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冬は良型のチャンス大!高級五目としても最高だ

隔週刊つり情報編集部

南房のシマアジは数年前よりすっかり定番メニューとして定着したが、冬は良型が釣れるとあってさらに人気が高まる季節。

南房相浜港の松丸にも連日多くのファンが集結している。

釣果は船中数尾のことが多いが、実はアタリの数はその10倍、20倍ということも珍しくない。

ヒットしてもなかなか取り込めないという難易度の高さはあるが、その希少性と絶品の味ゆえに一度釣ってハマる人が続出。

「なんだ、あんまり釣れないのか」と思うのは早計だ。

見てもらえば分かるとおり高級魚五目の側面もあり、ゲストは実に多彩。

イサキやメイチダイなどは数釣れるからお土産も十分。

そこからさらに夢も狙えるというわけだ。

これから水温が下がれば本命のチャンスも増す。

夢のある釣りをぜひ!

NOTE 空バリが主流

仕掛けは片テン2~3本バリが標準だが、最近はウイリーよりもすべて空バリ仕掛けを使う人が多いという。

船長おすすめの船宿仕掛けはハリス6号全長2.2mの2本バリ。

ハリは軸が太いヒラマサ12~14号などが適しているとか。

その理由は本編で!

空バリ

▲船宿仕掛けは2組入りで600円

なんて言っているうちに夏を越えて一年中、という具合に。

そして気が付けば南房の大人気ターゲットに成長し、多くのファンを虜とりこにしている。

年中釣れるようになったシマアジだが、この時期からは2kg前後主体に「オオカミ」と呼ばれる5kg超クラスが出るようになる。

最近では春まで大型狙いのチャンスが続くことから、寒い時期こそ狙い目と考えられるようになった。

釣果は良型シーズンゆえ船中数尾ということも多く、けっして数が上がるわけではない。

それでも次から次へとチャレンジャーが詰めかける。

それには理由がある。

「釣れたらまた釣りたくなるし、釣れなければ釣れないで次は釣りたいなって通っています」とは、取材日に2尾釣った常連の樺島洋一さん。

この日の釣果は船中3尾だったが、一人3~5回ほどはシマアジらしきアタリがあった。

つまりアタリの数は30回以上あっても上がったのは1割にも満たなかったということ。

口切れ、ハリス切れやサメの横取りも多く、悔しい思いをする人が続出。

ただし、皆シマアジの強烈な引きは何度も体感しており、アタリの多さの割に取り込めないということも中毒者を生み出す要因になっている。

ではほとんどの人が手ぶらで帰るのかと思われがちだが、実は五目釣りとしても優秀でお土産は十分すぎるほど。

イサキ、マダイ、メイチダイ、メジナ、イシガキダイほか青物から根魚までバラエティに富んでおり、色んな魚をたくさん釣りながらシマアジのアタリに備えるというイメージだ。

現在は水温低下のおかげかマダイもよく交じり始め取材日は6kg、3kgといった大型交じりで船中6枚上がった。

青物はスマ、ヒラソウダ、ワラサなど。さらにナンヨウカイワリや大型のムロアジともはや五目と呼ぶには種類が多すぎる状態。

ポイントは港を出て10分程度走った相浜沖で水深は10~45mほど。

海底は根が多く潮通しのいい場所だからシマアジほか多くの種類の魚が集まる超一級ポイントと言える。

船長によると、水深45mの深場にはオオカミ級が多く回遊してくるという。

そして冬場にチャンスが増えるのは、水温低下で天敵とも言えるサメが減るためだ。

サメの被害に遭わないために強引な早巻きをする必要があったのが、サメが減ればいくらか余裕を持ってヤリトリが可能となる。

とはいっても通常でもバラシは多く、無事に上げられるかは運にも左右される。

それだけ希少価値のあるシマアジだからこそ、ロマンのある釣りといえるのだ。

釣行の写真

▲船中1尾目は2kg弱だった

道糸はPE4号をハリスは6号以上

竿は全長2m前後の青物用、やや強めで7:3調子のゲームロッドなど。

操作性がよく胴がしっかりとしたものがマッチする。

「2mくらいのイサキ竿でもいいですよ。あんまり軟らかい竿は向きません」と船長。

リールは小型電動か小型両軸。

注意したいのは道糸の太さだ。

船長はPE4号以上を推奨している。

「PE3号だと根掛かりしたときに道糸が切れます。あとはオマツリしたときも弱いですよね。ウチの貸し竿にはPE5号を巻いています」

小型電動はダイワなら200~300番、シマノなら600~1000番クラスを使用する人が多い。

通常このサイズの電動にはPE2~3号を巻いて使うことが多いが、シマアジ狙いにはしっかり4号に巻き替えて挑みたい。

仕掛けは片テンビン2~3本バリ。

テンビンは腕長40cm前後の弓型、ストレートタイプのほか、シマアジ専用テンビンを使用する人も多い。

コマセカゴはFLサイズに相当するプラビシやステン缶を使用する。

オモリは60号。

船長によれば、コマセカゴはオマツリばかりして周りに迷惑をかけるのでなければ、多少大きいものを使うのは構わないという。

クッションゴムは2mm径を50cm。

劣化したものはブチ切られる可能性もあるので新しいものを使用する。

予備も1本あると安心。

仕掛けは全長2.2m程度の2~3本バリが基本。

①ウイリー+空バリ

ウイリー2本に先バリは空バリにしたもの。

②空バリ2~3本バリ仕掛け

ウイリーを使用せず、空バリにビーズなどを付けたもの。

どちらの仕掛けがいいかは甲乙付け難いが、最近の松丸の常連さんたちは空バリのみの仕掛けを使用している人が多い。

仕掛けのタイプはそれぞれ各自の好みでいいと船長。

ハリスは6号を基本に8号もあると安心。

中には4~5号を使う常連さんもいるがこちらは自己責任で。

ちなみに今年最大の5kgはハリス4号で上げたそうだが、あくまでそれは例外だ。

「シマアジばかりたくさん掛けるんだけど、全部ブチブチ切られるお客さんがいて『もしかして3号使ってる?』って聞いたら『そうだ』って。細いほうが食うのは間違いないけど、上げられなければ意味がないですからね。6号あれば大ダイなんかも上がりますから、慣れない人は細いのはやめたほうがいいですよ」

仕掛けの注意点は2つ。

①ハリは軸が太いものを

もし、サイズは2kgまででヤリトリも通常に行えるならマダイバリなどで対応できる。

ただし目下の状況では大型が出る可能性と素早く巻き上げる必要があることから、軸が太いヒラマサバリなどの使用をすすめている。

「マダイバリは折れたり伸びることが結構あります。ヒラマサは12号前後がメイン、中には14号くらいを使う人もいますよ」

逆にネムリの入ったシマアジバリを使う人は松丸においてはあまりいないようだ。

②枝スは編み込み補強を

コマセに突っ込んでくるシマアジは枝スに食ってくることも多い。

そのつなぎ目部分は3方向しっかりと編み込み補強を施しておきたい。

編み込み補強を施すと仕掛け製作に時間がかかる。

チモト切れのたびに新しい仕掛けと交換するのも大変なので、枝スは30cm程度とやや長めにしておき、ハリを結び直すのもいいだろう。

船上でも市販仕掛け、船長特製の自作仕掛けが購入できるので、慣れない人は利用しよう。

シャクリを繰り返し食ったら合わせ即巻き

コマセはオキアミ。

プラビシの場合は上窓は全開、下は5mm程度開けておく。

コマセは一つかみ程度でOK。

付けエサもオキアミで、ウイリーバリにも付けるのを船長は推奨している。

ウイリーバリにオキアミを付けるのは、オキアミとウイリーの二段構えでチャンスになるためだ。

「水深35m、タナは底から5~6mまで」といった指示が出る。

ドラグをガチガチまではいかなくても強めに締めておく。

まずは仕掛けを着底させたらすぐに仕掛け分の2mほど巻き上げる。

根掛かりを防ぐためで、ここからシャクリスタート。

鋭くシャクったらリールを1回転、少し待って再びシャクってリールを1回転。

コマセの中に仕掛けを入れるイメージで、リールの巻きと待ち時間は食いによって調整してやる。

基本は船長の指示ダナどおり5~6m上まで探ればいいが、上のほうで食うこともあるそうで、常連さんたちは8mくらい上まで探っていた。

探見丸を持参する人が多く、魚が回遊してくると反応がビッシリと映し出される。

50cm前後の反応があるときがチャンスだという。

食いがよければ待ち時間は短く、渋いときは長めに取る。

タナに関してはほぼ海底から5~6m上までを探るように指示が出るが、ときにかなり上で食うこともあるそう。

ちなみにこの日2尾釣った樺島さんは2尾とも「水深35mでも上から20mで食いました」とのこと。

23mくらいでストップして、数回コマセをまいて20mのタナを決め打ちしたという。

「根掛かりが多い場所でも上から取ることがありますよ」と樺島さん。

基本は海底からのタナ取りだが、各自が工夫して狙うのはアリのようだ。

アタリはシャクっている最中、止めの間、置き竿と様ざまなシーンであるが、いずれも竿先にハッキリ出るので、竿を持ち上げて合わせてすぐに巻き上げに入る。

色いろな魚が掛かるがシマアジの引きは明らかに異なり、鋭く力強い、アジ科の魚特有の直線的な引きが続く。

食ったら遊ばせずに一気に巻き上げるのが基本。

突っ込んだら竿で耐えて、魚が頭を上に向けたらテンションをかけたまま一気に巻く。

「みんな分かってても掛かると焦っちゃうんだよね」と船長が言うように、ヒットしたからといって一筋縄ではいかない。

引きが強いならドラグを出すなり、時間をかけてヤリトリすればいいのではと思うかもしれないが、シマアジの口は弱く時間をかけるとそれだけバラシのリスクが高まる。

さらに、シマアジのうまさは人間だけでなくサメの知るところとなり、モタモタしていてはウバ食いされてしまう。

このため、「サメに食われるくらいならバラしたほうがマシ」と、目下は強引な早巻きが基本になっている。

取れるかバラすか食われるかは運次第とも言える。

ただし、その確率を上げるために仕掛けの強度はしっかりとしておく必要がある。

12月に入って水温は下降傾向にあり、サメが減ればチャンスは激増する。

前述したとおり冬場が熱いのだ。

まだ経験したことのない人は一度、挑戦する価値はありますぞ!

釣行の写真

▲4kgのマハタも登場

釣行の写真

▲朝方に6kgのマダイも出た

釣行の写真

▲イサキは20尾近く釣る人も

INFORMATION

南房・相浜港

松丸

080・1154・5283

▼備考=予約乗合、5時15分集合

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