狙いは40cmオーバー　行徳沖のマコガレイ好調

毎年初釣りは東京湾のマコガレイと決めているが、ここ数年は芳しい釣果に恵まれない。

私の中ではマダイやヒラメよりも難しい釣り物になっているのだが、今期は好釣果が続いており40cmオーバーも姿を見せていると聞いて2月10日、東京湾奥江戸川放水路の高津遊船を訪れた。

この日集まったのは我われ夫婦を含めて3名で私は右舷トモに釣り座を構えた。

8時に出船し、20分ほどで行徳沖のポイントに到着。

すでに数隻のマコガレイ船が集まっていて心がはやる。

アンカーが投入され、船がなじむのを待って釣り開始の合図が出された。

私は3本の竿を用意し、2本を船下に1本をチョイ投げして広く探ることにした。

仕掛けは2本バリでオモリ25号。

エサのアオイソメはカレイを寄せるために半分にちぎって付け、さらにボリュームを出してアピールするためもう1匹付ける。

水深8m。

東京湾のカレイ釣りは仕掛けを投入したら置き竿にしてあとはアタリがくるのをじっと待つだけ。

昼前の潮変わりまではのんびりしようと思っていたが、船下狙いの竿先がピクピクしている。

慌てて竿を手に取り巻き上げると小型のフグが食い付いていた。

その後もフグの猛攻は続き、ハリス切れが多発して仕掛けの在庫を心配するような状況だ。

そんな中、左舷トモの主人が「おっ、カレイだ」と声を上げた。

置き竿に小さなアタリがあり、フグだろうと巻き上げたら上バリにフグ、下バリに小型のカレイが掛かっていたとのこと。

23cmの手のひらサイズだが、船中第1号が上がり私も気合が入る。

フグの猛攻を避けるためポイント移動をした直後、船下狙いの竿にアタリ。

ゆっくり聞き上げるとグングンと力強い引きが手元に伝わってきた。

マコガレイと確信する。

船下でカレイが掛かると垂直に上がってくるのでハリがスッポ抜けることがある。

カレイの引きを楽しみながらゆっくりリールを巻くと海中から茶色の魚体が浮かび上がってきた。

船長が飛んできてタモですくってくれたのは33cmのマコガレイ。

時計を見るとちょうど潮変わりの時間でカレイのチャンスタイムだった。

新しいエサに付け替えて追釣を狙う。

すると船下狙いのもう1本の竿先がククッと引き込まれた。

フグのようなアタリだったが、しばらくそのままにしてから竿を持ち上げると重量感がかなりある。

慎重に巻き上げてくると海面近くで道糸が円を描くように回り始めた。

海中を覗き込むと先ほどより一回り大きなカレイが上バリに掛かっている。
　
36cmの良型だったが、釣れ上がった瞬間から白子をまき散らした。

まだ産卵が終わっていない個体がいるのかと驚かされた。

その後は船中沈黙が続いたが、夕方にもう一度潮変わりの時間があるので船長は残業を告げた。

そのかいあって沖揚がり直前、左舷ミヨシの釣り人の「船長！」と呼ぶ声が響き渡った。

手に持った竿は限界まで曲がり、断続的な引きが大物を感じさせる。

ゆっくり時間をかけて上がってきたのは43cmの本命。

次は私の番かとドキドキしながら竿先を見つめたが、残念ながら沖揚がりの時間がきてしまった。

私には40cmオーバーは釣れなかったが、36cmと33cmのマコガレイをゲットできたので満足のいく初釣りとなった。

釣果は23～43cmのマコガレイが一人1～2枚でオデコなし。

今年は数、型ともに近年にない好釣果が続いているので、またチャレンジしたいと思っている。

東京湾奥江戸川放水路　高津遊船

047・378・5406

備考＝予約乗合、8時出船。夜カサゴへも出船。