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一挙両得リレー釣り内房のアジ&イサキ

隔週刊つり情報編集部

とびきりおいしい内房沿岸のアジとイサキを、オモリ60号のビシ釣りで気軽に楽しめるのが内房勝山港の宝生丸だ。

ポイントは大房岬沖の象背根周辺で、朝方は水深90m弱でアジを、8時以降は水深30m前後の高根に入ってイサキを狙う。

いずれもタナ取りは海面から。

アジは75~80m、イサキは15~20mの範囲を積極的に誘い上げて食わせていく。

取材日の釣果は25~28cmのアジを10~15尾、23~26cmのイサキを24~65尾と満足度100パーセント。

夏休みの行楽ターゲットとしてもおすすめだ。

釣行の写真

▲冷たいビールにアジフライ!

内房リレーは美味満腹!アジとイサキで40尾超え

リレー船は一度で2種目が楽しめるおいしい釣り。

今回はアジとイサキのリレー乗合を出している内房勝山港の宝生丸を紹介しよう。

サバ避け対策も肝心

釣行日は6月24日、集合は4時。

私を含めて8名が集まり、小滝俊之船長の操船で5時に出船となる。

20分ほど南へ走った象背根の近く、水深90m弱でアジ狙いからスタート。

東京湾のアジ釣りはイワシのミンチコマセが使われるが、当船はアミコマセ。

コマセカゴはオモリ60号、FLサイズのプラカゴで統一される。

「タナは上からの指示になります。コマセカゴは下を全閉、上は3分の1~4分の1開けるくらい。出し過ぎないようにしてください」

そのアナウンスに続き、「始めてください。タナは80から75mの間です」

皆さん一斉に仕掛けを投入して指示ダナの範囲を誘い上げると、さっそくリールを巻き始める方も。

「アジだ」

ほぼ3人同時にアジを取り込んだ。

右舷ミヨシ2番の名越さんが手にしたのは28cmほど。

コマセを振り、少し巻いたところですぐにアタリがきたそうだ。

隣席の中村さんは一荷。

こちらは2尾とも25cmくらいだ。

反対の舷に目をやるとトモ2番の榎本さんがアジを取り込んでいる。

滑り出しは順調そのもの、皆さん難なく本命のアジをゲットした。

船長に話を聞くと、「ご覧のとおり魚探に反応はビッシリ出ています。潮もさほど速くないのでいい感じですけど、厄介なのはこれから。すぐにサバが寄ってきて釣りにくくなるんです」

すると早くもサバの洗礼、右舷ミヨシの黒鳥さんが2点掛けで抜き上げた。

「サバの遊泳層はアジより高め。指示ダナより上は狙わないほうがいいですよ」

船長のアドバイスで皆さんサバを避けつつアジを狙う。

アタリは投入のたびにあるから、いかに効率よくアジを掛けるかがカギだ。

私も3本バリ仕掛けを下ろしてみたが、サバを避けるのは難しい。

アジとサバの両魚が掛かると、取り込みのときにアジが振り落とされる。

そこでサバを少しでも減らそうとハリ数を2本バリとした。

あとは掛けたアジが上アゴに掛かり、バラシが減ることを願うばかりだ。

7時50分、ここでアジ釣りは終了。

トップは左舷トモの伊藤さんで16尾、平均12~13尾といったところ。

サイズは25~28cm主体なので、大サバもキープした方はクーラーボックスが半分埋まった。

「それではイサキに切り替えます」

次のポイントへの移動時間はわずか5分。

今度は象背根の中の高根らしく、すでにイサキ狙いの船が2隻いる。

「始めてください。水深29m、タナは20から15mです。誘い上げながら釣ってください」

8時を回ったところで開始のアナウンス。

すると左舷ミヨシ2番の星野さんがすぐさまヒットさせ、手巻きリールを重そうに巻いている。

良型が掛かったようだ。

「デカい」

水面に現れた魚を慎重に抜き上げる星野さん。

無事に船内に取り込んだのは30cm級の良型イサキ。

しかも黄色味をおびた体色で、幅もたっぷり。

いかにもうまそうだ。

釣行の写真

▲幅広イサキは刺身&冷酒で

知っ得!●船長に聞く イサキ釣りのコツ

「当地のイサキはコマセを振ってタナで待つ方式ではなかなかヒットしません。指示ダナの下限まで仕掛けを下ろしたら、斜め下に構えた竿先を水平もしくは目の高さまでスッと上げてひと呼吸待つ。次に竿先を下げつつそのぶん道糸を巻く。この一連の誘い上げをタナの上限まで続けると、誘い上げの最中やタナ上限でストップしたところでアタリがきます。アタらなければもう一往復してコマセを詰め直してください。釣れたタナは覚えておくといいです。次はそのタナに近いところで誘い上げれば手返しも早まりますから。あと、仕掛けはカラーバリ仕様をおすすめしています」

Tackle Guide

オモリ60号のビシ仕掛けで深場のアジ、浅場のイサキのリレー釣りを兼用できるタックルは、先調子のゲームロッド&道糸PE2~3号を巻いた超小型~小型電動リール。

誘って食わせるイサキ釣り

以降、イサキは順調な釣れ具合。

みなさんそれぞれに数をのばしていったのだが、途中、右舷の名越さんから貴重な話をうかがった。

「この船では指示ダナに幅があるのが特徴です。それに見合った釣り方をしないと数をのばせないんですよ」

房総エリアの一般的なイサキ釣りは、例えば「上から20m」というように、コマセを振った後は決められたタナに仕掛けをピタリと位置させることが多い。

ところが宝生丸はタナに5mの幅がある。

「タナに幅を持たせているのは、皆さんに仕掛けを動かしてほしいから。ここのイサキは仕掛けを動かしたほうがよく釣れるんです」

これが船長の狙いだった。

ものは試し、さっそく私も仕掛けを下ろして検証してみた。

一般的なイサキ釣りは指示ダナ下2~3mでコマセを振った後、タナまで巻き上げてアタリを待つイメージだが、なるほどこの釣り方ではアタリが遠い。

そこで、スローなピッチ&ジャーク(1回の巻き幅50cmくらい)にすると、誘いの最中、もしくはタナの上限でひと呼吸入れたところでアタリがくる。

なんとも不思議、テンビンタチウオの釣り方にも似ている。

釣り方の要領が分かり10尾ほどをバケツに収めたところで再び船内を回ると、ダブル、トリプルでよく釣れている。黒鳥さんは連続して1kg級のメジナを上げたが、ご本人は「理由はよくわかりませんね〜」と照れ笑いしていた。

結局のところ、宝生丸のリレー船は終始釣れまくり。

イサキはトップ65尾、次頭56尾、サイズは25~28cmがアベレージだった。

計算してみると、アジとイサキを合わせて少ない人でも40尾オーバー。

すなわち皆さんクーラー満タンで沖揚がり時刻の11時半を迎えた。

一発大型狙いの釣りも夢があるけれど、終日アタリが途切れぬ釣りもまた楽しい。

宝生丸のリレー船は7月いっぱいまでとのこと、急ぎ計画していただきたい。

釣行の写真

▲30cm近い良型イサキも

船宿INFORMATION

内房勝山港

宝生丸

0470・55・2777

▼備考=予約乗合、4時集合。

マルイカへも出船

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隔週刊つり情報(2025年8月1号)※無断複製・転載禁止

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