命のマダイ。

下から7~8巻きできたという。

その直後に今度は右舷胴の間の初心者3人グループのうち一人に同サイズのマダイが釣れ上がる。

何はともあれ初挑戦で本命ゲット、おめでとうございます。

潮の下げ始めの時合だったのか、9時ごろに水深50mから40mへと浅くなっていく流しで右舷トモの人が何やら大物をヒットさせた様子。

本人は青物かもしれないと言っていたが、船長は竿のたたき具合からマダイじゃない?だとしたらけっこう型はよさそうだ。

取り込まれたのは58cm、3.2kgの良型マダイ。

下から3mくらいで食ってきたとのこと。

とりあえずこのサイズが1枚出れば取材としては文句なし。

ありがとうございました。

その後は沈黙の時間が続いたが、11 時過ぎに左舷トモで2枚目の1kg級が上がる。

気分転換に金のタイラバに替えたら食ってきたとのこと。

それからしばらくたった昼前、今度は左舷ミヨシのスピニングタックルで釣っていた人がビッグファイト。

巻いては出されでなかなか上がってこない。

サメかエイか青物か!?

10分ほど慎重にヤリトリして海面に浮上したのはでっかいマダイ。

船長が船上で計測すると4.6kgあった。

食ったのは底近くだったという。

その後は上げ潮の変わりに期待して鴨居沖の深場を攻めたりしたが、放流サイズが1枚釣れただけで午後3時前に沖揚がり。

数は船中6枚とのびなかったが、良型が2枚出たので問題なし。

東京湾のタイラバは魚も浮き気味になる今が春の好期。

大ダイへの期待も高まるが、可能であれば大潮の始めのころに釣行すると、よりチャンスは広がるだろう。

釣行の写真

当日最大の4.6kg。このサイズが釣れるのだから東京湾のタイラバには夢がある

釣行の写真

青物のような引きで上がったのは3.2kgのマダイ

釣行の写真

東京湾のタイラバはこれからまだまだ人気が上がるはず

船宿information

三浦半島久里浜港 網屋丸

070・4493・5220

備考=予約乗合、出船7時15分。別船はコマセダイ6時へ

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