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流し釣りが始まりキハダはいよいよトップシーズンへ

隔週刊つり情報編集部

相模湾のカツオ・キハダ釣りは中盤戦に突入し、主役はカツオからキハダへチェンジ。

連日、各船でキハダヒットが続き盛り上がりを見せている。

相模湾福浦港のよしひさ丸で取材したのは9月12日。

この日は群れを追いかける追っかけ釣りから始まるも、後半は船下にキハダの群れが着く流し釣りへと変わり、キハダ本格シーズンの到来を予感させた。

魚探には度たび深場から急浮上してくるキハダの激アツ反応も映し出されて、高橋勝久船長のマイクアナウンスもヒートアップ。

ラストには31・6kgをキャッチ。

翌日は流し釣りの時間が長くなり、船の周りを囲むようにキハダの群れが回遊する展開に。

3回ヒットし28・9kg1本と連日のキハダゲット。

中盤戦から終盤戦にかけてさらなる盛り上がりを見せそうな今シーズンだ。

釣行の写真

▲流し釣りでヒットしたのは28.9kg

エサの管理は超大切!

付けエサのオキアミは30度を超える気温下ではすぐに溶け出してグズグズの状態になってしまう。

これだと太軸のハリへのエサ付けもままならないし、すぐに外れてしまう。

クーラーボックスに入れておき、必要な分だけ取り出して使うようにしよう。

エサの管理は大切!

▲ハチミツで締めるのもおすすめ/必要な分だけ取り出して使う

今シーズン第二弾となるコマセキハダのレポートは9月11~12日の2日間にわたり相模湾福浦港のよしひさ丸から出船した。

前号で紹介したとおり、8月下旬に一気に本格化するかと思われた相模湾のキハダだが、迷走台風の影響でその後数日間出船見合わせを余儀なくされる状況に。

この長い休みでオキアミの味を忘れてしまったのか、各船およそ1週間ぶりの出船では好反応は見られるも、キハダはオキアミには無反応。

再びエビング優勢の状況に戻ってしまったようだが今回はいかに。

1日目は私を含むコマセ釣り3名、エビング1名の計4名の竿出しで6時前に出船。

出船してまもなく、「カツオ狙いはハリス16~20号2~3m、キハダ狙いは20~26号6mを基準に4.5~8mの仕掛けを使ってください」と高橋勝久船長のアナウンス。

航行することおよそ1時間半、相模湾中央部、沖の山の東側付近に形成された船団に合流。

コマセ組はまずはカツオ仕掛けをセット。

ナブラの進行方向に先回りしてナブラを狙い打ちする追っかけ釣りがスタートする。

しかし、表層の濁った潮の影響かアタリは遠く、たまにどこかの船でタモが出る程度。

「キハダのほうが多いみたいなので、キハダの仕掛けに替えてください。テンビンは遊動式のほうがいいですよ」と船長。

キハダ狙いのときのテンビンは固定式、遊動式と好みが分かれるところだが、船長は遊動式を推奨。

「ファーストランでのハリス切れは固定テンビンのほうが多いですね」との見立てだ。

カツオとの混成ナブラを追う船団から離れ、キハダオンリーの反応を追う船団に合流。

仕掛けを遊動式テンビンとハリス7mにチェンジし、道糸を片手で強く引っ張って出る程度(およそ3~4kg)にドラグを調整する。

タナは海面下25m。

「反応入ってきた!」

「アタりそう! チャンス、チャンス!」

そんなリーチアナウンスがいく度となく発せられたが、キハダはなかなか口を使ってくれない。

エビングでヒットさせた船もあるようだが、ここで船長は意を決して船団を離れ単独探索に入る。

ほどなくして好反応を発見し追撃開始。

残り時間もあとわずか。

あと2~3回打ち込んでアタリがなければ沖揚がりだ。

ラストにキハダヒット

反応の動きを慎重に見定めて何度も旋回を繰り返し、タナ20mの指示でゴーサイン。

「左後ろからきてる!」のアナウンスが発せられた数秒後、なんと私の竿にヒット!

80mまで道糸が引き出されたところで走りが弱まったのでドラグを締め込み、巻き上げレバーを入れながら竿を起こすように合わせを入れる。

これに驚いたように再び疾走。

一気に180mまで引き出される。

しばらくそのまま耐え、おとなしくなったところで電動ウインチで巻き上げを開始。

「サメの反応がありますから40mから勝負賭けてください」と船長。

残り30m。

しかしここでキハダが激しく抵抗。

サメに追われたのか、締め込んだドラグをものともせず、再び180mまで引き戻される。

ここで船長にお願いしマグロリングを投入してもらう。

リングが効いたのか抵抗も徐々に弱まり、残り40mのサメゾーンはパワーレバーマックスで一気に巻き上げる。

船長がハリスをたぐり始めたところでドラグを緩め竿を置き、ギャフを手に取り最後は自らの手でギャフアップ。

ヒットから20分、サメによる傷もなく今シーズン2本目となる31・6kgのキハダをキャッチすることができた。

ヤリトリシーンの撮影にご協力いただいた清水さんにモデルになっていただき釣果写真を撮り、この日の釣行を終えた。

釣行の写真

▲2本のギャフを打って無事取り込まれた

流し釣りのスタート

翌2日目は本誌レポーターの黒田さんも合流。

コマセ釣り10名、エビング1名の竿出しで出船。

昨日とほぼ同じ海域に船団が形成される。

タナ20mでスタートすると左舷ミヨシ2番の藤澤さんに2kgのキメジ、同大ドモの高橋さんにヒラソウダがヒット。

次の追撃では右舷胴の間の海老沼さんに道糸を引き出す強いアタリで5.6kgのキメジがキャッチされ、私にも4kgサイズのカツオがヒット。

「昨日とは雰囲気がまるで違いますよ」と船長。

カツオ、キメジ、ヒラソウダと各自何かしらのお土産をゲットしたところで9時過ぎにキハダ狙いにシフト。

昨日同様にナブラ反応を追いかけるのかと思いきや、「しばらく流してみます。コマセは4~5分ごとにやり変えてください」と今シーズン初の流し釣りがスタート。

先ほどまで慌ただしく反応を追っていた船団もいつしかすっかり流し釣りモードに。

「タナは20mです。コマセの振り出しは30m以上落とさないでください」

流し始めてからおよそ15分。

「右前に5~6本、左に3本います」

「おっ、船の周りグルグル回ってる。船に着いてきた」

「入ってきた!だれにアタってもおかしくないよ!チャンス!チャンス!」と船下に反応が留まるスーパーリーチのアナウンスで船上は異様な興奮状態に。

キハダに選ばれたのは藤澤さんで、両軸リールでのウインチファイト。

一定スピードで巻き上げるとキハダもおとなしく上がってきて、ヒットから10分とかからずキャッチされた。

船下にはまだ反応が留まっている。

船中2発目は黒田さんの竿に。

「サメの反応が凄いですよ」

やはりサメを嫌ってか残り30mまで上がってきたところで反転ダッシュ。

再度ポンピングで締め上げてきたが、残り20mを切ったところでガツガツッと衝撃が伝わったと同時に竿からテンションが消えてしまった。

その後はアタリが出ないまま時間ばかりが過ぎていくが、途切れることがない船長のアナウンスに船上の雰囲気は常にハイモチベーション。

気が付けば残り時間30分を切っていた。

「きたっ!」

エビングで狙っていた高津さんにヒット。

30分近い攻防が繰り返されたが、これも残り40mほどのところで無念のハリス切れ。

ここでタイムアウトとなり、当日の釣果はカツオ、キメジ、ヒラソウダ交じりでいい人で3本。

キハダは船中3ヒットでキャッチは藤澤さんの28・9kg。

当日は各船流し釣りでキハダをキャッチとのことで、いよいよコマセにスイッチが入ったか。

後日よしひさ丸では、16、17日ともに2本ずつをキャッチ。

私は19日にもプライベートで訪れ1本キャッチすることができた。

このほか秀吉丸では船中8本、長三朗丸は2隻で13本、五エム丸でも船中6本といった爆発的釣果が出た。

この記事が掲載される10月に入れば完全に流し釣りにシフトされていると予測。

こうなると60~70kgのモンスターがヒットするシーズンは目前だ。

釣行の写真

▲前半は追っかけ釣りで良型カツオ

釣行の写真

▲キメジも上がった

流し釣りの心得

ここからはこれからのモンスターシーズンに備えて押さえるべき3つのカギを紹介する。

①備えを万全に昨シーズン、50kgを超えるモンスターが出現し始めたのは9月20日。

昨年同様であれば本記事が掲載される10月はモンスター狙いの流し釣りがメインとなっているであろう。

キハダはサイズに比例して警戒心が強くなってくるので、ハリスは長めが有効となってくる。

ハリス長は8~10mを基準とし、状況によってはさらに長くできるよう3、4.5、6mといった数パターンのテーパーを用意しておくとよいだろう。

②マグロリングの有効性

マグロリングはエラ蓋を押さえつけることでキハダの呼吸を妨げ弱らせることが狙いのアイテムだが、サメを回避することにも有効と私は思っている。

サメはハリ掛かりして、イレギュラーな動き(逃避行動など)をする魚に反応し襲いかかってくる。

それを回避するにはキハダを暴れさせず、サメゾーンを素早く通過させることだ。

サメが多い状況下で私が無事キハダをキャッチできたのは、リングでキハダを弱らせポンピングせず電動ウインチの一定速度でサメゾーンを一気に巻き上げたことが功を奏したと思っている。

キハダは弱りつつ海面に向けて上がってくるので、サメに対するアピールも最小限というわけだ。

取材当日の釣況を振り返ってみても、無事キャッチできた藤澤さんはリングこそ入れなかったがウインチファイトでの一定速度で巻き上げたことでキハダが暴れることなく浮上。

失礼ながら、バラしてしまった黒田さんはスタンディングでのポンピング巻き上げ。

どうしてもキハダがイレギュラーな動きをしてしまうのでサメにロックオンされたのではと推察する。

エビングでのヒットもヤリトリ中にサメ被害が多いのはポンピング巻き上げが影響しているものと考える。

③キハダ釣りのNG

道糸にコーティングスプレー処理はNG。

キハダを取り込むとき、残り数メートルのところから船長に道糸のたぐり上げを託すが、これを吹き付けてあるPEラインは滑ってしまい、たぐり上げが非常に困難になってしまう。

ナイロンハリスの使用はNG。

ナイロンハリスも非常に滑りやすく、モンスター相手のたぐり上げは船長泣かせとなる。

モンスターシーズンはフロロカーボンハリスを使用すべし。

INFORMATION

相模湾・福浦港

よしひさ丸

0465・63・3884

▼備考=予約乗合。

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