九十九里飯岡沖のハナダイ五目が盛況だ。
当地のハナダイはアミコマセを使ったいわゆるコマセシャクリ釣りで、指示ダナの範囲を誘い上げて食わせていく。
目下は良型主体に釣れているのも魅力で、飯岡港の第3潮丸に乗船した12月上旬の取材日は水深25~35mの魚礁や根周りを狙い、40cmを筆頭に30cm前後がそろった。
本命以外にもマダイやマハタ、オキメバルやイシダイなど多彩なゲストがひっきりなしに竿を曲げてくれるから、賑やかな一日を楽しめるだろう。
![釣行の写真]()
飯岡沖のハナダイ五目はだれでも遊べる気軽さが魅力
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年末が近づくと「今年もお願いしますね」と会社の人やら知り合いから頼みごとをされる。
それは正月用の祝い鯛を釣ってきてほしいというリクエスト。
そこで年末にハナダイ五目に出かけてハナダイやらマダイを届けるのが私の毎年の恒例行事となっている。
つり情報APCの面子にかけて、釣れませんでした、というわけにはいかないので、一年で一番気合を入れるのがこの釣りだ。
たまたま今回取材依頼されたのはこのハナダイ五目で、九十九里飯岡港の第3潮丸へ行ってくれとのこと。
事前リサーチには持ってこいとばかりに12月7日、釣友とともに出かけてきた。
11月から飯岡のハナダイ五目の模様は上向いていたのだが、当日は寒波がきて日本列島を覆う予報。
荒れ模様を予想していたが、西風の風裏にあたる飯岡沖は穏やかな表情を見せていた。
5時20分になると潮田公成船長の操船で13名を乗せて出船。
航行中に常連さんたちと話していると、「先日は良型ハナダイとマダイを含めて40枚ほど釣れたのでまたきました」と神保さん。
どうやら二匹目のドジョウを狙っているらしい。
「この間は魚礁周りで3号ハリスをバツバツ切られたので、今日は太ハリスの仕掛けを用意してきた」とは西城さん。
おそらく大型の青物でも回遊してきたのだろうが、皆さんやる気満々のご様子だ。
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オスのハナダイは大きくなるとオデコの周りが張り出すようになる
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知っ得! ハナダイってこんな魚
ハナダイの標準和名はチダイ。
エラブタの縁が血に染まったような色をしていることがその名の由来の一つ。
マダイは尾ビレの縁が黒くなっているがハナダイにはない。
オスは大きくなるとオデコが張り出してくるのが特徴。
旬は秋~冬にかけてとされ、食べ方はマダイと同じく刺身や塩焼き、煮物、椀物、干物など幅広く楽しめる。
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個体差はあるがハナダイは背ビレの先端がややのびている
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根掛かり注意の魚礁攻め
到着したのは飯岡沖の魚礁周りで、竿入れ開始の6時を待って旋回を繰り返す船がちらほら見受けられた。
「時間になりましたのでやってください。水深は28m。タナは底から8mまで探って。根掛かりしますので着底したらすぐに底を切って」と開始のアナウンス。
さっそく竿を曲げて25cmのハナダイを釣り上げたのは左舷トモ2番の山下さんだ。
続けて左舷ミヨシ3番の鈴木さんが30cmのマダイを釣り上げると続けて28cmのハナダイもゲット。
船内ではポツリポツリながらマダイ交じりでハナダイが釣れ続いたが、魚探に映し出される魚影の割にはパッとしない。
潮もあまり流れず、水温低下も影響してか活性が今一つといった展開だ。
コマセハナダイの場合、小気味よくタナの範囲をシャクリ上げていくのが基本動作だが、今日は早いシャクリ上げでは魚が追いかけてこず、ゆっくりとした誘いとポーズの時間を長めに取っている人がよくヒットさせている。
とくに渋い中コンスタントに数をのばしていたのは左舷胴の間のタニットさん。
タイからの研修生である彼はシャクリ上げていくのではなく一番上のタナで待っており、時折その位置でコマセを振るといったまるでコマセダイ釣りのようなスタイルだ。
船内を見て回っていると、「左舷で良型が上がったよ」と船長。
回り込むとタニットさんが1.5kgのマダイを釣り上げていた。
しかしその後も船内ではポツリポツリの状態だったので8時15分に沖へ移動。
到着したのは水深35mの根周りだ。
Tackle Guide
竿は全長2m前後のライトゲーム用がおすすめ。
仕掛けはウイリーなどの擬餌バリと空バリ仕掛けがあるが、活性が高かったりエサ取りが多いときはウイリー仕掛け、食い渋り時には空バリ仕掛けにオキアミを付けるといい。
根周りで多彩なゲスト
「タナは底から10m。ここは大きいのが出ますよ」と船長の言葉で第2ラウンドがスタート。
ほどなくして船長の言葉どおり35cm以上のハナダイが釣れ始めるとタニットさんが竿を曲げて「重い、重い」と言いながらヤリトリ開始。
ボコッと海面を割ったのは2kgのマハタだった。
根周りだからだろう左舷トモの鈴木さんがイシガキダイを釣ると山下さんが釣り上げたのは1kgのイシダイだ。
苦戦していた釣友の塙君が小ぶりながらハナダイを釣り上げ写真撮りもひと段落。
残り2時間となったところで私も釣りに参加する。
今日はエサ釣りが有利な状況と判断して空バリ3本にオキアミを付け、コマセカゴの下窓は全閉、上窓を3分の1開けて投入。
1投目は空振りに終わったものの、次投では海底から5mでシャクリ上げた瞬間に穂先が魚信をとらえた。
キュッと合わせを入れるとギュンギュンと派手に竿を絞り込む。
時折キューンとした突っ込みを楽しみながら30cmのハナダイを抜き上げた。
よし、これからだと息込んだものの完全に潮が止まってしまった。
コツッとかカツッとした魚信をとらえても食い込みが浅いのでハリ掛かりしない。
ようやくフッキングして竿先が海面まで突っ込むような状態になっても2~3回リールを巻いたところでバレてしまう。
それが二度三度と続いて地団太を踏んでいるとやはり船内でも同じようにバラシが多発していた。
なんとか25~35cmのハナダイを3枚追釣し、私と塙君が30cmのオキメバルを上げたところで沖揚がり。
釣果は20~40cmのハナダイが5~15枚でマダイは2~3割交じった。
当日は終始潮が緩慢な状態で数はのびなかったが、魚探の反応はバッチリと出ていたので今後も期待できそう。
正月用のタイを求めて出かけてみてはいかがだろう。
![釣行の写真]()
ハナダイの魚影は濃く、一荷釣りもしばしば
出典:
船宿information
九十九里飯岡港 第3潮丸
0479・63・1508
▼備考=予約乗合、4時半集合。一つテンヤマダイ、ヒラメへも出船
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隔週刊つり情報(2025年1月15号)※無断複製・転載禁止