東京湾の イシモチにトライ! 朝から絶好調でありやす
今回のBグル隊+Gは東京湾のイシモチでありやす。
派手なアタリのあとにギュギュンとくる強い引きはこの釣りならではのお楽しみ。
食味も魅力でクセのない白身は刺身はもちろん煮ても焼いても美味。
また釣り方が簡単なのでオレらみたいなポンコツにもイージーに釣れる点もうれしいところでありやす。
お世話になったのは、東京湾奥金沢八景の新健丸。
取材当日は日曜日ということもあって子供たちも乗船。
賑やかな雰囲気の中、7時半に出船となった。
新明秀幸船長に釣り場をたずねると、まずは20分ほど走った本牧沖水深20m前後を狙うとのこと。
釣り場が近いっていいですなぁ。
本牧沖に到着し開始すると、お父さんと乗船していた関川さんファミリーのお兄ちゃんたち3人が次つぎにイシモチを釣り上げた。
どうやら兄弟で数を競っている様子。
オレもこんなときがあったなぁなんて思いながら写真を撮らせてもらう。
釣れるイシモチは25㎝級を中心に30㎝クラスも交じり、掛けた後の引きがとっても楽しそう。
すぐにでも竿を出したかったがグッとがまんしてカメラに専念する。
見ていると皆さん、釣ったイシモチを必ず血抜きしてからクーラーに入れている。
イシモチをおいしくいただくための大事な作業で、血抜きをすると身に血が回らず臭みが出ない。
ハサミひとつで簡単にできるので釣行の際はぜひ(カコミ参照)。
血抜きをしておいしくいただこう
エラの付け根にハサミを差し込んで切り、エラをめくった奥にある心臓も切る。
海水を張ったバケツの中に入れると血が出るので、血が抜けて魚が動かなくなくなったら水氷を張ったクーラーに入れる。
釣り場は本牧沖の水深20m前後
出典:
父の関川忠敬さんと三男の達己 (たつき)くんがイシモチをゲット
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長男の敬太くん(上)と次男の遙斗 (はると)くん(下)がダブルヒット
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(右)アベレージは25cm級、(左)30cm級も交じった
出典:
プロフィール
(左)竹田信彦隊長(右)近田憲男隊員
出典:
隊長:竹田信彦
釣り歴は40年以上だが釣りがうまいワケではなく釣運もないビンボーライター。
料理好きでうまい魚で酒を飲むことを生きがいにしている。
芋焼酎とバイスサワーがないと死んでしまう52歳のオッサン。
隊員:近田憲男
本誌編集部に加入して3年の若くない新人。
沖釣りに関してはかじ った程度の知識を持ち、入門企画 の生徒役で重宝されている。
食べる こと好きで、その旺盛な食欲を満た すためなら外道も食らうアラフィフ。
イシモチは やっぱりいいヤツ 後半は入れ食いを堪能! しかし外道が……。
ひととおり写真を撮ったところで竿を出すと1投目から竿先にブルンブルンと派手なアタリ。
少し待ってから合わせると軟調の竿がギュギュンと締め込まれて、いやはや楽しいのなんの。
やっぱりイシモチはいいヤツでありやす。
アタリは投入のたびにあり、すぐに5尾をキャッチ。
これで今回は物乞い隊にならずにすむ。
近田もイシモチを釣り上げてはうれしそうな顔で血抜きを行っている。
しかし中盤を過ぎるころになると食いが落ち、たまにアタる程度になってしまった。
そんなとき、「型狙いで小柴沖に移動してみましょう」と船長。
15分ほど走った水深30m前後で再開。
んで、ここからがスゴかった。25~30cm級のイシモチがほぼ入れ食い状態になり33cmを釣り上げる人も。
近田もイシモチ釣りを満喫しているが、アレ、担当の外道を釣ってなくないか?
「アジやアナゴを釣った人はいるんですが自分にはイシモチしか掛かりません」と近田。
残り時間は1時間ほど。
釣れなかったら外道を物乞いかよ……。
しかし近田の願いは釣りの神様に届き終了間際にシロギスを釣り上げて大喜び。
でも、シロギス1尾をどうするんだ。
料理の写真がとっても寂しい感じになるんじゃねぇの?
なんて思っていたら近田は隣で釣っていた櫻木健一さんにちゃっかりアジをもらっていた。
結局物乞い隊だよ。
午後1時半すぎに沖揚がりとなり、釣果は17~35尾でトップは前出の櫻木さん。
さすがでありやす。
小柴沖に移動するとペースアップ。「今回は楽勝だぜ!」と ご満悦
出典:
当日竿頭となった櫻木さんは35尾のイシモチをゲット
出典:
船長さんに聞きました イシモチ釣りのコツ
「オモリを立たせたまま底へ着けてアタリを待ちます。アタらなければ30cm ほど誘い上げてゆっくり竿を戻しましょう。潮が流れていないときは食い込みをよくするために道糸をたるませ気味にしてアタリを待つといいですよ。」
こんな仕掛けで楽しもう
船宿仕掛けは全長160㎝の胴つき2本バリ。
幹糸3号、枝ス2号45㎝、ハリはネムリセイゴ13号。
オモリ30号を使用。
エサはアオイソメで頭部にチョン掛けにして2匹付ける。
食いちぎられたエサはそのままにしてアオイソメを足していく。
竿はオモリ負荷20~60号、6:4~7:3調子のゲームロッド。
リールは道糸PE1.5号200mを巻いた小型両軸リールが扱いやすい。
東京湾のイシモチは これからが本番 家族釣行にもおすすめ!
さて東京湾のイシモチでありやすが本番はまさにこれから。
今後も数、型ともに期待度は◎。
イシモチならではの釣趣を堪能できるハズ。
とくに冬場は身に脂が乗り、抜群の食味を味わえやす。
奥は深いものの、決して難しい釣りじゃないので子供を連れた釣行にもピッタリ。
今度の休日に家族を連れて出かけてみてはいかがでしょう。
絶対に楽しい一日になると思いやす。
ちなみにキッチリ血抜きをして持ち帰ったイシモチを三枚におろしてみると、実にきれいな
白身で臭みは皆無。
思わず刺身にして食べてみたら甘みがあって絶品でありやした。
あぁ、もう一度食べたいなぁ。
それではまた次回お会いしましょっ!
ゲドゥーを狙っているのに釣れない近田
出典:
長男の永山一歩輝(いぶき)くん (右)と次男の永山凜空(りく)くん。 兄弟仲よくイシモチ釣りを楽しむ
出典:
お客さんの部屋 櫻木健一さん
「ガガガッという派手なアタリとグングン引き込む釣り味が楽しめるイシモチ釣りが大好きで、新健丸には月に1~2回のペースで通っています。船長が面倒見がよく、釣り方などもとても親切に教えてくれるのでおすすめです。」
近田隊員の戯れ言
「船長に『アジを釣るなら上バリのアオイソメを1匹にするといいよ』と教わり試してみたものの、イシモチの活性が高く釣れるのは本命ばかり。『アジが釣りたい……』とつぶやいていたら隣の櫻木さんからアジをいただき感謝・感激。その後は仕掛けをはわせてゲドゥーを狙い、沖揚がり直前にシロギスが釣れてくれました。あきらめないでよかった~。」
イシモチ釣りはおまかせっ!
東京湾奥 新健丸
090・9314・3791
料金=イシモチ乗合一人8500円、ショート船8000円(エサ、氷付き)
備考=7時半出船。シーサイドライン野島公園駅下車、徒歩3分
イシモチのほか別船でカワハギへも出船中。
無料の貸し道具も充実。
Bグルレシピ今回のイチ押し!
イシモチのカルパッチョ。
今回釣ったイシモチはだれでも簡単に作れるカルパッチョにしてみやした。
シコシコした食感も楽しく、身の甘みにハーブソルトのスパイス感&オリーブオイルが相まって抜群のおいしさ。
レモンをキュッとしぼって口に運べばだれもがボーノ、ボーノ。
冷やした辛口の白ワインなんかあったら最高でありやす。
仕上げにミックスペッパー(ホール)を散らせば見た目もオシャレになって女子ウケ間違いなし。
作ったら冷蔵庫に入れて一度冷やしてから食べるのがおすすめでありやす。
①イシモチをサク取りして皮を引き薄くそぎ切りにする。
②①を皿に並べハーブソルト(クレイジーガーリック)を適量振りかける。
③②にオリーブオイルを回しかける
④ベビーリーフ、レモンをあしらいミックスペッパーを散らして完成。
◆材料/イシモチ、ハーブソルト、オリーブオイル、あしらい(ベビーリーフ、レモン、ミッ
クスペッパー)
ゲドゥーのレシピ今回のおすすめ
アジの竜田揚げ。
イシモチ釣りでは定番ゲストのアジ。
フライは以前隊長が紹介したので、今回は竜田揚げにしてみました
カラッと揚げるとサクッとした食感とショウガじょう油の味付けがご飯にもぴったり。
飽きのこないうまさで箸が止まりません。
①下処理して三枚におろし、ゼイゴを落とす。
②ボウルにしょう油、ミリンを各大サジ1、すりおろしたショウガを少々、アジの切り身を入れてもみ込み、15分置く。
③ポリ袋に片栗粉と②を入れてまぶして、余分な粉をはたく。
④プライパンに油を注ぎ、170度に熱して③を入れ、5分ほど揚げて油を切る
コレも食べてみた……
酒をくわえてふんわり シロギスの塩焼き。
シロギスは1尾しか釣れなかったので塩焼きに。
シンプルな味付けなのでキスのうまみが味わえます。
焼く前に少量の料理酒に浸けておくと身がフワッと焼き上がります。
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隔週刊つり情報(2021年12月15号)※無断複製・転載禁止