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[仲間や家族と沖釣りホリデー!貸し切り船ナビ(第30回)]三浦半島金田湾 金信丸

隔週刊つり情報編集部

三浦半島金田湾の金信丸は、タイ五目を筆頭にアジ五目、カワハギ、アマダイなどを得意とする船宿。

休日でも5名からと少人数で仕立てられ、二人の優しい人柄の船長が様ざまな釣り物を心ゆくまで楽しませてくれる。

今回の釣り仲間

取材でお邪魔させていただいたのは、神奈川県横浜市の三上秀人さんが幹事を務めるグループ。

釣り物はカワハギです。

岡本健二船長に聞きました! カワハギのコツ

「まずはエサをハリにていねいに付けることが大切です。基本的にはオモリを根歩きさせて探っていくんですが、タタキやタルマセなどを織り交ぜてその日の当たりパターンを見つけてください。もちろん宙層を狙うのもありです。底から1~2mの範囲をソフトな誘いで探って、仕掛けを下げていくときにアタリが出たら即合わせで掛けます。それと掛かったカワハギが大きい場合は、強い引きを竿でいなしながら一定の速度でゆっくりと巻き上げるようにしてください。強引に巻くとハリが折れたりハリスを切られたりします」

常時2隻体制で金田湾や剣崎沖などの人気ターゲットを案内

それまで漁を生業としていた金信丸が仕立船を本格的に始めたのは20年以上前のこと。

現在は漁師でもある岡本健二船長と甥の望月智仁船長が舵を握り、様ざまな釣り物を常時2隻体制で楽しませている。

健二船長に12月以降のおすすめをうかがうと、まずはカワハギとのこと。

釣り場は金田湾~剣崎沖の水深30m前後で、20~25cmの良型主体に楽しめ日によっては30cm級も顔を見せる。

「魚(カワハギ)はいるんで1月以降も楽しめると思います」と健二船長。

金田湾や毘沙門沖のアマダイも面白く、水深80~100m前後を探る。

サイズは30cm前後が中心でイトヨリダイなども交じるそうだ。

同船は周年オニカサゴを受け付けていて冬場はとくに人気を集める。

釣り場は剣崎沖や城ケ島沖の水深120~130m。

釣れるオニカサゴは0.5~1kg級が中心で最高の鍋ネタになる。

マダイ五目も周年楽しめる看板メニューで、冬場は金田湾や剣崎沖の水深50~100mを狙う。

マダイは0.6~2kg級が中心で日によっては3~4kgクラスも顔を見せる。

25~30cm級のアジやサバなども交じりクーラーの中はにぎやかになるそうだ。

アジ五目も周年の釣り物で剣崎沖の水深90m前後を探る。

25~35cm級の良型主体に数釣りが楽しめ、良型のサバなども交じる。

釣ったアジを泳がせてワラサやマハタなどのハモノを狙うことも可能だ。

2月からは金田湾内のイワシメバルも面白い。

釣り場は湾内の水深6~30mで、ほとんど見釣り状態で釣れるポイントも多く、これを楽しみに毎年訪れるリピーターも少なくない。

そのほか夏場はキハダ、秋はワラサなどへも出船。

同船ではリレー釣りも可能でマダイ五目とアジ五目、アマダイとオニカサゴなどが人気とのこと。

来年の2月ごろには新造船を就航させるそうなのでこちらも楽しみだ。

舵を握る二人の船長はいずれも優しくほがらかな人柄。

リレー釣りなどの相談にも快く応じてくれるので、釣行日とメンバーが決まったら気軽に電話してみてほしい。

釣行の写真

剣崎沖のカワハギは今後も期待度◎

釣行の写真

釣れるカワハギは腹周りがパンパンに膨れている

20年前のタックルで釣りました! by 杉浦夢乃さん

幹事の三上秀人さんの姪っ子にあたる杉浦夢乃さん。

カワハギ釣りは3回目で、当日使っていたタックルがなんとも懐かしいものだったのでお話を聞いてみました。

「以前は釣りをやっていた父に〝カワハギ釣りを始めたよ〟と言ったら20 年前のカワハギ竿とリールを出してきてくれたんです。まだ自分の竿とリールを持っていない私としてはありがたいかぎりでした。まだまだ現役で使える感じなので、当分はこの竿とリールでやってみようと思います。カワハギは引きが楽しいし、刺身のキモあえが最高においしいので大好きです」

良型のカワハギを釣り上げニッコニコだった夢乃さん。

これからもお父さんのタックルでカワハギを存分に楽しんでください。

29cmの大型も登場! 剣崎沖のカワハギは釣趣満点

金信丸を訪れたのは11月19日のこと。

神奈川県横浜市の三上秀人さんが幹事を務めるグループがカワハギで仕立てた船にお邪魔させていただいた。

当日は7時に出船。

15分ほど走った剣崎沖の水深20m前後で開始となった。

朝寝坊ともいわれるカワハギ。

開始早々はベラなどの外道が掛かるだけだったが、日が上がってくるとカワハギのアタリが出るようになった様子。

船中1枚目の20cm級を上げたのは幹事の三上さん。

三上さんは見事な腕前でその後も20~25cm級の本命を連発。

あっという間に5枚を釣り上げた。

ほかの皆さんにもカワハギが掛かるようになり20~25cm級がポツポツと取り込まれる。

ワッペンクラスは1枚も交じらず腹周りがパンパンに張ったナイスサイズばかりで見るからにおいしそうだ。

中盤から調子を上げたのは右ミヨシで竿を出していた田代耕二郎さん。

ヒットパターンを見つけたようで一時は入れ食い状態となり、次つぎにカワハギを釣り上げ後検寸28cmの良型もゲット。

「カワハギ釣りは今日で2回目なんですが超楽しいです!」と田代さん。

三上さんもすでに2ケタの釣果を上げていて実に楽しそうだ。

後半もアタリが続き良型が宙を舞い、右トモで後検寸29cmが登場。

こんな光景を見たのは久しぶりである。

カサゴとカワハギの一荷もあったりして午後2時の沖揚がりまで船上は大いに盛り上がった。

この日のトップは三上さんで21枚。

田代さんも18枚釣って大満足の様子。

剣崎沖のカワハギは良型ぞろいで釣趣満点。

この冬のおすすめです。

釣行の写真

幹事の三上さんはテクニックを駆使してカワハギを連発

釣行の写真

良型カワハギでクーラーは満タン

釣行の写真

カワハギとカサゴの一荷も

幹事の三上秀人さんに聞きました! 金信丸のココが好き!

魅力はなんといっても長の腕のよさ!

毎回本当によく釣らせてもらってます!

「金信丸とはもう15年以上の付き合いです。魅力はなんといっても船長の腕でしょう。季節に応じて色いろな釣りを楽しませてもらってますが、毎回本当によく釣らせてくれます。仲間とのんびり楽しめるのもいいですね。今日のカワハギも良型ばかりだし、この記事が本に載ったら予約が取れなくなるんじゃないかとちょっと心配です(笑)。12月ももちろん予約を入れました。この後は、釣ったカワハギをなじみの飲み屋さんに持っていってみんなでキモあえパーティーです」

ご協力ありがとうございました。

Information

三浦半島金田湾 金信丸

046・886・1318

船の写真

金信丸は常時2隻体制で出船。最大で12名で8名までが釣りやすいと健二船長

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隔週刊つり情報(2023年1月1号)※無断複製・転載禁止

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