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大洗のヒラメは新年も有望イワシ着きの大型に注目!

隔週刊つり情報編集部

茨城の初釣りといえばヒラメ。

大洗沖では年末から大型交じりで調子を上げており、大洗港の昭栄丸で取材した1月2日の初出船も大勢のヒラメファンが訪れ出船を心待ちにしていた。

暗いうちは大洗沖の水深15m前後でイワシの反応を狙い、明るくなってからは水深30~50m前後の砂地に点在する根周りを横流しで探り、結果は0.5~2.5kgをトップ3枚。

当日は潮が流れず全員に釣果は行き渡らなかったもののイナダやマハタ、キントキなどのゲストを釣り上げて土産ができたのは何よりだった。

小野瀬茂船長によると、年末にイワシの群れが入ってきたばかりでまだヒラメは着いていないが、今後はイワシを追う大型のヒラメが狙えるそうなので期待は高まるばかりだ。

釣行の写真

▲1kg級でも身に厚みがある

令和7年ヒラメ釣りの福男 小森裕一さん

昭栄丸で出会ったのは初釣りを楽しみにしていた小森裕一さん。

春~秋は東京湾でタチウオやマゴチ、サワラをルアー釣りで楽しんでいて、冬は寒ビラメを狙いに大洗に来るという。

当日は1.5kg級を頭に3枚を釣り上げて竿頭に。

潮が流れていないため積極的に誘う作戦に出て3枚とも誘い上げて食わせた。

釣行の写真

▲福男の小森さんにはつり情報カレンダーを贈呈

冬の茨城で人気の釣り物といえばヒラメ。

生きエサを泳がせて食わせるドキドキ感をだれでも気軽に味わえるのが魅力だ。

昨年11月1日の南部海域解禁で鹿島港、12月1日の全面解禁で日立久慈漁港へ訪れたときも大勢のヒラメファンで盛況だった。

初釣り取材で訪れた大洗港の昭栄丸では年末から調子が上向き、大洗沖の水深30m前後の根周りを狙い、12月25日に5.4kg、26日に5.1kg、30日の出船でも5.6kgの大判が上がっていた。

期待が高まる1月2日、深夜自宅を出発したときに見た車の外気温計は4度だったが、港に到着するとマイナス4度。

見間違えたかと思ったが、外に出ると寒いを通り越して指先が痛い。

そんな寒さの中、昭栄丸には初出船を楽しみにしているお客さんたちが早朝から集まり新年のあいさつをかわしている。

集合の5時には早くも全員が船に乗り込み、熱気が渦巻いている。

準備が整った5時10分、20名の釣り人とともに出船。

港の外まで進んだところで、大漁と安全を祈願し鹿島神宮と大洗磯前神社方面へ拝礼したあと、全員に御神酒が振る舞われた。

初出船の儀式のあとに向かったのは大洗沖の水深15m前後。

このポイントを選んだ理由を船長にうかがうと、「まずはイワシの反応を狙います。年末からイワシの群れが接岸してスズキは釣れるのですが、ヒラメはまだ着いていないようです。いつ釣れ出すか分からないのと、釣れれば大型の可能性が高いので、毎日狙うようにしてるんです」と船長。

到着すると仲乗りのおかみさんから12cm前後のマイワシが配られる。

日の出とともに初物

「はい、やってください。エサが小さいので孫バリを付けると泳ぎの妨げになるから親バリだけにしてください」

午前6時、船長のアナウンスでスタート。

期待を込めた1投目は空振り。

魚探にイワシの反応はビッシリ映っていたが、イワシの群れが小さく反応が消えるのも早いため、すぐに仕掛けを上げるアナウンス。

その後も反応を探して投入を繰り返すがアタらないため沖へ移動する。

6時半、大洗沖の水深30m前後のポイントへ到着し再開。

砂地に点在する根周りを横流しで探っていく。

東の空が赤く染まり、水平線から朝日が昇ると、右ミヨシ4番の瀬尾克三さんの持つ竿が絞り込まれ、リールを巻き始める。

おかみさんが差し出すタモに収まったのは0.8kgほどのヒラメ。

船中1枚目を釣り上げて初笑いとなった瀬尾さんは、「初ヒラメはうれしいですね。ヒラメ釣りが大好きで昨年12月の解禁から毎週通ってます。毎年、初出船にも来ていますが、船中1枚目は初めて。今年は大釣りが期待できそう」とうれしそうに話してくれた。

続いて右胴の間で同サイズのヒラメが上がったが、その後はイナダが回遊して船中のあちこちでヒット。

イナダラッシュが落ち着くと、右ミヨシの小森裕一さんの竿が曲がった。

初物とあって慎重にヤリトリして上がってきたのは1.5kg級のヒラメ。

「底で待ってもアタリがないので誘い上げたら食ってきました」とまずは1枚釣り上げてひと安心の様子。

その後はアタリが遠くなり、水深50m前後のポイントへ。

最初の流しでヒラメが集まっている場所に差しかかったようで左トモ2番、左トモ3番、右トモ2番、右ミヨシ5番と立て続けに0.5~1kg前後のヒラメ4枚が上がる。

次の流しもあちこちでヒラメがヒット……という展開を期待したのだが、今度はマハタとキントキがバタバタと上がる。

ほとんどの釣り人がキントキとマハタをキャッチし、常連さんたちはキントキの船上干しを作っている。

マハタは今や大洗でもヒラメの定番ゲストになったが、キントキは昨年春くらいからよく釣れるようになったという。

釣行の写真

▲小森さんが釣った1.5kg級のヒラメ

令和七年PICK UP 積極的に誘いを入れて逃げるイワシを演出

カラーページに福男として紹介した小森裕一さんが竿頭になった作戦は「誘い上げ」。

小森さんの仕掛けはハリス6号60cm、捨て糸4号20cm。

ハリスが短めなのは満船なので隣とオマツリしにくくするためだが、短い捨て糸は底付近をじっくり探るため。

釣り開始時はオモリを底から30cm上げてアタリを待ったという。

ところがいくら待ってもアタリがないし、潮も流れていなかったのでエサをアピールさせたり、イワシが逃げる様子を演出するため誘いを入れることに。

するとこれが正解で2mほどゆっくり竿を上げたところで食ってきたという。

1枚だけなら再現性は低いかもしれないが3枚とも誘い上げた直後にアタリがきたというから見事に作戦がハマったといえるだろう。

後半にサイズアップ

9時を過ぎると次第に潮が流れなくなってきた。

このときヒラメを釣り上げていたのは積極的に誘いを入れていた右ミヨシの小森さんと右ミヨシ4番の瀬尾さん。

ともに2枚目となるヒラメを手にした。

その後は再びキントキとマハタのラッシュとなり、10時過ぎ、水深40mへ移動となった。

流し始めてすぐに右ミヨシ5番の中村直喜さんが2枚目となる2kgの級を上げる。

「配られたエサから大きめのイワシを選んだのがよかったのかもしれません」と中村さん。

続いて左トモの佐藤英夫さんにもヒット。

ドラグを効かせながら手巻きで少しずつ魚との距離を縮め、竿を立てるとヒラメがゆっくりと海面に浮上し、当日最大2.5kg級がタモに収まった。

「年末に釣りにきていたので渋くなるのは想定していました。だからエサの追いが悪くても食わせられるようハリスの長さを50cmと短くしました。それから元気なイワシのほうが食うと思い、エサを入れたオケには海水循環だけでなくエアポンプも使ってます」と佐藤さん。

最後の流しでは右胴の間で1.5kg級と右トモ2番で1kg級も上がり、右ミヨシの小森さんが3枚を釣り上げたところで沖揚がり。

釣果は0.5~2.5kgのヒラメを0~3枚。

イナダやキントキ、マハタ、ソイ、メバル、マトウダイなどゲスト多数。「潮が流れなかったです。今日みたいに北風だと潮の流れと相殺されて広く探れないから、南風のほうがいいんです」と船長。

今後の見通しをうかがうと、「イワシの群れにヒラメが着けば数釣りが楽しめて、大型の出現率も高くなるはずです」とのこと。

これからも条件次第で大判ビラメ交じりの好釣果が期待できるだろう。

釣行の写真

▲沖揚がり前に1.5kg級をキャッチ

釣行の写真

▲昨年からよく釣れるようになったというキントキ

船宿INFORMATION

茨城県大洗港

昭栄丸

029・267・5396

▼備考=予約乗合、5時集合、集まり次第出船

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