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澄み潮とイワシがカギ 飯岡沖の夏ビラメ上昇中

隔週刊つり情報編集部

ヒラメ戦線のスタートを飾った九十九里飯岡エリアもいよいよ夏本番。

今期も6月の解禁以来、大型交じりでまずまずの釣果が続いている。

九十九里飯岡港の第3潮丸より出船した取材日は、港前の水深7~9mの超浅場を横流しで広く探り中小型の数釣り、後半は型狙いに転進しトリヤマを探して北上、イワシの群れに着くヒラメを狙い1.5kg前後が連発、最大2.5kgも上がった。

梅雨あとの濁り潮でアタリが遠い時間もあったが、これから夏の澄んだ潮に変わり、イワシの群れが回遊すれば数、型ともにさらに期待できそうだ。

釣行の写真

▲横流しで根周りのポイントを流していく

私の好きな釣り物トップ3に入っているのがヒラメ。

この釣りの勘どころは合わせのタイミングだ。

見事に合わせが決まってヒラメがタモに収まった瞬間の高揚感が忘れられず、足しげくヒラメ釣りに出かけてしまう。

そこでいよいよ夏ビラメの本格シーズンに突入した7月20日、九十九里飯岡港の第3潮丸に出かけてきた。

当日の乗船者は私を含めて11名。

皆さんの準備が整ったところで4時半に出船。

出船して10分もしないうちにエンジンがスローダウンし、真沖の水深7mに到着。

「近場から様子を見てみます。オモリは60号でお願いします。根掛かりしますので気を付けてください」と潮田船長から開始の合図が出た。

このエリアはエビ根と呼ばれ、岩礁帯の広がる場所。

昔はアイナメの一級ポイントだったのでずいぶんアイナメ釣りに通ったものだが、海水温の上昇に伴いアイナメの姿は今では幻となってしまったのは寂しい限り。

釣行の写真

▲まめに底ダチを取り直して1kg級をゲット

知っ得!ヒラメ釣りの合わせ方

ヒラメ40とは「じっくり食わせろ」という意味合いで、ググッと引き込まれたときが合わせのタイミングだ。

即合わせはスッポ抜けのリスクがあるのでNG。

竿先を引き込まれたら竿が水平になるまでゆっくりと聞き上げて、負荷が増したら頭上まで竿を上げて大きく合わせる、いわゆる2段合わせがいい。

スッポ抜けたら竿でシェイクを入れると高確率で食い直すのでお試しを。

釣行の写真

▲タイミングよく合わせればこのとおり

1kg級が主体

横流しで開始したものの2流しして反応がないことから、船長はこのポイントに見切りをつけて水深9mラインへ移動。

すると左舷ミヨシの山王丸さんと左舷トモの古野さんに同時ヒット。

しかし山王丸さんは巻き上げ途中で、古野さんはタモを入れる直前にヒラメが暴れてバラしてしまう。

どうも雲行きが怪しい。

それでも古野さんは直後にカサゴを釣り上げると1kg級のヒラメも上げた。

山王丸さんも0.8kgのヒラメを釣り上げて面目躍如だ。

間を置くことなく古野さんは2枚目となる1kg級のヒラメを釣り上げたのだが、その後の展開が思わしくない。

船長は各所の根周りポイントを探るが左舷ミヨシ2番の土屋さんが1kgを釣ったものの活性が低いのかバラシが数回あったのみ。

そのため船長は作戦変更。

釣行の写真

▲カサゴも交じった

釣行の写真

▲1kg前後がアベレージ

Tackle Guide

オモリは60号が標準だが予備に80号も用意。

竿はヒラメ用のほかオモリが軽いのでライトタックルでもOK。

根周りがメインだから孫バリはシングルフックのほうがトラブルも軽減される。

海鳥を追って北上

トリヤマを探しながら北上して到着したのは水深12mラインだった。

この判断が見事に的中。

開始早々に山王丸さんの竿が大きくしなった。

いよいよ大物ヒラメの登場かとカメラを構えていたのだが、強烈な突っ込みでドラグが滑り、道糸の出がしばらく止まらない。

タモを持った船長が「これは青物だな」と言うように横走りしたり、頭を振ったりしている。

徐々に船に寄せてタモに収まったのは4kgジャストのワラサだった。

その直後に左舷胴の間の椎名さんが魚信をとらえる。

慎重にヤリトリして釣り上げたのは2.5kgのヒラメだ。

続けて古野さんが1.8kgを釣れば、右舷トモ2番の宮谷さんが1.2kg、左舷トモ2番の神保さんが1kgのヒラメを手にする。

その後写真を撮り終えたところで私も釣りに参加したのだが、海鳥が姿を消すのと呼応するようにヒラメの魚信もなくなってしまう。

船はさらに北上して海上風力発電の風車周りへ移動するも、忘れたころにポツリポツリとヒラメが釣れるといった展開だ。

1カ月前、飯岡へヒラメ釣りに来たときには時折イワシの群れが魚探に映し出され、そのたびに大型のヒラメが釣れたのだが、今日はそのイワシの群れが見つからない。

銚子外川方面へ向かった船は大型ヒラメを含めて好釣果があったと無線で伝わってきたので、イワシの群れを追いかけて大型のヒラメも移動してしまったのだろうか?

しかし、残り時間も少なくなっているので今から向かうことはできない。

沖揚がりまで残り1時間となったところで沖の水深17mラインへ移動。

ここも根周りのポイントで時には2mほどの高低差があるため根が近づくたびに船長が注意をうながす。

これがラストチャンスと思い、私もそれまで置き竿にしていたタックルを手に持ち果敢に誘いを入れる作戦に出る。

するとゆっくりと誘い上げた竿先がゴツゴツと魚信を伝えてきた。

少し聞き上げてから食い込みを待つとさらに派手に竿先がたたかれた。

ギューンと引き込んだところで合わせを入れるとフッキング。

竿を立てた状態をキープしつつ釣り上げたのは0.9kgのヒラメ。

すぐに神保さんも同サイズのヒラメを釣り上げると事件発生。

なんと右舷トモのお客さんがタックルを海に落としてしまったのだ。

すぐさま船長は竿上げを告げて、今たどったラインを再度流すと神保さんが見事に落としたタックルを釣り上げ、船内に歓声が上がる。

その様子を見に行こうとしたときに私の竿が魚信をとらえた。

船内タックル回収で盛り上がる中、一人静かに0.8kgのヒラメを釣って道具をしまう。

その後30分ほどで船中2枚のヒラメが上がったところで沖揚がりの時間を迎えた。

釣果は0.8~2.5kgを0~3枚、船中14枚と低調に終わったのは梅雨末期の大雨の影響で浅場に濁りが入ったのと、イワシの群れが北上してしまったのが原因かと思われる。

「今日はポイント選びを間違えちゃった。すいませんねえ」と船長は謝っていたが、潮色がよくなり、新たなイワシの群れが入れば復調は間違いないだろう。

釣行の写真

▲トリヤマの近くで4kgのワラサが釣れた

釣行の写真

▲当日最大は2.5kg

船宿INFORMATION

九十九里飯岡港

第3潮丸

0479・63・1508

備考=予約乗合、4時半出船。

一つテンヤマダイ、タイ五目へも出船。

無料駐車場あり

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