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GWはフィーバー確定 !? 富浦沖で大ダイ急上昇

隔週刊つり情報編集部

乗っ込みマダイを狙う東京湾口周辺のコマセマダイ船が、4月から急激にヒートアップしてきた。

注目スポットとして重要な一角を占めるのが内房の富浦沖。

ここ富浦港の共栄丸でも4月に入って5kgクラスが上がり始め、なんと8.7kgの大ダイまで顔を出している。

ポイントはマダイファンならご存じの象背根を軸とした大房岬周辺の根周り。

水深は45~70m、指示ダナは上から25~50mといったところだ。

取材日はやや食い渋ってトップ3枚、最大2.5kgに留まったものの、その魚体は紛れもなく豊満な乗っ込みボディ。

雌は美しい緋色に染まり、雄は黒ずんで精悍さを増している。

この状況から察するとゴールデンウイーク前後から本番を迎えそうな気配。

船中ひっきりなしに竿が突っ込む富浦沖の凄さを体感するチャンスだ。

春の内房は「乗っ込みマダイ」が代表格。

ところが近年はトラフグ釣りが大人気、とくに今年の3月中旬以降はお祭り騒ぎで各船宿の看板がほぼトラフグ一色に染まった。

8.7kgの一報で急行!

コマセダイファンにとっては乗る船を探すのにひと苦労するほどだが、4月7日、本誌の近藤編集長が「富浦沖で今春最大8.7kgの大ダイが上がった!」と叫んだ。

釣り船は富浦港の共栄丸。

他船が同港真沖のトラフグポイントに集結する状況にあっても、ひたすらマダイを狙い続けている船宿だ。

「乗っ込みが始まった!?」

ちょうどそのとき編集部に居合わせたのが私。

当然行かねばとなり、とり急ぎカメラだけ携えて翌朝駆けつけることにした。

菜種梅雨と呼ばれるように4月上旬の関東は雨が多い。

しかし8日は幸いにも晴れ予報、共栄丸のマダイ船には8名が集まった。

出船は5時。

空はまだ暗く、東の空がようやく明けてきたころ港を離れる。

操舵室の船長に近況を聞くと、「例年どおり、富浦沖の大房岬周辺にある各根の周りがポイントです。そんなに走らずに着きますよ」

5~6分走ったところで、「仕掛けを入れる準備をしておいてください。

タナは上からの指示になります」とアナウンス。

空が少し明るくなり、照明なしでも仕掛けが見えるようになったところで、「タナは25m。始めてください」

魚探を覗くと水深は46m、35m付近に魚影が映っていた。

乗っ込み期のマダイは、かなり上のタナに浮いているのだ。

開始早々、右舷ミヨシで竿先が突っ込む。

通い慣れたベテランの富永さんだ。

「あまり大きくはなさそうです」と言いながら取り込んだのは1kg弱のマダイ。

よし、今日も期待が持てそうだ。

空はすっかり明るくなり波も穏やか、釣る側からすれば条件はバッチリ。

ところがなぜかアタリが続かない。

2流し目は水深67、タナ40。

3流し目は水深68、タナ45。

以降10~20分置きに流し変えるもアタリはない。

7時を回ったころから30cm前後のゴマサバや25cm前後のイサキがポツポツと釣れ始め、そんな変化が見られた直後に右舷胴の間・松江さんの竿が突っ込んだ。

曲がり具合から見ていいサイズに思われるが……。

「手応えがちょっと弱いですねぇ」。

やがて海面を割ったのは2kg近くありそうなクロダイだった。

それから1時間後、待ってましたのときが訪れる。

幸運の主は左舷トモの佐藤さんで、掛けた魚が2回3回とタテの引き込みを繰り返す。

抵抗をかわしながら慎重に巻き上げると、やがて顔を見せたのは良型のマダイ。

後検量2.3kg、乗っ込み特有の黒ずんで精悍な面構えの雄だ。

「エサ取りにヤラれてたので2分、長くても3分で仕掛けを入れ直していたらアタってくれました」

同じポイントでしばらく粘ると、その佐藤さんに再びヒット。

型こそ400gながら本命だった。

釣行の写真

小型ながらも本命 !?

知っ得! 船長に聞く タナ釣りのツボ

当地のコマセダイで釣果を得るには、タナ取りの要点を理解しておきたい。

アナウンスされるのは海面からビシまでの深さ。

仕掛けを投入したら指示ダナの下5~6mでストップさせ、コマセをスムースに振り出しながらタナまで上げる。

このときガチャガチャと乱雑にコマセを振らないこと。

乱雑に動かすとマダイが警戒して散ってしまう。同様の理由で、底までコマセカゴを落としたり、指示ダナよりもはるか下方でアタリを待つのも御法度。

この時期のマダイはかなり浮いて泳いでいる。

この状態を壊さない気遣いを忘れずに。

釣行の写真

よく釣る人はスムースなコマセ振り、正確なタナ取りを心がけている

ドラマは終了直前に

時刻ははや10時。

ゴマサバとイサキがたまに釣れる状況のなか、右舷トモの丸岡さんに1kg弱のマダイがヒット。

「うーん、今日の状況では乗っ込み本番とは言えないねぇ」

船長いわく、だれかがヒットすれば次から次へ竿が突っ込むのが当地の乗っ込みパターンで、この日のように間延びすることはないとのこと。

「あと1時間で揚がります」

船長のアナウンスがあったのは水深66m、タナ35mのポイント。

ところが仕掛けをタナに合わせた直後に指示が変わった。

「ちょっと反応が変わりました。タナ30mに上げてください」

ここでクライマックスがきた。

左舷ミヨシの山坂さんがファイト開始、リールを巻く様子から良型と分かる。

ハリスを慎重にたぐり、海面に現れたのは、期待どおりの後検量2.5kg。

きれいな体色をした雌のマダイだ。

「船長の指示どおりにタナまで巻き上げ、そこから少し上げてから落とし込んでいったら、食いました」

落とし込みテクニックでモノにした1枚だけに心も弾むだろう。

さらに左舷トモの佐藤さんが1kgのマダイを釣り上げ、終了間際にマダイの捕食スイッチが入った。

しかし残念ながらタイムアップ。

後ろ髪を引かれながら沖揚がりとなる。

帰り道、頭の中でプレイバックされたのはラストの連釣シーン。

乗っ込み本番を迎えるであろう5月はこれが4発、5発と続くのか。

次こそは道具を持って駆けつけよう。

釣行の写真

左舷ミヨシの山坂さんが手にした 2.5kg。 指示ダナからゆっくり落とし込んで食わせた

釣行の写真

イサキやクロダイも交じる

Tackle Guide

ハリスはテーパー式が多く使われ、上部は6~7号を6~9m、下部は3~4号を3~6mの全長12mが標準。

コマセカゴはFLサイズ、オモリ80号で統一。

船宿information

内房富浦港 共栄丸

090・7244・0460

▼備考=予約乗合。午前船4時半、午後船12時半集合

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