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東京湾の冬キス順調狙うは中ノ瀬の20m

隔週刊つり情報編集部

冬の東京湾で代表的な人気の小物釣りはシロギス。

ゆっくり上下に誘いを入れたり、船下でアタリがなければアンダーハンドキャストで広範囲を探ったりして、プルッと竿を震わせるアタリと小気味いい引きを味わえる。

取材した東京湾奥金沢漁港の進丸では半日船で出船。

中ノ瀬の水深20m前後を狙い、18~24cmのシロギスが20~30尾とまずまずの食いを見せている。

冬は水深30m前後の深場へ移動した落ちのシロギス狙いの時期だが、ここ数年は水温が下がらず安定しているため、今後も水深20m前後のポイントで楽しめそうだ。

釣行の写真

▲冬は身にほんのりと脂が乗りおいしさが増す

沖釣りの入門に適した魚種といえば、真っ先に名前が上がるのはシロギス。

浅い水深に生息する小型魚なので道具立ては簡易だし、アタリが分かりやすく、早い話、チョイ投げしてブルブルッときたらリールを巻くだけでいい。

さらには数が釣れるので要領をつかみやすく、まさにビギナーに適した釣り物といえるだろう。

編集部の依頼で出かけたのは東京湾のシロギス釣り。

暖かい時期にはたびたび釣行していたが、実は私にとって寒い時期のキス釣りは初めてのこと。

難しいとは知りつつも、ワクワク気分で家を出た。

目指した先は東京湾奥金沢漁港の進丸。

12月18日の午前6時に現地到着。

冷え込みはやや強かったものの風はまったくなく、予報どおりのナギを確認したところでひと安心。

進丸のシロギス船は午前、午後の2便。

それぞれ短い時間設定となっていて、今回は午前船を選択した。

釣行の写真

▲アベレージは18cm前後

知っ得!冬のシロギスは脂が乗って絶品

帰り際、進丸のご主人から教えてもらったのは冬のシロギスのうまさについて。

脂が乗り、とくに生食系の刺身、酢じめ、昆布じめなどがおすすめだとか。

当日釣れたシロギスは全般に型がよく、私が持ち帰ったうちの大きいものから4尾を選んで糸造りにした。

すると、さばく途中にあった腹部の脂が示したとおり、口にした身はことのほかツルンとした舌触り。

かんでみれば弾力があり、そのうちにほのかな甘味が伝わった。

これまで味わったシロギスとはまったく違った味わい。

冬に釣行する価値をここにも見つけた。

Tackle Guide

竿は全長1.6~1.8mのシロギス専用がおすすめ。

道糸はPE0.6~1号、ハリスは1号以下。

一般的な片テン仕掛けでもいいが、ビギナーには胴つき1本バリ仕掛けが無難なところ。

ビギナー大金星

出船は7時半で乗船者は私を含めて6名。

右舷ミヨシは竹竿持参のベテラン氏。

同舷トモ側の2人は貸し竿のビギナー。

そして、左舷胴の間とトモは女性でこちらも貸し竿でのチャレンジだ。

20分ほど走ると中ノ瀬のポイントに到着する。

「水深は20mです。ではやってみましょう」近藤博信船長の合図で釣りがスタート。

するとものの5分もしないうちに釣り上げたのは左舷胴の間の女性。

こちらは出船前に船長から釣り方のレクチャーを受けていたのだが、そのかいあって船中第1号の大金星。サイズは18cmくらい。

うれしそうに魚をつかんだところでカメラに収めさせていただいた。

続いては右舷ミヨシのベテラン氏。

こちらは20cm弱のまずまずサイズ。

さらに右舷のビギナー2人、左舷トモと続き、開始から15分で私を除く全員が型を見ることができた。

「上げてください」最初の流し変えとなったのは8時22分。

ということは最初の流しはおよそ30分続いたことになる。

船が動き始めたところで皆さんの仕掛けを拝見すると、ベテラン氏だけが片テン2バリでほかの皆さんは胴つき1本バリだった。

2流し目もポツポツながら、それぞれに数をのばす。

次の潮回り時に釣果を聞いてみると、トップは右舷ミヨシのベテラン氏で10尾。

8時45分だったので開始からは約1時間経過。

この分ならトップ30尾はいきそうだ。

釣行の写真

▲慣れていなければ絡みにくく扱いやすい胴つき1本バリ仕掛けがおすすめ

胴つきで船下狙い

3流し目からは私も釣る準備。

要領がよく分からないので2本の竿を用意し、片テン仕掛け、胴つき仕掛けをそれぞれの竿にセットして、片テン2本バリ仕掛けから試す。

キャストして着底を待つ間に道糸がほぼ垂直になってしまい、少し待つと仕掛けは船下に。

リールを巻いてみると恥ずかしながら手前マツリ。

すぐに胴つき仕掛けの竿に持ち替える。

投入はすぐ目の前へ。

しばらくアタリを待つも手応えなし。

そのうちに何かが掛かっていると感じたので巻いてみると、上がってきたのはイトヒキハゼ。

片テン仕掛けを直す時間が惜しかったので、ここはしばらく胴つき仕掛けで様子を見る。

オモリを底に着け、10秒ほどしたら1mくらい誘い上げる。

そして、再び着底させる。

これを繰り返しているうちにプルプルッときた。

この時期のアタリはもっと小さいと思っていたのだが、小気味のいい独特のシグナルはあまり変わりない。

ハリに掛かってきたのは18cmほどのシロギスだった。

しかし、2尾目はなかなかこなかった。

そこで船長に釣り方のコツを伺うと、「激しいアクションだとシロギスがエサを追いきれないので、とにかくゆっくりした誘い方をするのがコツ。これは胴つきでもテンビンでも同じです」と教えてくれた。

食い気盛んな夏場とは違い、水温が低下してからのシロギスはゆっくりていねいに誘わないと釣れないそうだ。

教えていただいたとおり、それまでよりもゆったりしたリズムで竿を操っていると、プルプルッとアタって2尾目。

こちらは型がよく20cm、うれしい1尾となった。

ここで9時半。

皆さんの釣れ具合を聞いて回ってみた。

トップは右舷ミヨシのベテラン氏で15尾。

次は左舷胴の間の女性で11尾。

続いては隣の女性の9尾と大した差は付いていない、ということは、ビギナーの皆さんは大健闘していることになる。

とくに左舷トモの女性はご立派。

お聞きしたところでは前回は初チャレンジで釣果は4尾。

この日は9尾なのですでにその2倍をクリア。

取り込むたびに浮かぶ笑顔が印象的だった。

さてさて、席に戻った私は片テン仕掛けを結び直して投入。

するとまたもや仕掛けが絡むアクシデント。

「う~ん、どうしたものか」

解決策が見つけられない私は再度胴つき仕掛けで釣り続ける。

こちらの仕掛けは絡まず、しかもゆったりした誘いを繰り返していると、ポツポツながらもアタリがある。

片テン仕掛けのトラブルから学んだのは、胴つき仕掛けのメリットだった。

「揚がりましょう」

船長からの合図が出たのは10時45分。

皆さんの釣果を聞くとトップはベテラン氏の22尾。

次は左舷トモの女性が19尾、その隣が18尾。

右舷の男性2人は16尾と17尾、私が10尾。

ということで、難しいといわれる冬場の釣りでも釣り方を間違えなければビギナーでもそこそこ釣れるという結論が得られた。

近藤船長によれば、通い慣れた達人さんは着底させた仕掛けをたるませ、次に張る。

その途中に出るわずかなシグナルを読み取りながらアタリにつなげていくのだとか。

このあたりのコツは通い慣れないとつかめそうにないところ。

これを次回の釣行での課題としたい。

船宿INFORMATION

東京湾奥金沢漁港

進丸

080・8042・3303

▼備考=予約乗合、午前7時半、午後12時半出船。

ライトアジへも出船

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