Profile
三石 忍(みついし しのぶ)
タチウオ、カワハギ、マルイカ、一つテンヤなど、テクニカル系の釣り物を得意とするが、中でも東京湾のタチウオでは右に出る者なし、船長たちからも認められる腕前を持つ。
がまかつ、シマノフィールドテスター、マルキユー、シップスマストインストラクター、YGK・X BRAID アンバサダー。
![釣行の写真]()
茨城のタチウオは5月ごろまで釣れ続くこともある
出典:
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2月に入ってからの安定化に期待したい
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今回の忍塾は番外編で、沖釣りカレッジとして茨城でのテンヤタチウオ教室を開催しました。
昨シーズンの爆発ぶりが記憶に新しい茨城のタチウオですが、今期はやや遅れて1月に入ってから釣れ始めました。
さらに模様が不安定で釣れたり釣れなかったりを繰り返しています。
東京湾と違って茨城県海域は魚がとどまる目標物がないため、昨日釣れた場所でも一夜にして群れが移動してしまうことが珍しくありません。
今回の実釣もまさにそんな日に当たってしまいました。
お世話になったのは日立久慈漁港の明進丸さん。
まずは出船前に恒例、エサ巻きのチェックからです。
釣り場に限らずテンヤのタチウオではエサ付けが最重要です。
案の定みなさんエサのサイズや姿勢が不安定で、エサ巻きに関するアドバイスをさせていただきました。
続いて簡単な釣り方の要点を説明してから6時半ごろに出船。
まずは数日前に釣れていた大洗沖の浅場へ向かいます。
しかしベイトらしき反応はあるものの、数回仕掛けを投入してもアタリはありません。
僚船とともに水深を変えて北上しながらタチウオの群れを探します。
ようやくそれらしき反応を見付けたのは沖揚がり30分前の11時半。
日立沖の水深70m前後で、最初はオキメバルやヒラメなどが上がりこれもタチウオの反応ではないのかと思われましたが、私にヒット。
1mクラスのタチウオを取り込みました。
直後に船内4~5人同時ヒット、群れさえとらえればバタバタッと食ってくるのも当地のタチウオらしいところです。
とはいえ、そんな食いが長続きしないのも今年の傾向で、以降は群れの移動が早くポツリポツリの展開となります。
ここまでにヒットした人のテンヤはゴールド、赤金、オレンジなど金絡みが多く、夜光系が効くはずの当地にしてはちょっと変わった傾向で、これも決して食いがよくないからなのでしょう。
短いながらもこのチャンスタイムにほとんどの人が型を見られたのですが、まだアタリがない人、アタっても掛けられない人が何人かいました。
残り時間はその方たちのアドバイスに回りましたが、やはりエサ巻きがダメだったり、誘いや合わせがマッチしていませんでした。
船長は時間ギリギリまで延長してくれたもののトップ6本、平均2本前後、型を見られなかった人が一人と厳しい実釣になってしまいました。
今回は実釣中に細かいアドバイスができなかったため、帰港後に釣り方のポイントや受講者の方の質問に答えさせていただきました。
茨城のタチウオは2月に入ってもムラはあるものの、反応さえとらえられれば型は見られています。
再び釣果が安定することに期待しましょう。
![釣行の写真]()
忍の1本を皮切りにタチウオの捕食スイッチが入った
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釣る人は5~6本をゲット
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この日は金ベースのテンヤに反応がよかった
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船宿I N F O R M A T I O N
茨城県日立久慈漁港 明進丸
090・2276・8806
備考=予約乗合、集合5時。ほか希望でアマダイ、オキメバルなどへも出船
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隔週刊つり情報(2023年3月1号)※無断複製・転載禁止