各地でイサキ釣りが活況を呈しているが、東伊豆の伊東沖で釣れるイサキは脂の乗りがすごい個体が多いことで知られており、食味にこだわる釣り人の間で人気が高い。
伊東港の釣り船の多くは午前・午後の2便制で出船しているが、圧倒的に人気が高いのは午前船で、朝マヅメを狙えるため釣果も手堅い。
一方、午後船はのんびり出船できるのが魅力で、恥ずかしながら早起きが苦手な私は、いつも好んで午後船に乗船している。
そんな中、イサキ釣りを得意とする東伊豆伊東港の村正丸のホームページの予約状況で6月3日に「午後船が出船確定」と記されていたので、迷わず予約を入れた。
当日、11時半にイサキ釣り3回目のビギナー氏を連れて船着き場に到着すると、私たちのほかに4名の釣り客が集まっていた。
村正丸では予約順に好きな釣り座を選ぶシステムになっているが、運よく私は大好きな右舷ミヨシに入ることができた。船長にあいさつして午前船の状況をうかがうと、頭43尾だったとのこと。
全員が乗船し終わったら出船となり、ゆっくり進んで航程10分ほどで手石島沖のポイントに到着。
当日の仕掛けは、伊豆半島ではポピュラーなハリス3号全長6mの3本バリ。
同行のビギナー氏はフルレンタルで挑んだが、「ビギナーはシンプルな1本バリ仕掛けのほうがトラブルも少なく釣果がのびる」という船長のアドバイスに従い、船長手製の1本バリ仕掛けを用いた。
ケイムラ玉で奏功
正午に釣り開始。指示ダナは20mだったので26mまで仕掛けを落としてから3回に分けてコマセを振りつつ、指示ダナに合わせてアタリを待った。
すると投入後、すぐに心地よいアタリが訪れたが、強すぎる引きからイサキではないことは明らか。
上がってきたのは40cm級のオナガメジナだった。
その後しばらく沈黙が続いたので、ポイントを小移動。
今度の指示ダナは24m。
すると2投目からアタリがきて30cm級のイサキをゲット。
ビギナー氏も同サイズのイサキを釣り上げ笑みがこぼれる。
その後1時間ほど25~30cmのイサキがポツポツ釣れたが、一荷釣りや40cm級の大型は見られず、「やはり午後は朝マヅメを狙う午前船みたいに大型がバタバタ釣れることは少ないよね」と船長は話していた。
その後は魚の食いも遠のいてしまったが、意外にもビギナー氏は一定ペースでイサキをポツポツ釣り続けている。
よく見ると船長手製の仕掛けにはハリのチモトにケイムラ玉が装着されていることに気付いた。
私は通常の夜光玉を付けた仕掛けを用いていたが、ケイムラ玉の3本バリ仕掛けに交換してみた。
すると、それが功を奏したのか投入のたびに釣れるようになり、2点掛けや2点掛けも見られるようになった。
やがて沖揚がりまで残り1時間となった15時半を過ぎると35cm級が交じるようになり、16時には40cmもゲット。
後ろ髪を引かれる思いの中、16時半に沖揚がり。
最終的に私の釣果は41尾。
最後まで1本バリ仕掛けで通したビギナー氏も良型イサキを18尾釣り上げ、笑顔の帰港となった。
帰宅後、イサキを塩焼きで食べてみると脂の乗りは最高で、とくに大型はすさまじいほどの脂乗り。
大きく膨らんだ白子や真子も美味であった。
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隔週刊つり情報(2024年7月15号)※無断複製・転載禁止