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ちょこっと釣るなら半日船東京湾のライトアジ順調

隔週刊つり情報編集部

夏から好調の続く東京湾のライトアジ。

最近はショート船が人気だが、釣り場の近い金沢八景周辺では午前、午後の半日船で出船する宿も多い。

釣り時間は3時間半ほどと短いものの、ちょこっと釣りをしたいときにはむしろうってつけ。

幸いにして釣果も順調で、20~22cm前後の中型主体にトップで30~50尾ほど釣れているから、慣れない人でも10尾前後は期待できる。

迎える秋も安定した釣れ具合を期待できそうだ。

釣行の写真

▲ちょこっと釣りたいときに半日船はおすすめ

ビギナーや子ども連れでも手軽に楽しめるアジ釣りは、コマセワークや誘いのテクニックで釣果に差が付く奥深さのある釣りでもある。

水深が浅く、より誘いが効きやすいライトタックルアジならなおさらで、たかがアジ、されどアジなのである。

今回は中アジを中心に安定した釣果を継続中の東京湾奥金沢八景の黒川丸へ釣行した。

釣行の写真

▲食べては一番おいしいサイズ

間違いなくうまい

当日の釣り客は12人。

ベテランから女性、子ども連れと客層が幅広く、ライトアジ人気と黒川丸の特色がうかがえる。

全員の準備が整ったところで定刻の7時半を待たずに出船。

平潟湾を抜けるまでの間、貝塚英明船長から釣り方や注意点、最近の様子などが細かくアナウンスされ、10分と走らず釣り場へ到着した。

八景沖の比較的岸寄りのポイントで、「ちょっと反応あるのでやってみましょう」と水深17mで釣り開始となる。

「初めのうちはコマセをしっかりまいてアジを寄せてください」のアナウンスもあって、皆手返しよくコマセを打ち返すがなかなかアジからのアタリは出ない。

しばらくして右舷胴の間の女性がイシモチ、トモ寄りでアジと顔を出したがその後はダンマリ。

船長の見切りは早く15分ほどで、「思ったより反応が出てこないですね。場所変えします」と移動になる。

ほんの数分沖目へ船を動かした場所が、どうやらここ数日の本命ポイントのようで、くないと思うけど、9時半の潮止まりまでここで粘ってみましょう。

タナは少し高めの2m半から3mでいいですよ」のアナウンスで再開する。

ここでも初めのうちは苦戦するも、しばらくするとポツリポツリとアジが釣れ出す。

釣れ上がる大半は20~22cmの中アジで体高がありヌメリが強く、ひと目で「間違いなくうまい!」と断言できるアジだ。

8時を過ぎた辺りから食いは上向き順調にアタリが出始めるが、食いが浅いのかバラシも多い。

それでも女性陣、お子さんも健闘し、お土産分の確保はできたようだった。

船長から「もう写真はいいんじゃない、竿出してお土産釣ってくださいよ」の声に後押しされ、9時ごろからは私も竿を出す。

「バラシが多いのはタナが低いか、仕掛けがたるんでいるときにアタっているか」という船長のアドバイスもあって、ビシ着底後1m底を切り、そこからは30~40cm刻みで上へ上へとシャクリ上げる、いわゆるライン引き釣法で狙う。

これがうまくハマっていきなりの3連釣だ。

この釣り方だとアジが上へとエサを追い、食ってからは反転して底に戻ろうとするのか、シャクった竿が止められキュキューンと引き込まれる。

まるでカウンターパンチのような派手な引き込みで釣り味も最高。

またハリの掛かり所もよくバレも少ないようだ。

入れ食いとはいかないが、ほぼ投入のたびにアタって気分は上々。

40分ほどで10尾を釣るが9時半の潮止まりを迎えてアタリが遠くなる。

船長はしばらく粘るも思案の末「潮変わりにもあまり期待できなそうな感じなんで移動します」と決断。

次なる場所は富岡沖の13mダチだった。

釣行の写真

▲タナは底上2~3m

知っ得!細仕掛けも準備しておこう

今ドキのライトアジではハリス1.5号が標準だが、食い渋ったとき用に1.2号ハリスもあると安心。

「そんな差で食いが変わるの?」と思うかもしれないが、これがけっこう影響する。

ベテラン勢の中にはハリス1号仕掛けを用意する方もいるくらいだ。

細いぶん強度は落ちるので、自作する場合はハイスペックなハリスを選びたい。

また張りのあるタイプのハリスを選ぶとさばきやすく扱いが楽だ。

Tackle Guide

ハリ数は慣れないうちは2本がおすすめ。

ライトアジの釣り場はたいてい水深が浅いから、ヘタに多点掛けを狙うよりも、手返しよく釣ったほうが釣果アップにつながることが多い。

とくに釣り時間の短い半日船では、手前マツリなどのトラブルを減らし効率よく釣ることを心がけよう。

突然大物がきた

「ここは小アジや小サバも多いけど、魚がたまっていて潮があまり流れていなくてもアタリは多いです」というのが富岡沖を選んだ理由。

その言葉どおり南蛮漬けサイズの小アジや海面で走り回る小サバも多いが、それらに交じってポツポツと中アジも掛かってくる。

私の釣り方は今までと同様。ライン引きで海底から3.5mまで誘い上げ5秒くらいポーズ。

アタリがなければ再度底ダチを取ってライン引き。

これでもアタリが出なければ再々度底ダチを取り1.5m巻いて、振り幅狭く少量残っているであろうコマセを出し切り、もう1m巻いたところで6~7秒待って、アタリがなければ仕掛けを回収してコマセの詰め替えだ。

計ってはいないが投入から回収までの手返しで、1分半か2分くらいのインターバルだと思う。

アタリは最初のライン引きで出ることもあれば、2回目のライン引きや最後のタナ決め打ちで出ることもあるなど色いろ。

アジはガッツリ固まっているというよりは、ある程度の範囲を動き回っているように感じた。

このパターンで釣り続けていると、コツンと小さなアタリの後ゴクゴク、ギューンと突然の大物急襲。

途中の強い引きは竿でいなして、海面にその姿を見てから船長にタモ取りをお願いし、無事ネットインしたのはクロダイだった。

富岡沖では間の空く時間もあったが、ほぼ空振りなしで釣れ続き、そのまま11時の沖揚がり時間を迎えた。

釣果は5~33尾で、私は26尾だった。

釣れたアジは文句なしのおいしさ。船長は「2日、3日寝かせるとベスト」と言っていたが、そこまで待てずに当日の夕方タタキにナメロウ、塩焼きで食卓に。

ビッシリと脂の乗った身はきめ細やかで舌触りもよく、筆舌に尽くしがたいとはこのこと。

いただき物の冷酒との相性も抜群だった。

「今日は潮止まりの時間帯が真ん中にあって一番潮の流れがない日だったからね。普段ならもうちょっと余計に釣れたと思うんだけど」とは船長だが、なんのなんの。

悪条件下でも保険の効く釣り場を持っているのは周辺のポイントを熟知している船長ならではで、さすがの一言だ。

八景沖のライトアジは今後も見通し有望。

ビギナーから腕自慢までそれぞれの楽しみ方でチャレンジしよう。

釣行の写真

▲潮次第で入れ食いにもなる

釣行の写真

▲だれでも気軽に楽しめるのがいい

船宿INFORMATION

東京湾奥金沢八景

黒川丸

090・6935・6826

▼備考=7時半出船。

12時半出船の午後船もあり

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