20kgオーバーのカンチが高確率で釣れるとても身近な南の島、それが八丈島だ。
羽田から飛行機で1時間足らず、1泊2日の日程を取るだけで大物&高級魚狙いが完結する。
八丈島総合釣りセンター「アサギク」のチャーター船、八重根港・松丸にお世話になった今回は、とくに大当たり。
ムロアジの泳がせ釣りで10~25kgクラスが6本(主にヒレナガカンパチ)浮上し、ジギングで2~4kgの小型カンパチやキメジも連発。
青く透き通った海が広がる八丈島のカンパチ狙いは通常水深100m以深の深場を攻める。
ところが当日は水温が下がって濁り潮も差し込み、水深60mの浅場に群れが集結。
それが幸運を招いてくれたようだ。
ビッグチャンスは10月まで。
短い日程で夢が追える八丈島で、最高の大人の夏休みを過ごしてほしい。
![釣行の写真]()
カンパチは群遊しているから、1尾アタれば船中連発
出典:
飛行機を使えば羽田から1時間未満。
都心から最も近い楽園の一つが伊豆諸島の八丈島だ。
最近は近場のハワイとか名探偵コナンの聖地巡礼スポットとかで観光客に人気があるらしいが、釣り人にとっては大物が狙える憧れの島。
週末ならば土曜朝イチの便で向かい、土曜、日曜とフルに大物・高級魚狙いを楽しんで日曜午後便で羽田へ帰るスケジュールがおすすめだ。
私は年に数回通っていて、今回も仲間と連れ立って7月11~12日の1泊2日で釣行した。
![島の写真]()
空港に着くと八丈富士がお出迎え
出典:
浅場狙いの特日に遭遇
八丈島総合釣りセンターのアサギクにお願いすると、船の手配、エサの手配、そして泊まる宿まですべて調整してくれる。
今回手配してもらった釣り船は、八丈島の大物釣りに精通する松丸だ。
初日は8時半に飛行機で到着し、準備を済ませて10時ごろ港に到着。
松丸はアサギクから車で10分ほどの八重根漁港に停泊している。
廣江篤夫船長と上乗りの三国一馬さんが迎えてくれ、「なんかここのとこ水温が下がっちゃってさ、濁りも入ってる。こんなときは魚が浅場に集まってくることが多いから探ってみよう」と言う。
八丈島の周りは常に潮が激流。
加えて泳がせ釣りのメインターゲットであるカンパチ釣りは最低でも水深100m、深いときは水深200m近くまで攻める。
そんなわけで松丸ではオモリ300~400号を基準としている。
今日は例外的に浅場を探るとのことでテンションが上がるが、その前に生きエサのムロアジを釣らないとスタート、これがけっこう甘くない。
ムロアジ釣りでつまずくことも多いのだ。
島周りには多くのポイントがあるものの、この時期のムロアジは産卵期でかなり気難しい群れが北側から入り始めたとか。
島の北西に浮かぶ八丈小島周りのムロアジはすでに神経質モードで、一切口を使わないらしい。
そこで船長が狙ったのは、島の最南端にいるムロアジの群れだった。
開始して1時間、まったくアタリがない。
これはマズイとポイントを大きく変えようとしたそのとき、私の竿先にブルブルと震えるムロアジ特有のアタリ。
突如捕食スイッチが入り、あわてて全員で仕掛けを下ろすと10分前が嘘のように食ってきた。
30分ほどでたっぷりとムロアジを確保でき、いよいよカンパチ狙いへ向かう。
場所は島の南側、水深はわずか60m前後。
私にとっては八丈島で初めての「浅場カンパチ」狙いだ。
ムロアジが簡単に釣れないときはカンパチの食いがよい、というのも釣り伝説あるある。
果たして結果はいかに?
![釣行の写真]()
底から10~15mと高めのタナ取りで大型を狙う
出典:
知っ得! 突っ込むまでとにかく我慢
リーダー、ハリスとも60号以上を使用するので、根掛かりすると糸を切るのが大変。
しかし松丸は底を10~15mほど切って狙うので、ほぼ根掛かりの心配はない。
ただし生きエサを見つけて上がってくる魚にしっかりとエサを飲み込ませる必要があるので、しっかりと竿先が突っ込むまでいつも以上に我慢が必要だ。
![釣行の写真]()
追い合わせして確実にハリを貫通させる
出典:
残る一人は自分だけ
解はいきなり得られた。
「入ったー!」
ミヨシで竿を出していた息子の大輝が叫ぶ。
カンパチ泳がせ用のロッドが90度に曲がり海面に突き刺さっている。
強烈な引きに大型両軸リールが悲鳴を上げ、最初の一撃をかわして一進一退の攻防。
そして上がってきたのは後検量25kg、いきなりのひざ乗せサイズ。
すぐに背中合わせの本田さんにもきた。
キハダ用の電動リールでヤリトリし、これまた22kgのビッグワンをキャッチ。
船長の「水温が下がったときは浅場に」という読みが的中した。
さらに船長は、「濁りが入っているから、派手めなメタルジグで釣ればアタリが多いはず」と予言し、和田さんと佐藤さんが船尾で400gのジグをシャクる。
すると5kg未満ながら次つぎに小型カンパチがヒットし、キメジも交じえてうれしい悲鳴が飛び交っている。
泳がせ釣りに話を戻そう。
松丸には色いろなこだわりがあって、まず仕掛けには余計な物を付けない。
例えばサルカン類なども海中で余計な金属音を立てるので、必要最小限にとどめる。
指示ダナも底から10~15mとかなり高め。
これなら岩礁だらけのポイントで根掛かりを避けられるし、「カンパチはエサを追って10~15mくらいは上がってくる」という船長の経験則に基づいている。
ここでまた大輝にきた。
船長のアドバイスどおり仕掛けをゆっくりと底から巻き上げていたら、12mの位置でヒット。
2度目なので最初からスタンディングファイトで挑みガチンコファイトを楽しんだ結果は22kg。
2本目の20kgオーバーだ。
同じ場所には複数のカンパチがいる。
1本食えばスイッチ・オン、続けざまにアタったのは今日が初の大物釣りとなる左舷胴の間の小林さん。
流し変えの合図で仕掛けを上げようとしたら、エサを追いかけて食い付いたようだ。
上がったのは9kg。
初挑戦としては十分なサイズだろう。
さて。
この時点でアタリがないのは私だけ、みんなが釣れたので幹事としては喜ばしいものの心配になってきた。
しかも潮の様子が悪化してアタリも遠のいている。
残り1時間。
ジグで小型カンパチとキメジを上げていた和田さんも、最後は泳がせをやろうと本田さんとバトンタッチ。
するとすぐに竿が弧を描き、またまたデカい21kgが取り込まれてしまった。
なぜ私だけ食わない?
やるせない気分でいよいよ最後の1投。
着底後ゆっくり仕掛けを上昇させると、10m巻いた位置でついにアタった。
竿先が海面に完全に突き刺さるのを待ち、追い合わせ。
竿がのされそうな強烈な引きだ。
最初の10~20mが勝負、その後はカンパチも疲れてきてバラシのリスクは減る。
しかし20kgを超えると最後までスゴい引きを見せるモンスターと化す。
このカンパチは20mほど寄せたところで力を失い、14kgの魚体が浮かび上がった。
待ちに待った1本、安堵感もひとしおの幕切れだ。
最終的に型モノは6本、うち20kgオーバーが4本(主にヒレナガカンパチ)という記憶に残る一日になった。
カンパチシーズンは10月まで続き、20kgオーバーが連発した様子から見ても今夏の八丈島は激アツ。
行かない手はない!
![釣行の写真]()
ちょっと小ぶりでも、初めての1本はとにかくうれしい!
出典:
![釣行の写真]()
底からタナまでゆっくり巻き上げて食わせた14kg
出典:
Tackle Guide
巨大魚がいる八丈島では強い竿と、最低でもPE12号を巻いた大型両軸か大型電動リールが必要だ。
糸切れでバラすと魚が散るので、道糸もハリスも太めが鉄則。
船宿information
伊豆諸島・八丈島 アサギク
04996・2・4111
▼備考=出船時間等、詳細は電話確認
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