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東京湾のマコガレイ復活の兆し!? 富岡沖で40UPの大型ラッシュ

隔週刊つり情報編集部

以前は東京湾の冬の小物釣りの代名詞だったマコガレイ。

今では出船軒数も少なく釣果も控えめと希少魚種になってしまったが、今年はちょっと様子が違う。

神奈川県側では唯一、マコガレイ乗合を出す金沢八景の荒川屋では11月のスタートより40cm級を連発、数もトップ4~8枚と近年にない好模様。

取材日も最大47cmを筆頭に船中17枚、うち8枚が40cmオーバーだった。

例年より3週間ほど遅れ気味というから、年内一杯は期待できるかも。

カレイファンは急いで釣行しよう。

釣行の写真

東京湾のマコガレイが幻じゃなくなりつつある! ? 野口さんはこのほか44.5cmもゲット

まるでカフェのような待合所

今年、船着き場横に新設した荒川屋こだわりの待合所。

2階が休息スペースとなっており、出船前後にくつろぐことはもちろん、釣ってきた魚を料理することもできる。

一人で落ち着くもよし、グループ釣行で楽しむもよし、気軽に利用していただきたい。

待合所の写真

乗船受付は1階で

待合所の写真

ハウツービデオを放映しているので初心者はまずここでチェック

待合所の写真

オープンキッチンには包丁や鍋なども完備、すべて無料で使える

最近船釣りを始めた人にはにわかに信じられないかもしれないが、マコガレイは東京湾の冬を代表する人気の小物釣りだった。

最盛期には木更津沖や羽田沖にカレイ船団ができるほどで、釣果もトップ70~80枚は当たり前なんて時代もあった。

自分がカレイ釣りに夢中になったのはその黄金期の後で、1995年ごろ。

今から25年以上前のことである。
 
そのころから釣果は徐々に下降線をたどったが、それでもいい年にはトップで40~50枚ほど釣れることもあった。
 
2000年代に入ってからはその数釣りが全くダメになり、代わって注目を集めたのが春の大マコ狙い。

横浜沖で40~50cm級の大型がバンバン釣れ、人気を博した。
 
その好況も長くは続かず、数年後には型を見るのもやっとの状況に。

やがてカレイ乗合を出す船宿も減少、いつしか東京湾のマコガレイは貴重な存在になってしまった。

近年は1月の行徳~浦安沖周辺と、秋と春の富岡~小柴沖がマコガレイ釣りを楽しめる唯一の機会となっている。
 
そんな湾奥のマコガレイ釣りだが、今年は秋の富岡沖で好スタートを切った。

現在、神奈川県側でマコガレイ乗合を出しているのは金沢八景の荒川屋一軒で、例年なら10月ごろにスタートし、11月後半には産卵のための食い渋りで前半戦終了となるのだが、今年はスタートが11月に入ってからと遅かった。

だいたい3週間ほど遅れているそうだから、12月中旬ならまだチャンスは残っていると思われる。

釣行の写真

カレイファンにとって40cmオーバーは一つの目標

タックル&仕掛けは複数必要

現在は東京湾のマコガレイ専用竿はない。

以前は硬めのシロギス竿やアナゴ竿を流用することが多かったが、最近はマルイカ竿、一つテンヤ竿、各種ゲームロッドなど使える竿は多いので、調子や長さに関係なく、自分がこれはと思った竿を使えばいい。
 
リールは仕掛けをキャストするので小型のスピニングが一般的だが、小型の両軸でもいい。

道糸にはPE1号前後を巻いておく。
 
それらのタックルを2組、乗船者が少なく混雑していない場合は3組用意する。

マコガレイは複数の竿を投げて置き竿で狙うのが基本になるが、これはマコガレイとの遭遇率を上げるため。

1本竿ではちょっと心もとない。
 
かといって闇雲に竿数を増やせばいいのかといえばそうでもない。

慣れた常連さんは4本、5本と竿を出すこともあるが、慣れない人はせいぜい3本までにしておかないと扱いきれない。
 
仕掛けは片テンビンの2本バリが基本で、オモリは25号。

近年は東京湾用のカレイ仕掛けも釣具店でほとんど販売されてないので、なければ自作する。
 
40cmを超える大型もいるのでハリスは2~4号。

仕掛け全長は最近は60cmくらいと短めがいいようで、長くても80cmくらい。

中間付近から15cmほどの枝スを出すか、船長おすすめの振り分け式でもいい。
 
ハリはカレイバリの12号前後。

好みでフェザーリングやエッグボールなどの装飾品を入れてもいいが、このところはフグが多いのでハリを切られることもしばしば。

夜光玉類を一切入れない仕掛けのほうがいいこともある。
 
テンビンはシロギス釣りなどに使う腕長12~15cmほどの小型で、固定、遊動は好みでいい。
 
仕掛け類も竿数分必要で、前述のようにフグによる被害もあるから予備は多めに準備しておきたい。
 
付けエサはアオイソメ。ハリには2~3匹を房掛けにする。

基本的には1匹付けでいいが、長すぎる場合は尻尾のほうを少しカットして、全体が10~15cmくらいになるようにする。

置き竿だけど置きっ放しはダメ

カレイ釣りは投げて置き竿にしておくのんびりした釣り、というイメージはあるが、実際にはそうではない。

とくに竿数が多くなればなるほど仕掛けの操作やエサのチェックなどをまめに行う必要があり、かなり忙しい。

船はアンカーを入れてのカカリ釣りなので、ここぞというポイントに船を停めて、合図が出たら投入する。
 
1本はキャスト、1本は船下と仕掛けの距離を変えて投入してもいいし、すべての竿をキャストしてもいい。

この場合、気を付けたいのは潮下側の竿から投入していくこと。

道糸が前方へ払い出すような席ならあまり気にすることはないが、例えばミヨシからトモ側へ流れる潮の場合、潮上(ミヨシ側)から投入してしまうと、次の竿を投入するときに最初に投入した竿の道糸が流れてきて邪魔になる。
 
釣っている間に仕掛けが流され道糸がクロスしそうになったら、竿の位置を入れ替えてやる。

また、あまりに流れるようなら回収して再投入する。

この操作をうまくやらないと、手前マツリしたりほかの人とオマツリしてしまうので注意したい。
 
投入したら基本的には置き竿にするが、道糸は張らず緩めずをキープ。

張りすぎると仕掛けが不用意に動きすぎるし、緩めすぎるとアタリが分かりづらくなるうえ、オマツリのリスクも高まる。

ウネリで船が持ち上がったときにたまにオモリがスポッと底から離れるくらいが理想。
 
潮の流れにもよるが、だいたい3~5分ほど置き竿にしたら、誘いを入れる。

誘いといっても仕掛けの場所をずらすような感じで、竿で聞き上げてからオモリを再着底させて場所を変える。

海底は砂泥底だが、たまに根のような引っ掛かりやデコボコしたヨブのような場所がある。

そんな場所の周辺にカレイが潜んでいることもある。

仕掛けを動かしながらカレイのいそうな場所を探るのが誘いのイメージだ。
 
これを複数の竿でやるのだから、3本も竿を出していたら常にどれかの竿を動かしているようになる。

アタリは置き竿の穂先がクンクンと明確に引き込まれたり、誘いを入れようと竿を手にしたときにククッときたり、モターッと重い感じがしたりする。 

怪しいと感じたら余分な糸フケを巻き取り、竿でソーッと聞き上げてみる。

そこでググッと重みが乗ったらそのまま竿を立てて合わせを確実にする。
 
巻き上げは魚の引きなりに行い、小型は抜き上げ、大型の場合は船長にタモですくってもらう。

東京湾のマコガレイを特集記事にするのはおそらく10年ぶりくらいだろうか。

その昔は12月のカレイ特集は定番で、模様がやや下火になった2000年以降も春先のカレイ特集は定期的に組んでいた。
 
しかしマコガレイの減少傾向は止まらず、最近ではこの時期にマコガレイ乗合を出す船宿は金沢八景の荒川屋だけになってしまった。
 
例年10月ごろ、早い年には9月からスタートしていたと記憶しているが、今年の開幕は11月14日から。

船長によると、このところ秋の食い出しがだんだん遅れているという。
 
それはともかく、釣果のほうは連日というわけではないもののトップ8枚、船中20枚釣れた日もあると聞けば、期待せずにはいられない。

釣行の写真

中型が増えているのはいい傾向か! ?

時合が一日に3回くる !?

11月26日、荒川屋のカレイ乗合に集まったのは8名。

いずれもマコガレイに魅せられた常連さんばかりである。
 
シロギス、ライトアジ船を見送ってからゆっくり8時ごろ出船。

最初のポイントは富岡沖の水深12m。

この日は9時51分と15時21分が潮止まりで、3回ほど時合がきそうとのこと。
 
その最初の時合は9時前。

右トモ2番で25cm級が上がると、直後に左トモでこの日の最大となる47cmが取り込まれる。

さらに右ミヨシで37cmと20cmを連釣。

この間わずか20分ほど。
 
47cmを釣った常連の兵藤さんによると、朝から大型が出るときは調子がいいとのこと。

まだまだ期待できそうだ。
 
2回目の時合は潮止まりの9時50分ごろ。

右ミヨシで43.5cm、右トモで38cm、右トモ2番で40cmが上がる。
 
もうこれだけでも十分と思われたが、その1時間後にはダメ押しの44.5cmチが上がる。

昼前には小柴沖へ移動。

20~25cm級がポツリポツリと釣れる。

兵藤さんの話ではここ数年はこの中型サイズがほとんど釣れず大か小だったとのこと。

中型がいるのが今期数釣れる要因ではないかと推測していた。
 
13時過ぎに再び富岡沖へ戻ると、14時前後に3度目の時合。

船中で32cm、42cm、41cmと上がり、最後に兵藤さんが42cmを追加して15時半に沖揚がり。
 
結果は21~47cmを0~4枚の船中17枚。

まさに産卵前の荒食いXデーに遭遇したような一日であった。
 
ちなみに私は2本竿で一生懸命張ったもののヒガンフグ1尾に終わったが、久しぶりにカレイ釣りらしい取材ができて大満足。

機会があれば、またせひチャレンジしたい。
 
12月に入ってからは抱卵し始め食いが渋くなっているが、まだまだ大マコ狙いのチャンスはあるはず。
 
なお荒川屋では産卵後に食いが上向く3月ごろから再び出船を再開、春時期は5月の連休明けくらいまで狙えるというから、セカンドシーズンも大いに期待したい。

釣行の写真

当日最大は東京湾で30年以上カレイを狙い続けている兵藤さんの釣った47cm

釣行の写真

専門船で釣ったら十分なサイズのショウサイフグ

釣行の写真

マダイは2kg級も釣れるとか

INFORMATION

東京湾奥金沢八景 荒川屋

045・701・6672

▼備考=8時出船。別船は午前、午後のライトアジ、シロギス(平日一日船、土日祝は午前、午後)、ショートタチウオ、スポットでマダコなどへ

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