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東京湾のルアータチウオ 大貫沖の浅場で上昇中

隔週刊つり情報編集部

東京湾のルアータチウオが上昇している。

取材した東京湾奥横浜の渡辺釣船店では、5月上旬までは観音崎沖の水深70m前後を狙っていたが、下旬になり水温が上昇するとタチウオの群れが浅場へ移動、目下は大貫沖の水深20~40m前後、海面からの指示ダナで10~20mと浮いた反応を狙っている。

釣れるタチウオは90~100cm前後をアベレージに115~120cm級も交じって、いい日はトップ25本前後の釣果。

ジグはタングステン製60~120gの実績が高いが、指示ダナが10mと浅くなるとジギングよりもジグヘッドリグのタダ巻きが優勢になるのでソフトルアーも用意しておこう。

釣行の写真

▲当日はTGベイト80gのアカキンゼブラによくヒットした

船長おすすめメタルジグ

船長のおすすめはダイワ「TGG ベイト」。

カラーはアカキンゼブラ、ブルピン。

タングステン製のジグはシルエットを小さく見せられるため、小さなベイトを捕食しているタチウオに実績が高い。

東京湾のルアー船も本格化しつつあるタチウオ。

6月上旬の時点でルアー専門で出船している東京湾奥の船宿は木更津港の宮川丸、長浦のこなや丸、深川の吉野屋、川崎のつり幸、横浜の渡辺釣船店、金沢八景の太田屋の6軒。

ルアータチウオは専門船のほか、エサ釣りの船に便乗させてもらって楽しむこともできるので、事前に船宿に確認してみよう。

釣り場はタチウオの居場所が日によって変わることもあり様ざまだが、基本的にはエサ釣り船と同様、走水沖や観音崎沖、大貫沖などを狙っていて、目下は大貫沖の水深20~40m前後、指示ダナは10~20m前後。

釣れるタチウオのサイズは90~100cm主体で120cm前後も交じってトップ10~20本前後の釣れ具合。

釣行の写真

▲トップ29本。当日は20本超えが4名いた

タックルも仕掛けもシンプルが一番

東京湾のタチウオジギングには、全長6フィート(約1.8m)前後、最大ジグ負荷150g前後のタチウオジギングやライトジギングといった専用のロッドがおすすめ。

リールはPE1号200m以上の糸巻き量を持つ小型両軸。

ギア比が高く、パワーハンドルの付いたジギング用なら巻き上げが軽くなり快適だ。

道糸はPE0.8~1号、道糸の先端にショックリーダーとしてフロロカーボン12~14号を2mつなぐ。

最も迷うのがメタルジグ選びだろう。

タチウオの活性が高いときは、どんなジグでも釣れる可能性はあるが、実際はそんな日ばかりではなく、渋いときほどタイプや色を選ぶ傾向があるといわれている。

渡辺釣船店の田中船長イチオシはタングステン製でシルエットが小さいダイワ「TGベイト」。

カラーは赤金、ブルピン、ピンクの3色が定番。

ジグの重さは水深や流れの速さを考慮して船長が指示してくれる。

メインは80gだが、様ざまな状況に対応できるようにしておきたいので、60~120gも必要。

タチウオの歯にリーダーが当たったり、飲み込まれたりしてジグをなくすことも多いので、予備は多いに越したことはない。

基本はワンピッチジャークタチウオの反応する速さを探る

続いて釣り方について。

ポイントに到着し、「水深〇m。〇~〇mまで反応があります」と船長から合図が出されたらジグを振り込む感じで軽く前方へ投げ入れる。

注意したいのは、ジグを指示ダナの下限より深く沈めないこと。

せっかく浮いている群れを沈ませてしまうことがあるからだ。

大切なのは落下中で、リールのスプールを軽くサミングしながら竿先とラインの動きを注視。

ジグが沈む途中で糸がフケたり、竿先に変化が少しでもあればアタリなので、スプールを押さえたまま竿を立てて合わせを入れ、巻き上げに移る。

合わせが遅れるとリーダーをかみ切られることもあるので、素早く行う。

フォールでアタリがないまま、ジグが指示ダナ下限まで到達したら巻き上げ開始。

基本はワンピッチジャークで竿を1回上下させるごとにリールのハンドルを1回転させる。

シャクリ幅はハンドルを1回転させたときの糸巻き量を目安にして、60~80cmにする。

腕を使うと動作が大きくなりすぎるので、動かすのはどちらも手首だけでいい。

右手と左手をリズミカルかつ滑らかに動かすのがコツだ。

フォールと違って巻き上げでのアタリはググッと竿先が押さえ込まれるのですぐに分かるはず。

アタリを感じたら持ち上げるようなイメージで大きく確実な合わせを入れ、しっかりと重みが伝わったなら、竿を45度くらいの角度に固定したまま巻き上げに入る。

フックにカエシのないバーブレスフックなので、ヘタにポンピングするとラインがたるんで外れることもある。

強い引き込みに対しては竿先を下げるのではなく、巻き上げを止めてしのぐ。

竿の弾力が船の上下動や引きをうまく吸収し一定のテンションを保つことができる。

逆にテンションが抜けたように軽くなったら、魚の重みを感じるまでガンガン巻く。

タチウオがジグをくわえたまま巻き上げ速度よりも速く海面に向かって泳いでいるため、ジグや魚の重みを感じられないのだ。

取り込みは左右に十分なスペースがある場合はそのままの勢いで一気に竿で抜き上げてもいいが、混雑時は危険防止のためリーダーをつかんで抜き上げるようにしよう。

浅ダナで有効なソフトルアー

タチウオの活性が上がり反応が上ずってくることがある。

そんなときはジグを投げて斜めに引いてくるのも一手だが、ゆっくり巻くと沈むのでレンジをキープするのが難しい。

そんなときはソフトルアーの出番。

3.5inのシャッドテールにジグよりもかなり軽い28gのジグヘッドリグをセットして使うのでゆっくり引いてタチウオにじっくり見せて誘うことができる。

釣り方は簡単。

例えば指示ダナ上限が15mの場合、アンダーハンドキャストで投げて15秒(1秒で1m沈む場合)数えてからゆっくりタダ巻きするだけ。

もちろん竿をシャクってルアーをダートさせて誘うワインドも有効だが、タダ巻きならルアーを投げられればだれでもできるので船長もすすめている。

タックルは、全長約1.8~2.1mのボートシーバスロッドに2000~3000番のスピニングリールの組み合わせ。

道糸とリーダーはジギングと同じでOKだ。

スピニングタックルがなければ、ソフトルアーだけ持ってきてタチウオジギングタックルを流用してもいいと船長は言う。

ソフトルアーの釣りもぜひ試してみていただきたい。

大貫沖の浅場をラン&ガン 東京湾のルアータチウオ順調

ワンピッチジャークで巻き上げてドン!

リールのクラッチを切りフォールでゴン!

ジグにアタックしてくるタチウオの派手なバイトと竿を大きく曲げる強い引きが魅力の東京湾のルアータチウオ。

5月下旬から水温が上昇しタチウオの群れが浅場へ移動、釣果も上向いてきた。

その模様を紹介するため5月29日、東京湾奥横浜の渡辺釣船店にお邪魔した。

平日にもかかわらず乗船者20名が集合。

7時に出船し30分ほどで大貫沖のポイントに到着。

「水深40m。上から15~20mに反応があります」とのアナウンスでスタート。

開始早々に右ミヨシ2番の藤井さんが1m級のタチウオをキャッチ。

続いて左トモ2番の西尾さん、左トモ4番の瀬戸さんが90cm前後のタチウオをキャッチ。

「上げてください」と船長から移動を告げるアナウンス。

小移動して再開すると、海面から25~30mの指示ダナで再開。

左ミヨシ2番の西尾さんが95cmのタチウオを素早く取り込み、右胴の間の中西さんが1kg級をキャッチ。

ここでまた移動となる。

この時期はタチウオの群れがまとまっていないらしく、反応を見つけたら投入し、アタらなければすぐに移動とテンポよく探っていくらしい。

釣行の写真

▲当日最大は115cm

後半にサイズアップ

このラン&ガンスタイルに最初戸惑っていたのが右ミヨシ4番の山口さん。

普段はテンヤタチウオを楽しんでいて、ルアータチウオは初挑戦とのこと。

開始からしばらくはアタリもなかったようだが、同行の藤井さんのサポートもあり徐々に慣れてきて1本目をキャッチ。

その後も順調に数をのばす。

「タチウオジギングは面白いですね。今日は藤井さんに道具を借りたのですが、竿を買います」と山口さん。

ルアー釣りにすっかりハマったようだ。

正午の時点で20本以上キャッチしている二人のうち、一人は左ミヨシ2番の西尾さん。

右手と左手をリズミカルに動かし、ジグを跳ねさせないように誘って90cm前後のタチウオを次つぎ取り込んでいく。

「巻く速度は変えてタチウオの反応を見たり、食わせの間を入れるのを意識しながらシャクってます」と西尾さん。

もう一人が左ミヨシ4番の瀬戸さん。

釣り座にはTGベイトがズラリと並んでいる。

「カラーローテーションしやすいようにジグを並べています。今日はアカキンとブルピンがいいみたいです」と瀬戸さんが言うように、この2色のTGベイトを使って釣っている方が半数以上もいた。

午後に水深20mへ移動。

「上から15mに反応があります。反応よりも上でアタることもあるので、ソフトルアーを持ってきている人はキャストしてカウント15で巻いてみて」と船長からのアナウンスで再開。

左ミヨシ2番の西尾さんと左ミヨシ3番の方が28gのジグヘッドに3inのソフトルアーをセットしてあるスピニングタックルに持ち替える。

周りの安全を確認してからソフトルアーをアンダーハンドキャスト。

15秒数えてからタダ巻きすると先にトモ3番の方が竿を曲げて、西尾さんも続く。

上がってきたのは90cm級のタチウオで2人とも笑顔が弾けた。

あとは良型タチウオがほしいところ。

その期待に応えてくれたのが左トモ2番の小松さん。

リーダーをつかんで抜き上げたのは115cmのタチウオ。

その後、右舷胴の間の中西さんも110cm級を釣り上げたところで14時の沖揚がり。

釣果は80~115cmのタチウオを一人5~29本。

船長に見通しについてうかがうと、今後もしばらくは大貫沖の浅場を中心に探り、梅雨が明けると第二海堡周りや富津沖の浅場などを狙っていくという。

釣行の写真

(上)TGベイト80gのブルピンでキャッチ(下)タングステンジグで連発

釣行の写真

(左)このサイズになると引きも強い(右)タチウオにはショートピッチジャークが効く

釣行の写真

▲ダブルヒットになることもしばしば

船宿information

東京湾奥横浜

渡辺釣船店

045・622・8381

備考=予約乗合、7時出船。

午前・午後ライトアジ、土日祝のみ夜メバル・カサゴへも出船

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