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東京湾奥のルアーサワラ

隔週刊つり情報編集部

東京湾奥でサワラを追い続けて20年、サワラに一家言持つ深川さわ浦丸の澤浦晋祐船長をして、今年の本格化は過去最速。

例年であれば9月に始まるのが7月後半に試し釣りをしたところ風の塔~アクアライン周辺で釣れて8月より乗合開始。

湾奥のサワラが本格化した。

釣行の写真

▲ブレードジグは投げて巻くだけだから初心者でも釣れる

ブレードジグの釣りはクジ引きである。

以前、東京湾奥のルアーサワラは海面に現れるナブラをミノーやペンシルベイトで狙い撃つスタイルだった。

それが「ブレードジグ」の流行で様変わりする。

40~60gのブレードジグをできるだけ遠くへキャストし、着底させたら高速で巻く。

細かなキャストコントロールも、ロッドアクションも不要。

投げて、巻けばいい。よく言えば、簡単なキャストができればだれでもサワラを手にするチャンス倍増。

悪く言えば、違いを生み出しにくい。ナブラ撃ちのような興奮はない。

ただ確かなことは、ブレードジグの流行によりルアーサワラがより身近になってエントリーする人が増えたこと。

これは歓迎すべき現象だ。

「この釣り(ブレードジグ)はクジ引きみたいなもの。クジはたくさん引いたほうが当たるから、たくさん投げてもらうしかないんです」

ナブラ依存症と呼べるほど公私ともにナブラを狙うのが好きで双眼鏡を手放せない船長としては、魚が見えていないのに投げさせるのは申し訳ない気持ちになるらしい。

ともあれ7時半に釣りはスタートする。

海域はアクアブリッジの南側、水深は30m。

ベイトの反応は海底から中層にまばらに出ている。

ベイトはカタクチイワシ。

ベイト反応のある筋を船をドテラに流し、イワシを狙って回遊しているサワラを誘う。

サワラが点だとすれば、ブレードジグの動きは線。数多く線を引くことで「点」をとらえると言えばいいだろうか。

だから、この釣りの要領が分かっているベテランは容赦なく投げ倒す。

ロッドは硬め、スピニングは5000番、巻きは高速一点張り。

海面にわずかな変化を感じれば即、直撃する。

この人釣りそうだなあ…… と思って見ていた久保さんが、やはり1本目をキャッチした。

30分ほどドテラ流しにすると潮上りして反応を探して舷を入れ替えて再投入。

一流しごとに一人、また一人とサワラを釣り上げていく。

今日のクジは公平なようで、船中9人のなか、2本目を釣り上げる人はまだいない。

釣行の写真

▲釣る人はキャストの回数が多い。これが真理だろう

釣行の写真

▲ブレードジグは80gまでほしい。色より重さをそろえたい

釣行の写真

▲最近は左2本、シンキングペンシル、ヘビーシンキングミノーの出番が少ない

安全のためのルール①

さわ浦丸では「シングルフック・バーブレス(カエシなし)」を徹底。厳守すべし

安全のためのルール②

釣行の写真

1.ミヨシはオーバーヘッドキャスト可。しかしルールがある

釣行の写真

2.それは必ず後方で一度「止めて、視認」すること

釣行の写真

3.周囲の安全を確認視認してからキャスト

安全のためのルール③

釣行の写真

▲操舵室から後ろはアンダーハンドキャストのみ

一番大切なのはスイベルの回転、説

台風5号の影響で昼にかけて北東風が強まり、下げ潮もあって船は約2ノットで流れていた。

2ノットといえばそこそこ早く、ティップランエギングではかなり苦戦する。

道糸は強度を維持するため2号だから、糸が払い出す舷ではジグが軽いと着底しにくく、着底したと思えばフケ上がる。

逆に糸が入り込む舷ではジグを遠投しても、巻いたときに手応えがない。

つまり、ジグが泳がない。

その解決法は、ジグを重くすること。

そもそもブレードジグはシルエットが小さく重いタングステン製で底ダチを取りやすいのだが、それを80gにする。

海ほたるで北東風が12mまで強まった時間帯にサワラを手にした人は、ほとんどが80gを使用していた。

そして11時過ぎに時合が訪れる。

トモの鎌田さんがタチウオ、サワラらしきのバラシ、直後サワラを掛けて取り込みに成功すると、胴の間で志田さん、ミヨシで中村さん、久保さん、再び中村さんと、連続でサワラがヒット。

型も3kg近い良型まで顔を出す。

このほかにもタチウオが掛かったり、サワラをバラしたりと、ほぼ40分間、流しっぱなしでだれかにアタる展開だった。

サワラが釣れるたびジグのカラーをチェックしていたのだが、アカキン、ブルピン、ミドキン、塗装の剥げたジグなど、どれでも釣れていた。

「色は……ふふふ。サワラは、キラキラしていれば、ガーッときます」キラキラ、ガーッ……擬音2つでルアーカラーを断じる船長。

つまり、ブレードジグはブレードがきらめいていればいい。

そのためのキャスト&リトリーブであり、重さの選択なのだ。

「ブレードジグで一番大切なのはスイベルの回転である。と、ウチの仲乗りは言います」真理を衝いてしまってはルアーメーカーが困るのだが、賛成してしまう結果である。

釣行の写真

▲当日は11時台に時合到来。サワラ、タチウオ入り乱れて連続ヒット

昨今のサワラ好況はいわゆる温暖化と直接結びつかないと、船長も私も考えている。

なぜなら江戸時代、深川~品川~川崎周辺は一大サワラ漁場だった。

史上最速の湾奥サワラ本格化を、あえて「復活」と言いたい。

釣行の写真

▲20回巻いたところでドンときました!と青木さん

釣行の写真

▲曇ってきてからタチウオ、サワラ、タチウオと連発した鎌田さん

船宿INFORMATION

東京湾奥深川

さわ浦丸

03・3630・4751

▼備考=予約乗合。

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