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内房にマルイカがやってきた5月の開幕から好乗り続く!

隔週刊つり情報編集部

各地でここ数年にないほどの盛り上がりを見せているマルイカ。

5月には内房エリアでもスタートし注目を集めている。

内房勝山港の宝生丸は5月初頭から乗合船をスタート。

ポイントは富浦~館山沖の水深40~70m前後。

トップは30杯前後のことが多くまだ大釣りという感じではないが、高橋賢一船長によるとこれからもっとよくなりそうと好感触を持っているようだ。

今シーズンは他エリア同様に特大サイズがよく交じるのが特徴だという。

取材日も胴長40cmを超える「アカイカ」級の大型も上がった。

ようやく水深40m台でも乗るようになったといい、他エリアよりも遅れ気味。

今後浅場でも盛り上がりを見せるようになればいよいよ本番だ。

うれしいおやつサービス

宝生丸では受付時にお茶とお菓子の入ったおやつをもらえる。

「飲み物足りるかな?」、「ちょっと腹空いちゃった」なんていうときにとてもありがたいサービスだ。

とくにこれから暑くなる時期だから水分補給は大切。

1本余裕があるだけで気持ち的にも安心だ。

おやつ

▲飲み物、スナック菓子、クッキーが入っていた

今シーズンのマルイカは久しぶりの当たり年と言える釣りが各地で展開されている。

特徴的なのは局地的ではなく、どのエリアでも満遍なく釣れていることだ。

外房~南房では小湊~鴨川沖で一時期停滞したもののV字回復し好調をキープ。

かつては名物とも言われた特大サイズが連日交じるのも今年の特徴だ。

城ケ島~剣崎沖では水深40~70mラインでムラが少なく安定した釣果を見せている。

葉山~江ノ島沖では水深10m前後の浅場で小型メインだがテクニカルな釣りが続き、いい日にはトップ100杯を超える釣れっぷり。

そして、他エリアを追うように5月には内房エリアでもスタート。

内房勝山港の宝生丸では目下のところ、富浦~館山沖の水深40~70m前後を狙っている。

トップは30杯台のことが多く大釣りはこれからだが、やはりここでも特大サイズが顔を出す。

葉山周辺は特別浅いポイントに群れが入っているが、その他のエリアは概ね同じくらいの水深で釣れている。

「昔は浅場に入ってきていましたが、最近はこのあたりはあまり浅いところにこなくなりました。多少浅い場所でも40~50mくらいを狙うと思います」とは高橋賢一船長。

5月下旬からはムギイカも交じり始め、今後さらに盛り上がりそうだ。

釣行の写真

▲ブランコ仕掛けにダブル

大型用に大きめの スッテを交ぜておく

現在の使用オモリは40号。

竿は全長1.5~1.7mのマルイカ専用竿。

自分の釣り方の好みに合わせてゼロテン用、オールマイティー用を選ぶ。

リールは小型両軸または超小型電動。

ブランコ仕掛けでのんびり釣りたいという人も多く、そんな人には電動の使用もおすすめ。

道糸は小型両軸にはPE0.6~0.8号を200m巻いておき、この場合はリーダー4号を2m程度直結しておく。

超小型電動の場合はPE1~1.5号程度。

仕掛けは直結、直ブラ、直結+直ブラ、ブランコ仕掛けといずれでもOK。

胴長40cmオーバーの特大サイズも交じることから、もしこの大型がほしいならいずれの場合も50mm前後の大きめのスッテを交ぜておきたい。

特大サイズが小型スッテに掛かると、重みで足切れしたり、細いカンナは伸ばされてしまう。

乗ったとしてもいい場所に掛かっていないとバラシが増えてしまうのだ。

ツノ数は5本前後が標準だが高橋船長によると、「多点掛けはそんなにないので手返し重視とアタリを取りやすくするため4本がおすすめ」とのこと。

大型のスッテを使用する場合は、できるだけ下側に配したい。

オモリに近い場所にアピール度の高いスッテを配置することで、よりイカの目に入りやすくするためだ。

オモリは40号で鉛製、タングステン製どちらでもいい。

ゼロテンでも根掛かりは少ないが、高価なオモリの使用は自己責任で。

宝生丸では軽量で扱いやすい投入器がレンタルできる。

乗船時には釣り座にセットしてあるので利用しよう。

スッテ

▲スッテは35mm前後を5本前後

おもり

▲オモリ40号使用

投入器

▲軽量で使いやすい投入器が用意されている

「いきなりたたかないで!」

ポイントは館山~富浦沖で、周辺に目をやるとイサキやアジ狙いの船が目に入る。

このエリア一体がポイントになる。

高橋船長はかなり慎重に反応を探すタイプで探索時間が長いこともあるが、逆に言えば投入の合図が出たときはかなりのチャンスだと思っていい。

そんな最初の投入時には気をつけてほしいことがあるという。

「着底したらいきなりたたかないでください。せっかくイカが乗りにきているのに動かしたら散るか、ほかの仕掛けにいっちゃいますよ」

ゼロテンの場合は、着底後に軽く糸フケを取りそのまま待ち、ゆっくり竿を持ち上げてアタリを見る。

宙釣りの場合はそっとオモリを切って、ごくゆっくりの動きで竿を上げていく。

ここでアタリが出ることが多いそうで、いきなりたたいて最大のチャンスを逃さないでほしいという。

着乗りがなければ初めてたたきを入れてストップ。

数回繰り返して乗りがなければ数メートルから10mほど上げて落とす巻き落としを行う。

「この繰り返しをちゃんとやるだけで平均以上は釣れますよ」と船長。

最近、船長が釣り人を見ていて気になることがあるという。

それは合わせを入れたときのこと。

「基本中の基本ですが、直結の人は合わせを入れて乗ったらそのまま巻き始めてください」

聞けば、合わせてせっかく乗せたのに、その後に巻き上げを開始する前に竿を下げてイカを外してしまう人が多いのだという。

マルイカに挑戦するビギナーは、まずはある程度経験を積んだ人に同行して、基本を教えてもらうのが何よりも上達のコツだという。

ビギナーが迷うのは「乗ったか乗っていないか」ということ。

これを「乗り感」というが、合わせた瞬間にズン!と重みが感じられれば乗っているし、巻き上げ中に竿先が微妙に上下するようなときもある。

この乗り感が分からないと、乗っていないのに空上げしたり、逆に乗っているのに乗っていないと思ってバラしてしまうことも多くなる。

回収したときに乗った自覚がないのにスミだけ付いていたら乗りに気付かなかったと言える。

まずは1杯乗せたときの感覚、重みを覚えておく。

これを繰り返すとそのうち乗り感がハッキリと分かるようになる。

慣れてくると「重みが大きいから上のほうに乗った」とか「少しフワッとしているから一番下かな」などと推測できるようになる。

取り込みは常に同じ動作で回収できるようにする。

リールが右巻き、左巻きかでも変わってくるが、竿を置いてからスムーズに仕掛けをたぐれるようにしておく。

「4本仕掛けをすすめるのは取り込みが楽というのもあります」

直結仕掛けの場合、一番上のスッテを竿先一杯まで巻き上げて竿を立てたとき、3本目のスッテまでは一手で取り込める。

4本目も手を伸ばせばそのままつかめるため、バラシが激減する。

そのまま足元のオケの上で反転させればイカはオケにポチャンと落ちる。

まだ反応があればそのまま手を放せば再投入できる。

1回より2回、2回よりも3回できれば釣果は確実にのびる。

最初の1杯をできるだけ早く乗せ、回収再投入も素早くできればそれだけ2回目、3回目のチャンスも増える。

こういった基本的なことの積み重ねが釣果につながっていく。

40cm級の大型が掛かった場合、「なんだこりゃ!」と思わず声を上げるほどの重量感と引きがある。

強く引いた場合は竿でため、静かに一定のペースで巻き上げる。

取り込み時はイカを真上からのぞかないようにする。

気をつけないと水鉄砲やスミをくらうことになるので注意しよう。

釣ったイカはオケの中で生かしておけるが、水温が高くなるこれからは弱りやすいので、弱ってきたり死んでしまったらクーラーにしまっておこう。

ムギイカはとくに弱りやすい。

おいしく食べるために、気を付けておきたい。

群れ移動速く苦戦も内房マルイカは最盛期へ

内房勝山出船のマルイカが5月の開幕からまずまずの釣果を出していると聞き、5月30日に内房勝山港の宝生丸を訪れた。

開幕から1カ月ということで浅場に入ってきているのかと思ったが、高橋賢一船長によると狙っているポイントは水深40~70mとのこと。

かつては港周辺の勝山~保田沖にかけての浅場に群れが入ってきていたものだが、ここ数年は浅場に入ってくることはないそう。

とはいってもこれからは水深40~50m前後がメインになるとのこと。

この日は11人を乗せて5時ごろに出船。

マルイカ釣り初挑戦という人も何人かいた。

前日は好反応はあるものの群れの移動が速く苦戦したそう。

船長は迷わず館山沖を目指した。

15分ちょっと走ってポイントに到着。

ていねいに反応を探って投入の合図が出た。

水深は50mほど。

着乗りはないようで、この日も群れの移動が速いのか。

しかし、右舷トモから2番目の方がリールを巻いている。

急行すると触腕2本がスッテにしっかりと掛かって上がってきた。

この掛かり方はよく引いてヒヤヒヤするが、触腕は丈夫なため意外とバラシは少ない。

さあ始まるかと思いきや、周りは沈黙。

ここから30分ほど群れの探索に入る。

なかなか船長がこれだ、と思う反応がないようだ。

そして再開したのはやや深めの水深70m。

ここではムギイカ1杯にマルイカ1杯が上がったのみ。

その後もムギイカがポツポツ上がるといった感じだ。

ムギイカは着底と同時に派手なアタリを出す。

ムギイカのあとにマルイカが釣れるのがよくあるパターンで、ムギイカのあとに単発でマルイカが乗ってくる。

だが、なかなか続かない。

釣行の写真

▲初挑戦で良型を連続ゲット

釣行の写真

▲内房のムギイカは貴重品だ

特大サイズがきた!

船長に聞けばやはり反応に間に合わないことが多いようだ。

また30分ほど探索して投入の合図が出るもマルイカが1杯乗ったのみ。

それから富浦方面を探索するが反応は今一つ。

再び朝のポイントに戻ったが2時間半ほどは投入しても空振りが続く。

ようやく盛り上がりを見せたのは10時半ごろ。

ここで多くの人がリールを巻き上げダブルで釣る人も。

筆者もここで参戦することに。

しかし、1投目の回収でリーダーのつなぎ目が穂先に引っ掛かって、ゼロテン用の穂先を折ってしまった。

最初にちゃんと通るか確認しなかったのがいけない。

急いで予備穂先に交換。

船長は「最初の投入後はすぐにたたかないで乗りを見て」と言うので、着底したら道糸と穂先を注視する。

では、船長の言う釣り方で乗せてみようと次はごくゆっくりのスピードで竿を聞き上げていった。

すると一瞬テンションが抜けたような動きを察知。

すかさず合わせるとズン!

同じ釣り方で3杯追加できた。

乗りは低調ながらいい反応があると2~3回できることも。

あるときは3人くらいでオマツリしてしまい、筆者の場所で上げて解くことに。

すると島周りのアカイカか!と思うような特大サイズが複雑にオマツリした仕掛けに掛かっている。

慌てて上げたら重みで落っこちてしまった。

ところが、下にあったスッテに奇跡的に掛かってことなきを得た。

釣ったのは右舷トモから2番目の方で、このサイズだから潮の抵抗が大きく複雑なオマツリを引き起こしたようだ。

その後はプチ盛り上がりがあって多少の追加はあったものの、トップ10杯とかなり厳しい日となってしまった。

筆者はなんとか6杯釣って、うち5杯はFNネオンのレッドヘッドタイプに乗りが偏った。

反応自体は多いようなので、今後は期待できそうだ。

釣行の写真

▲多重オマツリの中、奇跡的に別の場所で上がった特大サイズ

船宿information

内房勝山港

宝生丸

0470・55・2777

▼備考=予約乗合、4時半集合。

ほかにイサキ&アジへも

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